日本最速! 映画『ドライブ・マイ・カー』試写上映後、濱口竜介監督がリモートでサプライズ登壇!

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主演に西島秀俊を迎え、村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』(8/20(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開)が、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて日本映画として初となる脚本賞を受賞。また、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞という3つの独立賞も受賞し、4冠受賞という偉業を達成。さらには、北米プレミアとなる第46回トロント国際映画祭への正式出品も決定するなど、日本公開を前に世界から大きな注目を集めている。海外での絶賛レビューが溢れ、日本の映画ファンからも公開を待ち望む声が絶えない本作の<日本最速>となる一般試写イベントが7月31日(土)、都内ホールにて行われ、カンヌ国際映画祭後初のメディア露出となる濱口竜介監督がリモートで試写鑑賞直後の観客の前にサプライズでの登壇となった。

カンヌからの帰国後初となるイベントに、リモート参加した濱口監督は、「2時間59分の旅路だったと思いますが、日本の観客とは初めてこの作品に出会っていただく機会ということでとても嬉しく思います」と日本での初のお披露目となる試写上映の喜びを語った。

また、カンヌ国際映画祭で獲得した栄光のトロフィーを画面上でお披露目すると、観客からは温かい拍手が起こった。脚本賞を受賞した時の思いについては、「大江崇允さんと共に脚本賞をいただきました。まず、嬉しいというよりも先に『スピーチで何を言おうか』という気持ちが駆け巡りました」と率直な気持ちを語り、場内の笑いを誘った。カンヌ公式上映時の5分間にわたるスタンディングオベーションについても「熱のこもった、映画に携わった皆さんを称える拍手に感じました」と感謝の気持ちを述べた。

濱口監督と同じくカンヌへ渡航した三浦透子、霧島れいか、ソニア・ユアンについて「皆さん初めてのことだったので、とても興奮しているというのはあったと思います。それぞれ共演シーンが一切ない人たちがカンヌに集まり、とても仲良くなっていたので微笑ましかったです」とキャスト陣の雰囲気を語ると、「現地ではフランスの俳優のマチュー・アマルリックさんに遭遇して、共通の知人がいたので一緒にお話しをしたり、ソン・ガンホさんとはステージ上でお会いしました。ちなみにイ・ビョンホンさんも一緒で、歯が綺麗だなと思いました」と映画界の著名人との交流も語る。

ベネチア・ベルリン・カンヌと世界三大映画祭での主要賞を制覇した思いについて聞かれると、「制覇ということでは全くないと思いますが…」と謙虚な姿を見せながら、「こんなに賞をいただいたのは初めてなので、まずはありがたい。とても伝統ある映画祭であり、キャリアのある人を選んだ見識のある人を選んでいる映画祭なので、とても誇らしいことだと思います。その一方で、賞は必ずしも獲らないといけないわけではなく、もらえたらラッキーで、巡りあわせだという風にも捉えています」と語った。

国内外から高く評価を受ける濱口作品。作品作りについて問われると「まず自分が面白いと思っているものを作るということ。日本で受けるものを作りたいということは考えているが、海外で受けたい、ということはそこまで強くは考えていない。映画は共同制作なので、自分が面白いというものを受け入れて下さる方たちと仕事をするということがとても大事なこと。日本で受けるか海外で受けるかというより、自分と同じような魂を持ったものに響くかということを重要視している」と作品作りへのぶれない思いを語った。

村上春樹原作の映画化が決まった経緯については「短編が出た2013年から読んでおり、惹かれるものを感じていました。車という閉鎖されたプライベートな移動空間を題材に、なかなか自分の話をしない人物が“この人にだったらこの話をしてもいいかもしれない“という領域が徐々に広がる姿が描かれている。そして“演じる”というテーマ。“人生”と“演じる”というテーマの結びつきについて描いていて、これなら自分で出来るかもしれない、と思いました」と村上による原作のテーマ性を語った。

主演の西島秀俊のキャスティング理由については、「西島さんは元々好きで、『ニンゲン合格』や『Dolls』など2000年代は西島さんの出演作ばかり観ていました。その場に佇み、いる力がある役者であり、そういう人と仕事がいつかしたいと思っていた。そんな時にこの作品の話が上がり、西島さんがやってくれたら素晴らしいのではないかと直感的に感じました」と西島を賞賛し、カンヌでの4冠受賞時に西島から祝われたという濱口は、「脚本賞というのは役者の演技全体についての評価だと思うので、西島さんにも『おめでとうございます』と伝えました」と喜びを語った。

本日いち早く本作を鑑賞した観客から、2時間59分という上映尺の本作の時間へのこだわりについて聞かれた濱口監督は、「長い、短いに関わらず重要なのは、キャラクターと最後まで付き合うこと。キャラクターの人生は映画が終わっても続くので、ここまで付き合ったら大丈夫だと思ったところで締めくくっている。今回家福とみさきという簡単に喋るキャラクターではない二人が自然に口を開くようになるまで、脚本を書きながら待っているという感覚で作っていたら自然とこの上映尺になりました」と、時間にとらわれずにキャラクターの人生を描き切る思い入れを語った。

いよいよ8月20日の公開が近づく作品について、これから作品を観る方へ「感染の状況も不安のある状況のなか、観に来てくださる方は本当にありがとうございます。面白い作品になったと思っているので、本当に身体を大事にしてもらいながら、ぜひ劇場で会いましょう」とメッセージを贈った。

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