「日本の漫画を潰す気?」KADOKAWA新社長の“表現規制”推進発言に危機感

まいじつ

「日本の漫画を潰す気?」KADOKAWA新社長の“表現規制”推進発言に危機感

「日本の漫画を潰す気?」KADOKAWA新社長の“表現規制”推進発言に危機感 (C)PIXTA

今年6月から『KADOKAWA』の代表取締役社長に就任した夏野剛氏が、7月21日放送の報道番組『ABEMA Prime』(AbemaTV)に出演。漫画における性的な表現を規制する考えを示し、ネット上で大きな物議を醸している。

番組では過激すぎる水着グラビアについて議論が交わされていたのだが、夏野氏は「グラビアより過激な漫画が、日本には溢れている」と提言。続けて「よくGoogleとかAppleの審査に通らないんですよ、日本の漫画とかって。だからそれも含めてどこからは公共で良いんだけど、どこからはダメみたいなものを、もう一回このネット時代に相応しく、ちょっと基準を作り直さないといけないのかなぁ、っていうのはすごく感じます」と語っていた。

また、夏野氏は現状の出版業界が自由派であることを明かしたが、そのことに違和感を抱いているようだ。どこまでが公共でよいのか、ネット時代にふさわしい新たな線引きを行うべきだという。

たしかに漫画をより広く売り出すためには、性的な表現をある程度規制しなければいけないのかもしれない。しかし、GoogleやAppleのいわゆる「GAFA基準」はかなり厳しいことで有名だ。そのため夏野氏の発言を受けて、表現の幅が狭まってしまうことを危惧するクリエイターも少なくない。

夏野氏の“規制推進”発言に批判が殺到


実際にGoogleやAppleの規制は、どれくらい厳しいのか。たとえばイラストレーター兼小説家の47AgDragon氏は、ツイッターで《正直、もう最近は水着表現もアウトになり始めてて、更にいうと、胸の谷間を見せることそのものがアウトになり始めててデコルテより下はアダルト表現扱いってなり始めてる》などと現状を訴えていた。

そのような厳格な基準に合わせようとする夏野氏のスタンスに、SNSなどでは《KADOKAWAの社長なのに、日本の漫画を潰す気なのか?》《そもそもいつからGoogleやAppleが公共になったのだろうか…》《エログロを規制したら真っ先に潰れるのはKADOKAWAでしょ》《表現の自由を規制されない新しいプラットフォームを作るくらいの気概を見せてほしい》《日本の漫画を海外の基準に合わせる必要はないでしょ》といった声が続出している。

本当に性的表現の規制に乗り出すのかはわからないが、夏野氏は以前から児童ポルノ問題などに関しても「規制推進派」と捉えられる発言を行ってきた。そうした背景もあり、漫画ファンたちの不信感が募っていたのかもしれない。

日本でオタクをするならKADOKAWAを避けては通れないとまで言われるほど、数多くのコンテンツを世に送り出してきた「KADOKAWA」。そんな会社のトップが規制を推進する考えを示したとなれば、危機感を募らせる人が出てくるのは当然と言えるだろう。今後の動向を注意深く見守っていきたい。

文=大上賢一

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Benzoix / PIXTA

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