“デスマッチファイター”竹田誠志インタビュー ストロングスタイルプロレス7・29後楽園で、船木誠勝とまさかの一騎打ちが実現!

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初代タイガーマスクのデビュー40周年記念興行第2弾となる、「ストロングスタイルプロレス」7・29後楽園ホール大会に、格闘技のバックボーンを持つ“デスマッチファイター”竹田誠志が参戦する。

竹田の登場は2019年6・29でのアレクサンダー大塚&崔領二組vs竹田&岩崎孝樹組、同年9・19での大塚vs竹田以来、約2年ぶり3度目。久しぶりの参戦だが、相手が船木誠勝で、しかも船木直々の指名というから驚きだ。セミファイナルに組まれた超異色カードの実現を前に、竹田に話を聞いてみた

<第5試合 セミファイナル シングルマッチ 60分1本勝負>
船木誠勝(フリー)vs 竹田誠志(フリー)


――竹田選手は、ストロングスタイルプロレス7・29後楽園で船木誠勝選手とシングルマッチをおこないます。しかも船木選手の指名によるカードとのことです。これを聞いて、どう感じましたか。

「正直、船木さんのアタマの中に竹田誠志という名前があったことじたいがちょっと驚きというか。自分は格闘技をやっていたとはいえ船木さんは遠い存在、接点もなかったので、存在じたいを知ってもらえているという時点で驚きが大きかったですね」

――過去に船木選手との対戦を少しでも意識、イメージしたことはありますか。

「まったくないですね。自分は格闘技色の濃い試合もやってましたけど、もともとデスマッチ志向。船木さんのような格闘技色の強い試合をする先輩をそこまで意識をしたことはなかったです」

――格闘技をやったのも、あくまでもデスマッチに進む過程でのことですよね。

「ハイ、そうです」

――では、船木選手にはどんな印象、どんなイメージがありますか。

「中学2、3年生の時、船木さんがヒクソン・グレイシーと闘ったというのが一番印象に残ってます。自分はその前からプロレスラーを目指していて、船木さんの肉体改造法の本(「船木誠勝のハイブリッド肉体改造法」=ベースボール・マガジン社)を買ったんですよ。それを参考に体作りをしていたんで、それを読んで体の節制だったり、ハイブリッドってすごいなって思ってました。これぞプロフェッショナル、というイメージですね。それに強いとか、闘う男という感じのイメージが大きいです。新日本にいたときとかはリアルタイムで見ていないんですけど、パンクラスから総合格闘技というところから、強い人だなというイメージが大きいですね」


――こんどの試合はデスマッチではなく通常ルールですよね。デスマッチならば、リング上にデスマッチアイテムが用意されているじゃないですか。たとえば蛍光灯だったり有刺鉄線ボードだったり。船木選手との試合は通常のリングに入り、デスマッチアイテムが置かれていない状況の中で対戦する。デスマッチファイターとして、どういう闘いをしていこうと考えていますか。

「常々自分が言っているのは、デスマッチファイターだけどなんでもできると。そういう自負があるので、(デスマッチアイテムが)なければないで、そのルール内で自分を表現できればなと思います」

――竹田選手のその姿勢は、デビュー当時から変わっていないですよね。

「そうですね、ほぼ変わっていないですね。もともとU-FILE CAMPというところにいて、田村潔司主宰の大会とかでUWFスタイル的なルールでは何試合かやっているので、そこに関してはネックではないというか、ただなんでもできると言ってるだけに、船木さんには『なにが出るか注意しとけよ』と。そこは言っておきたいなと思いますね。どこでどういうスイッチが入るかわからないですし」

――竹田選手には格闘技のバックボーンがありますから、ふだんは見られないこの試合ならではの引き出しを開けるのか、それともデスマッチファイターならではの戦法を仕掛けてくるのか、興味深い試合になると思います。

「そうですね。まあでも、せっかくの船木誠勝戦なので、初心に戻るじゃないですけど、“闘い”をしたいというか、そういう気持ちがボクの中にはあります。デスマッチを日々やっているので、デスマッチでの闘いもあるんですけど、それとは違う刺激というか、強さというものを(見せたい)。デスマッチでもボクは強さを見せたいというのがけっこうあるんですけども、船木さんはそれにふさわしい相手というか、自分の技術、いままで培ってきたものを試してみたいというのはありますね、どこまで通用するのか」

――竹田選手の試合を初めて見たとき、これは本当に身体が強い人なんだなと思いました。身体の芯から強いと感じさせるレスラー。もちろん気持ちも強い。デスマッチでの受けからしてもそう感じます。そこで今回は、強さをぶつけていきたいと。

「そうですね。強さを見せたいというか、試したいというか」

――通常ならば、あり得ない対決でもありますからね。

「そうですね、船木さん本人に聞いてみないとわからないことですけども、どこから船木さんの耳に竹田誠志の名前が入って、どこからこういう話になったのか…」

――近年、大仁田厚選手と絡んだりして、そういうところからデスマッチの選手を知ったのかもしれません。

「そうかもしれませんね」


――では、今回の船木戦は竹田選手にとってどんな意味がありますか。

「いろんな人とやってきましたけど、いままで自分の培ってきたものをぶつけるとか。とにかくキャリアがすごい方なので、いままで(船木が)培ってきたものというのを逆に盗んでやろうかなという気持ちもあります。なので、自分にとってプラスしかないですね、おいしいというか。勝ってもおいしいし、負けたとしてもおいしいかなって」

――いずれにしても得るものは大きいと。

「そうです。今後のキャリアにも生きると思います。このカードが発表されてから反響がすごいんで、こっちもモチベーションが上がりますよ。なんかいまデスマッチをやってても、同じメンバーでまわしてる傾向があるので新鮮さに欠けるんですよね。そういう意味では、ものすごく新鮮な相手だなと」

――入れ替わりはありますが、この時期はこの選手というように、デスマッチはある程度メンバーが固まってきますからね。

「ハイ。なおかつ船木誠勝という名前というか、存在じたいがリスペクトなので、サシでやれるということに、興奮せざるを得ないですよ」


――なるほど。ところでこの大会にはデスマッチファイターが3人も参戦します。竹田選手以外にも宮本裕向選手、女子の山下りな選手。ストロングスタイルプロレスにデスマッチファイターが3人も出場することに関してはどう考えますか。

「昔から抱かれているイメージですけど、デスマッチってレスリングできないから凶器を使ったり血を流してお客さんをよろこばせてるだけだろと。どうしてもそういう偏見があるんですよね。ただ、こういうリングに呼ばれるというのは、ちゃんとしたプロレス技術だったりバックボーンがあったり、そういう技術が認められているからであって。せっかくのチャンスですから、そういうところを見せていかないといけないと思います。ラフの選手がこういうところに出て、ただ単に血を流したりとか、凶器使って反則負けするのは当たり前。そうじゃなくて、違う一面を見てもらいたいという気持ちがありますね」

――ストロングスタイルプロレスのファンには初代タイガーマスク世代が多いですから、デスマッチに対する偏見を持つ人も中にはいるかもしれません。

「そうですよね。なので、そういう人に知ってもらえる、認識を変えるチャンスですよね」

――このリングには久しぶりの参戦になります。この団体の印象はいかがですか。

「いろんな団体に出てますけど、なかでもやっぱり雰囲気がビシッとしているというか、すごい緊張感があるリング。すごいピリピリしている感じがしますね」

――やはり、竹田選手が主戦場としているリングとは異なる雰囲気を感じますか。

「また違った雰囲気ですね」

――初代タイガーマスク主宰のリング。そういう団体に上がる意味とはなんでしょう?

「やっぱり普通にプロレスに入ってデビューしてデスマッチやってじゃ、たぶん自分はここには呼ばれていないと思います。なんで呼ばれたかといったら、もともとU-FILE CAMPにいて総合格闘技でデビューして、格闘色の濃い試合も重ねてきたことが引っかかっているのかなと思いますね」

――しかも、その上でデスマッチを極めたところもありますよね。大日本のデスマッチヘビー級王座、FREEDOMSのキング・オブ・フリーダムズ王座。デスマッチ2団体の頂点ベルトを同時期に保持した史上初、しかも唯一の選手です。それだけにストロングスタイルプロレス参戦にはインパクトがあります。では、竹田選手にとってのストロングスタイルとは?

「デスマッチファイターとして言っちゃえば、デスマッチがストロングスタイルになっちゃうんですけど、純粋に考えたらレスリングというか、そう思います。いまのプロレスの若い子たちって派手なこととかすごい動きをしたらすごいと思っているんですけど、ボクはちょっと違うと思ってるんですよ。遠慮しないで相手とバチバチ殴り合うじゃないですけど、レスリングでしばき合ってこそというのがボクはストロングスタイルだと思ってて」

――竹田選手はデスマッチの中にもストロングスタイルを取り入れている選手だという気がします。

「ホントですか? ありがとうございます。最近の若い選手を見ていると強さを感じにくいというか、技とかすべてが軽く感じられることもあるんですよね。正直なところ、そこじゃないよと思うときはありますね」


――なるほど。最後にもうひとつお聞きしたいことがあります。この大会では、メインで初代タイガーマスクのプロデュースによる女性版タイガーマスク、タイガー・クイーンがデビューします。相手は竹田選手がデスマッチで対戦した山下りな選手。山下選手と対戦した立場からして、この試合についてはいかがですか。

「山下も最近はデスマッチのイメージが強いんですけど、彼女もすごい基礎がしっかりしているので、対応はできると思います。が、タイガー・クイーンがどこまでの選手なのか、ふたを開けてみないとわからない。佐山(サトル=初代タイガーマスク)さんの再来と言われているくらいなので相当の期待値とハードルが上がっていますよね。そこにどう山下が向かっていくかだと思います」

――タイガー・クイーン選手については未知数ですが、山下選手がストロングなことは疑いようがないですよね。

「そうですね。彼女は負けん気も強いし、やるときはやる選手ですから、ボクはすごく買ってます。そう意味でも期待はできますよね。いい試合になると思います」

考えてみれば、セミとメインで男女のデスマッチファイターが揃い踏みする7・29ストロングスタイルプロレス後楽園大会。初代タイガーマスクとジャガー横田が送り出すタイガー・クイーンの歴史的デビューとともに、船木vs竹田の初遭遇からもなにかが生まれるに違いない。これはある意味、初代タイガーを敬愛する船木のプロデュースマッチ。となれば、いやが上にも期待は高まる!
(聞き手:新井宏)


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