婚活に苦戦しまくる53歳女性。ヒドかった写真を撮り直したら思わぬ方向に

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 こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

30代後半から40代の婚活は大変です。年齢が上がった50代はもっと大変と思われがちですが、これから子どもを持つという選択肢を手放した方々は相手に求めるものも少なく、実は40代より50代の方が婚活を開始してから卒業までの期間が早いのです。

その傾向は、「日本結婚相談所連盟」を運営する株式会社IBJが発表した「成婚白書2020」(同連盟で2020年度に成婚した8,624名の実績と傾向)で、年代別の在籍期間(最頻)を比べると、40代前半が150~180日、40代後半が250~280日なのに対し、50代前半は190~220日、55代後半は110~140日と、40代後半をピークにその後は結婚相談所在籍期間の平均が短くなっていることがわかります。

だからといって、50代女性の婚活が簡単というわけではありません。成婚しやすさでいえば年齢が低いほど有利で、50代はさっさと成婚する人とうまくいかない人と二極化するのです。

私のところへ相談に来た美代子さん(仮名、53歳・事務職)という女性は、うまくいかないのに長期化しているというパターンでした。

◆50代で婚活を始めたきっかけは「入院」

彼女はすでに、ある結婚相談所で2年ほど婚活を続けていました。プロフィールを見ると、写真はいかにも素人がスマホで撮影しましたという雑なもので、しかも自己紹介文の欄には「タバコを吸わない方に出会いたい」「楽しくおしゃべりできる人が理想」と相手への注文がやたら多い。このプロフィールでは仮に若くても難しいでしょう。

美代子さんは言ってしまえば“地味めなおばさん”で、一度も結婚歴はありません。2~3年前に母親が亡くなり、その後に持病の悪化で入院したことがきっかけで「家族が欲しい」と思うようになったそう。

もっと若い時に結婚したいと思ったことはなかったのか聞いてみました。

「う~ん。昔、お付き合いしていた方はいたけれど、身勝手すぎて結婚はイメージできなくてお別れして。その時は仕事とか趣味とか楽しかったしあまり深く考えなかった」

結婚相談所の50代会員は男女比でいうと圧倒的に男性が多く、お見合いが組めないわけではないと思います。ですが美代子さんいわく、会いたいと思える人がほとんどいなかったとか。今までにどんな男性と会ったのでしょうか?

「奥さんと死別したという方とお会いしたら、家事をやってくれる人を探しているようでこんな朝ごはんが理想とかずっと話しているんです。私は仕事を続けたいし、自分の身の回りのことをやってくれる家政婦代わりを探しているような男性は嫌です。会話していて楽しい、教養のある方が良いです。私は短大卒なので、お相手は大卒の方が理想なんですけどね」

私はポカーンと聞いていました。

「え? 短大卒で? ん? なんで短大卒だとお相手は大卒なんですか?」

そこから美代子さんの解説が始まります。

◆バブル期は、大卒女性より短大卒の方が就職に有利だった

「昔は、女性は短大卒の方が就職に有利だったんですよ。私が進学したところも人気があって、その短大の指定校推薦枠が欲しくて成績上位に行ける高校を選んだんです。今はみんな4大になっちゃいましたけど、昔はそこの短大卒っていうだけで人気があったんです。同級生はみんな有名企業に就職してそこの人と結婚して悠々自適に生活しているんですよ」

私も知らなかったのですが、その時代は本当に大学より短大の方が就職しやすいなどあったようです。聞くと美代子さん出身短大卒の有名人には、アナウンサー、皇族の方、女性政治家もいました。一方の美代子さんは年収400万円ぐらいの会社員です。

「分かりました。つまり、美代子さんってその人気がある有名短大卒なのに結婚できないほどモテなかったってことですよね」

「ま、そうです。でも、親だって生きていたら相手はいい大学出た方の方が喜ぶと思うんですよ」

「でも……親御さんは亡くなってるんですよね? この世の将来の幸せを考えましょうよ」

◆学歴がいいのに独身の男性には“何か”あることも

仮に美代子さんが有名大学卒だとしても、一定の年齢を超えたら相手の学歴はさほど重視しないで婚活した方がいいでしょう。離婚原因で「学歴が違うから」というのは聞いたことがないし、学歴がいいのに独身の男性はクセの強い人が多いためです。

また、美代子さんのように学歴にこだわる人は「なぜ相手の学歴が大事なのか」突き詰めていくと「親が気に入りそう」に行きあたる方が多いです。結婚するのは親じゃなく自分なのに。

他にも美代子さんは「お見合いして2回目デートに進んだ相手がいたけれど、向こうから誘いが来なかった。普通はこういう場合は男性から誘うでしょう」と、お誘いやお店選びも全て男性がやるものいう思い込みが強いのでした。

◆「私は共稼ぎ希望だから、男性にとってメリットですよね」

「美代子さんの同年代の50代男性は、10歳年下の女性も対象にするの。その世代の女性たちは大卒も多いし、『短大卒だから大卒の相手がいい』なんて言わないんですよ。若い世代ほど、デートだって割り勘を気にしなかったりするんです。美代子さんにとっては、そういう10歳下のアラフォー女性もライバルなんですよ。そのアラフォー女性と比較して、男性が美代子さんを選ぶメリットってどこですか?」

「私は専業主婦願望もないし、結婚しても働きたいんです。今の男性って共稼ぎ希望なんでそこはメリットだと思います」

「いま共稼ぎ希望の男性が多いのは事実ですが、独身女性でも専業主婦希望の方は2~3割程度*しかいなくて多くは共稼ぎ希望です。だから、“結婚しても働きたい”が大きなメリットとはならないですよ。他に、野球観戦やドライブが好きとか、男性と共通点になりやすい趣味や、会いたいきっかけになりそうなことはないですか?」

美代子さんにはそんな趣味もありませんでした。

*参考 ソニー生命「女性の活躍に関する意識調査2020」

◆お見合いが増えたのに、会ったらみんな断られてしまう

まずはできるところからと、自己紹介文の「カフェ巡り」を「食べ歩き」に変え、一人暮らししていて基本的な生活力があることや介護が必要な親もいない点などの客観的に見た長所を盛り込んで、プロフィールを作り直したのでした。適当すぎたプロフィール写真も、メイク付きで撮り直したそうです。

そうして婚活を再スタートしたところ、申込が増えてお見合いが数件決まりました。ところが、会った男性からみんな断られてしまいます。

◆プロフィール写真は美魔女、会うと別人

原因を探るため、新しく撮影したというお写真を見せてもらいました。きちんとお化粧して、髪もセットした美魔女風。私はその場で思わずツッコんでしまいました。

「この写真って、かなりレタッチしてませんか? 会ったら別人では、せっかく会えても次に続かないですよ」

実物の美代子さんは、髪がうねってボワ~っとしています。眉毛も実際には眉山がボサっとしている三角眉だけれど、写真では左右対称なきちっとした眉毛。だったら、実物と乖離(かいり)がなさすぎない程度のヘアセットにすれば良いのに。そんな私のアドバイスは、美代子さんにはなかなか響きません。

「そんなに違うかなぁ?」

写真は気に入っているし、自分とそんなに違いはないと言います。写真をこれでいくならせめてメイクや髪のセットは習って、写真に近い女性として男性の前に立つ努力はして欲しいと伝えました。

「やれたらやります」と、美代子さんは極めて自分に甘いのでした。今ものんびり婚活中です。ただ、メイクは習って写真に少し近づいたそうです。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<文/菊乃>

【菊乃】

恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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