ドンキ店頭で遭遇したエナドリ、完全にアウト 名前とデザインに見覚えが…

しらべぇ




「安さの殿堂」の名で知られるドン・キホーテには個性あふれる商品がズラリ。野原ひろしの名言として名高い「テーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ~」とは、まさにドンキのために存在するような台詞だろう。

しかしある日ドンキ店頭を訪れると、思わず「これはアウトだろ!」とツッコミたくなってしまう商品と遭遇したのだ。

■一見すると普通のエナドリだが…




今回注目したいのは、全国のドンキ店舗で限定発売されているエナジードリンクの「BLACKOUT DDT」シリーズ。2013年8月から展開が始まった同シリーズはバリエーションが非常に豊かなため、ドンキ店頭で思わず興味を引かれた人も多いはず。

しかし記者は店頭にて「BLACKOUT DDT LOVELESS」なる、とんでもない商品を発見してしまう。

■一体何がアウトなのか?




恐らく「何がとんでもないのかよく分からない」と感じた読者も多いことだろう。今回重要なのは「LOVELESS」(ラヴレス)という名称と、「ピンク色」をした缶のデザインである。



90年代のロックを愛聴している人ならばこれだけでピンとくるかと思うが、「シューゲイザー」という音楽ジャンルを代表するアイルランドのバンド・My Bloody Valentine(以下、マイブラ)が1991年に発表したアルバムの名前が『LOVELESS』といい、ジャケットのアートワークはピンクを基調とした幻想的なデザインが使用されているのだ。



またドンキといえば、公式ツイッターの「中の人」がシューゲイザーを愛聴している旨をツイートし、音楽ファンに衝撃を与えたことも記憶に新しい。改めて取材を申し込んだ際はコアな音楽ファンだったことが判明し、記者も度肝を抜かれたものである。



しかしそんなドンキといえど、90年代を代表する名盤である「LOVELESS」を露骨にパロディしすぎではないだろうか…。義憤にかられた記者は、ケヴィン・シールズ(マイブラのギター、ヴォーカル)に代わって制裁を下すべく、ドンキを運営する「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」(PPIH)を決闘の地・巌流島に呼び出すことに。

■まずはドンキ側の言い分を聞いた


セーフかアウトかと問われれば、「アウト」と答えたくなってしまう件のエナドリ。



しかし味自体はかなり絶品で、グレープフルーツをベースとした風味の中にライチやピーチといった果物のフレーバーが散りばめられており、エナドリ特有のガツンと感は希薄だが、スイスイ飲めてしまう点はなんとも魅力的であった。

情状酌量の余地があると判断し、切り捨てる前に「BLACKOUT DDT」担当者に同シリーズのコンセプトについて尋ねると、「今後成長すると見込まれるエナジードリンク市場において、せっかく当社が企画するのですから『規格外』『ドンキらしさ』をコンセプトに、成分、味、デザイン全てにおいてリッチで、安物ではない本格派のエナジードリンクを目指すことにしました」と、確固たる信念を秘めた回答が返ってきたではないか。



またエナドリの重要な指標となるカフェインの含有量にも特徴があるそうで、「他のエナジードリンクよりもカフェインの数値が高く設定されておりまして、エナドリを牽引しているレッドブル、モンスターなどに比べ165mgと圧倒的に高いのが特徴です」とも語ってくれた。



ちなみにひと缶あたりの含有量で比較すると「モンスターエナジー」は142mg、「レッドブル」は80mgなため、商品ごとにサイズ感が異なるとはいえ、「LOVELSS」は1本で相当なカフェインが摂取できる計算となる。



また「BLACKOUT DDT THE SUPER」なる商品は190mgのカフェインを含んでおり、こちらは非常にピーキーな1本のようだ。

■やはり…パクリなのか?


続いて本題に切り込むべく「LOVELESS」という商品名と、ピンク色をモチーフにした背景について尋ねると、「エナジードリンク市場が年々高い水準で推移しておりますが、その支持者の半数は男性です」「 そこで女性をターゲットに何か開発できないか…ということで、2020年にパッケージ、ドリンクの色を共にピンクにした『女性向け商品』として開発しました」という回答が。



世紀の名盤と名前・デザインが丸被りした件については完全に「偶然」だったようで、記者としては振り上げた拳をどこに下ろせれば良いのか分からなくなってしまった。ひとまず今回はドンキ側と和解し、平和的にシェイクハンドで別れることに。

なお90年代初頭に最盛期を迎えたシューゲイザーだが、2010年代に入ってリバイバルが発生。ブーム当時は生まれてすらいなかった若手アーティストらがシューゲイズなサウンドを鳴らしている姿に感動すら覚えるのは、記者だけではないだろう。



個人的には昨年アルバムデビューしたイギリスのバンド・bdrmm(ベッドルーム)と、この夏にファーストアルバムをリリースしたばかりの香港のバンド・Lucid Expressがイチオシなので、ぜひドンキの「LOVELESS」を片手に、耽美的な轟音の織りなすハーモニーに耳を傾けてほしい。

当記事はしらべぇの提供記事です。

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