【米ビルボード・アルバム・チャート】ザ・キッド・ラロイ自身初のNo.1獲得、EST GeeがTOP10入り

Billboard JAPAN



オーストラリア・シドニー出身のラッパー=ザ・キッド・ラロイの『ファック・ラヴ』がTOP10に返り咲き、自身初のNo.1を獲得した今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

本作は、約1年前の2020年7月24日にリリースされたザ・キッド・ラロイのデビュー・アルバムで、翌2020年8月8日付チャートで8位に初登場した。同年11月6日には7曲を追加したデラックス・エディション『ファック・ラヴ(サヴェージ)』を再リリースし、11月21日付チャートでは前週の81位から3位にTOP3入りを果たしている。

発売から53週目の今週1位に浮上したのは、2021年7月23日に7曲、7月27日に6曲を追加したデラックス盤『ファック・ラヴ3(オーヴァー・ユー)』を再びリリースしたため。同月9日に発表した先行シングル「ステイ with ジャスティン・ビーバー」は、7月24日付ソング・チャート“Hot 100”で3位に初登場し、アルバムのプロモーションに貢献した。

デラックス盤のリリースを受けて、『ファック・ラヴ』の週間ユニットは前週から409%増加の85,000に上昇。そのうちアルバム・ストリーミング(SEA)が403%増加の82,000、トラックごとのユニット(TEA)が458%増加の2,000、アルバム・セールスも978%増加の2,000にそれぞれ大きく数字を伸ばしている。週間ストリーミングは今週最大の1億1397万回を記録した。

1位に初登場しなかったアルバムが後に首位を獲得したのは、2019年11月30日付チャートで『アナと雪の女王2』が登場3週目に達成して以来約1年半ぶりで、発売から1年以上経過して1位を獲得したのは、訃報を受けて上昇した故プリンスの『ヴェリー・ベスト・オブ・プリンス』が2016年5月7日付チャートでトップに立って以来、約5年ぶりの快挙となる。なお『ヴェリー・ベスト・オブ・プリンス』は、2001年のリリースから約15年を経て1位を獲得した。2002年2月23日付チャートでは、【グラミー賞】の効果を受けて映画『オー・ブラザー!』のサウンドトラックが登場53週目で首位に到達している。

2021年度のチャートでTOP10圏外から1位に浮上したアルバムは、6月12日付チャートで前週の74位からジャンプアップしたテイラー・スウィフトの『エヴァーモア』に続く2作目。本作の再浮上は、前週にアナログ盤を発売したことでセールスが急増した。なお、先週の56位から今週9位に再TOP10入りした前作『フォークロア』も、7月22日にアナログ盤が通常販売されたことでセールスが増加し、ユニット数を29,000まで上昇させている。本作のアナログ盤は、昨年8月のリリース以降公式ウェブサイトとディスカウント・チェーンのターゲット(Target)でのみ購入可能だったが、7月22日より小売店や通販サイトでも販売が開始された。

オーストラリア出身のアーティストがBillboard 200で首位を獲得するのは、AC/DC(エーシー・ディーシー)の『パワーアップ』が果たした2020年11月28日付チャート以来約半年ぶりで、ソロ・アーティストとしてはシーアの『1000 フォームズ・オブ・フィアー』が1位を獲得した2014年7月26日付チャート以来7年ぶり、男性ソロ・アーティストとしては、キース・アーバンの『ヒューズ』が獲得した2013年9月28日付チャート以来の記録となる。

8月17日に18歳のバースデーを迎えるザ・キッド・ラロイ。デビュー・アルバムの首位獲得記録としては、2019年4月13日付チャートで当時17歳3か月で記録したビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』以来の最年少記録で、男性ソロ・アーティストとしては、2015年5月2日付チャートにて16歳8か月で首位を記録したショーン・メンデスの『ハンドリトゥン』に次ぐ快挙となる。

先週、新作の登場によりランクダインしたオリヴィア・ロドリゴの『サワー』は、69,000ユニット(11%減少)を獲得して3位から2位に、 ドージャ・キャットの『プラネット・ハー』は57,000ユニット(4%減少)で4位から3位に、5位にダウンしたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』も先週と同率の44,000ユニットを獲得して4位にそれぞれワンランクアップした。一方、先週1位に初登場した故ポップ・スモークの『フェイス』は、56%減少の38,000までユニット数を落とし5位に下降している。

6位をキープしたリル・ベイビーとリル・ダークのコラボレーション・アルバム『The Voice Of The Heroes』(32,000ユニット/11%減少)を挟み、7位には先週の65位からジャンプアップした米ケンタッキー州ルイビル出身のラッパー=EST Geeのミックステープ『Bigger Than Life or Death』がランクインしている。本作は、集計期間初日の金曜日ではなく週半ばの7月21日水曜日にリリースされたため、前週と今週に初動ポイントが分散され、ジャンプアップでのTOP10入りを果たした。週間ユニットは141%増加の30,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが27,000とそのほとんどを占めた。週間ストリーミングは3,803万回を記録している。

次週は、7月30日にリリースされたビリー・アイリッシュの新作『ハピアー・ザン・エヴァー』が上位にデビューすることが予想される。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月6日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ファック・ラヴ』ザ・キッド・ラロイ
2位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
3位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
4位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
5位『フェイス』ポップ・スモーク
6位『The Voice Of The Heroes』リル・ベイビー&リル・ダーク
7位『Bigger Than Life or Death』EST Gee
8位『ホール・オブ・フェイム』ポロG
9位『フォークロア』テイラー・スウィフト
10位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ

当記事はBillboard JAPANの提供記事です。

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