心が弱っている人の「助けを求めるサイン」に気づく方法


助けが必要な人が必ずしも助けを求めるとは限らず、また、その方法も人によって異なります。

「cry for help(助けを求める叫び)」が、必死な感じがしないこともあります。そのため、心が弱っている人は、言葉やボディーランゲージで個人的に危機に瀕していることをはっきり表していなくても、「誰か気づいて」と訴えていることがあります。

そのようなサインを見分ける方法をご紹介しましょう。

「cry for help」とは?


「cry for help」は、医学の学会誌で定義されている用語というよりは口語表現ですが、従来の意味では、内面の激しい動揺に対処するために助けが必要であることを控えめに表現しています。

医学辞典では次のように定義されています。

cry for helpとは

極度の精神的苦痛や苦悩がある状態、および、自殺の可能性を言語化(例:命のホットラインに電話する)や行動(例:高層ビルの柵の外側に立つ、目立つところにメモを残す)で示す一般的な表現。

「cry for help」というフレーズを、リストカットや命を脅かさないその他の自傷行為など、自殺の前兆と関連づけることがあります。

しかし、助けを求めるという意味では、「cry for help」は必ずしもそこまで深刻な状態ではありません。もっと控えめなこともあるので、見逃されがちです。

周囲が気づきにくい「cry for help」とは?


助けが必要な症状がどのようなものか理解するには、うつ病の特徴をいくつか認識する必要があります。

薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)は、精神的苦痛や自傷行為の潜在的な前兆の指標として、以下の行動を挙げています。
  • 過食、拒食、過眠、不眠
  • 他人や物事と距離を取る
  • 元気があまりない、あるいは、まったくない
  • 常に腹痛や頭痛がするなど、原因不明の痛みがある
  • 無力感や絶望感を抱く
  • 過度の喫煙、飲酒、または処方薬を含む薬物の使用
  • 不安が長時間続く。訳もなく罪悪感を感じる
  • 自分や他人を殺傷することを考える
  • 家庭や職場の生活に馴染みにくい

お気づきかもしれませんが、過食であろうと処方薬の使用であろうと、こうした行動の多くは必ずしも苦痛の兆候のようには見えません。

確かに、うつ病を経験している多くの人は、社会から疎外されることや、それに伴う汚名を恐れて、自分が抱えている問題を口に出しません。その傾向は特に男性に顕著です。

必ずしもあからさまな訴えには見えないもっと控えめな症状でも理解することが重要になります。なぜなら、愛する人がそのような症状を示したら、他人事ではなくなるから。

わかりやすい「cry for help」とは?


「cry for help」として分類されるものには、「私は助けが必要です」という言葉はめったに使われていないことに気づくはずです。

しかし、ウィスコンシン大学マディソン校の医療サービス部門が伝えているように、「自分には助けと思いやりが必要です」というメッセージは次のような方法で外界に向かって発信されています。
  • 自殺や死について口頭や書面で言及する
  • 自分が他人の重荷になっていると話す
  • 絶望感や無力感を抱く
  • 自殺および/または殺人の脅威
  • 武器や麻薬など、自殺に使用できるものを探す

この行動リストも標準的なものではありません。無力感を表現する方法はたくさんありうるので、生活の中で目の前の瞬間に集中し、関与することが重要です。

助けが必要な人と話すときの注意点


まずは共感を示すことが一番です。たとえ相手の行動が自滅的であっても、その窮状を非難せず、自分が感じていることを表現すれば、相手の呼びかけに最終的に応えたことになります。

Cleveland Clinicは、「善悪を決めつけないやり方で」相手の立場に立つことを推奨しています。

「相手の話を聞くときはアイコンタクトを保ち、『それは大変そうですね。あなたがそんなことになっているなんて、ごめんなさい。何か私にできることがあれば、いつでもここにいるから言ってね」と伝えることをおすすめします。

セラピーを受けることを考えたことがない人には、セラピーを勧めるのも常に選択肢の1つです。

何が自分の手に負えないか把握することも重要な教訓ですが、力になれることが分かっている問題に関しては、支援システムを提供することが不可欠です。
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Source: 医学辞典(The Free dictionary),SAMHSA, University of Wisconsin

当記事はライフハッカー[日本版]の提供記事です。

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