7.26は<幽霊の日> 夫婦を巡る“幽霊ムービー”を紹介

クランクイン!

 本日7月26日は<幽霊の日>。1825(文政8)年7月26日、江戸の中村座で『東海道四谷怪談』が初演されたことが由来で作られた記念日だ。江戸で実際に起きた事件がモデルとなったこの演目は、自分を毒殺した夫に復讐する妻・お岩の話。今回はそんなストーリーにちなみ、9月10日公開の『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』をはじめとする、どちらかが幽霊となった夫婦が登場する映画を紹介しよう。

■『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』(9月10日公開)

レトロでエレガントなファッションとインテリアで彩られた英国のアール・デコ様式の豪邸を舞台に、タイムリミット付きの切ない再会を描くラブシックストーリー。原案は、これまで2000回上演されたノエル・カワードによる1941年初演の戯曲『陽気な幽霊』。ベストセラー小説家の夫を持つエルヴィラは、最愛の夫との再会を喜ぶが、夫にはいつの間にか新しい妻が。実はエルヴィラは7年前に事故死した最初の妻で、ゴーストライターだった彼女の力を必要とする夫から依頼を受けた霊媒師によって、この世に戻ってきていたのだった―。

長く愛され続けてきた名作を現代にフィットする物語として蘇らせたのは、大ヒットテレビシリーズ『ダウントン・アビー』の監督のひとりであるエドワード・ホール。同ドラマのマシュー・クローリー役でブレイクを果たしたダン・スティーヴンスが、スランプから脱出するために亡き妻をあの世から召喚させるベストセラー作家チャールズをコミカルに演じる。あの世から戻ってきた妻エルヴィラ役は『ブリングリング』のレスリー・マン。さらに『007』シリーズのM役などで知られるオスカー女優ジュディ・デンチが、不思議な力を持つ霊媒師マダム・アルカティを快演している。

劇中で、幽霊となって戻ってきたエルヴィラはチャールズ以外の誰も目にすることができないが、スクリーン上で彼女の姿ははっきりと映し出される。それにより生じる奇妙なやりとりを、CGを多用せずに巧みなカメラワークやさまざまな工夫でコミカルに描いているのも見どころだ。

■『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』(2017)

気鋭の映画製作スタジオ「A24」製作のファンタジードラマ。田舎町の小さな家で若い夫婦が幸せに暮らしていたが、ある日夫が交通事故に遭い突然の死を迎える。ところが死んだはずの夫は、かけられた白いシーツを被った状態の幽霊となり、妻と暮らしていた我が家に向かう。悲しみに暮れる妻は夫の姿に気付いていないが、それでも彼は自分がいなくなった世界に残された妻を見守り続ける。ケイシー・アフレックがシーツ姿の幽霊となってさまよい続ける夫役、ルーニー・マーラが妻役を務めた。

■『岸辺の旅』(2015)

湯本香樹実による同名小説を黒沢清監督が映画化し、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞した夫婦ドラマ。3年前に夫に突然失踪された妻が、その喪失感から一歩進み出そうとしていた頃に夫が突然帰宅。彼は「俺、死んだよ」と告げるが、妻には夫が死んだようには見えない。そして夫に誘われ、ふたりは離れていた間の空白の時間を取り戻すための不思議な旅に出る。深津絵里と浅野忠信が主役となる夫婦を演じている。

■『居酒屋ゆうれい』(1994)

原作は、山本昌代による同名小説。町の小さな居酒屋を舞台に、死んで幽霊となった前妻と、店主である夫とその新しい妻による奇妙な三角関係を描いた人情コメディだ。再婚しないという亡くなった妻との約束を破り、若い妻を迎えた夫。その夜、前妻の幽霊が現れて―。幽霊となった前妻を室井滋、現在の夫婦を萩原健一と山口智子が演じた。監督を務めた渡邊孝好は、この映画から2年後、同じ設定で物語やキャストを一新したリメイク作品『新 居酒屋ゆうれい』(1996)も手掛けている。

当記事はクランクイン!の提供記事です。

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