スタジアムで観る野球って、やっぱり楽しい! 『ACTORS☆LEAGUE 2021』東京ドーム観戦レポート

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2021年7月20日(火)、東京ドームにて開催された“俳優たちの球宴”『ACTORS☆LEAGUE 2021』。野球×エンターテインメントを掲げ、総勢37名が参戦したこの白熱の試合の模様をレポート!! 観客席で感じた熱い興奮を再び──。

今夏一番の熱さとも言われた灼熱の太陽に照らされた東京ドーム=「野球の聖地」にこの日集結したのは、永遠の野球少年たちと彼らを心から応援する1万5千人のサポーターだ。場内は試合前、和田琢磨率いるDIAMOND BEARSと、黒羽麻璃央率いるBLACK WINGSの練習風景から観戦が可能。真剣勝負に向けてウォーミングアップに余念のない両チームはそれぞれにボール回しやバッティング練習に集中。ホームラン級の当たりが飛んだり胸のすくような捕球が見られるたび、スタンドからは大きな拍手が起こり、選手・観客共に楽しむための準備は万端。早くも一体感が生まれていた。

17:00。場内の灯りが落ちオーロラビジョンに映し出されたのは、昨年から今日まで、私たちの生活を一変させたコロナ禍の東京の様子。そして、止まってしまったエンターテインメントの状況を振り返る言葉たちだ。ここにいる全ての人の胸に湧く“実感”。そんなオープニングムービーを締めくくる「また、ここからはじめよう。心をひとつにしてこの瞬間を力一杯たのしもう」の力強いメッセージに続き2塁のお立ち台上に現れたのは、コミッショナーの城田優。自身が作詞・作曲を手がけたテーマソング『L・A・S・T』を披露し、その優しい歌声が確実に場内の心をひとつにしていく。そして、開幕を宣言。

(C)ACTORS☆LEAGUE 2021
(C)ACTORS☆LEAGUE 2021

続いてDB、BWの選手が一人ずつ登場、さらにDB監督の尾上松也とBW監督の山崎育三郎、解説を務める荒牧慶彦と佐藤流司もグラウンドにやってきた。全員が揃ったところでの「国歌斉唱。尾上松也・山崎育三郎」のアナウンスには、その豪華なサプライズに思わず場内がどよめく一幕も。ここがオープニングセレモニーのクライマックス。最後は和田・黒羽両キャプテンによる選手宣誓を経て、城田の「プレイボール!!」&サイレンの響きでいよいよ試合開始となった。

スターティングメンバーは以下のとおり。以降、特別ルールの導入で適宜選手の交代が行われ、ポジションの移動も大いにあり。参加者全員が思う存分野球を楽しめる配慮もバッチリだ。
【DIAMOND BEARS】
1.和田雅成(ショート)
2.和田琢磨(キャッチャー)
3.北園涼(センター)
4.横山真史(ファースト)
5.上田悠介(ピッチャー)
6.上田堪大(サード)
7.鳥越裕貴(ライト)
8.椎名鯛造(セカンド)
9.石橋弘毅(レフト)
【BLACK WINGS】
1.近藤頌利(サード)
2.岡宮来夢(セカンド)
3.笹森裕貴(ショート)
4.有澤樟太郎(キャッチャー)
5.八木将康(ファースト)
6.井阪郁巳(センター)
7.阿部顕嵐(ライト)
8.橋本祥平(レフト)
9.黒羽麻璃央(ピッチャー) 『ACTORS☆LEAGUE』特別ルール ◆この試合は軟式球を使用して行います。 ◆1試合7イニングといたしまして、延長戦は行いません。 ◆選手交代は何度でも可能です。一度交代した選手でも、再度出場する事ができます。 ◆DH制(指名打者)は採用しておりません。 さらに、両チームともに「助っ人カード」を試合中に一度だけ使用する事が可能です。誰が出てくるかはお楽しみに!

ゲームはDBの先攻。序盤から各投手のピッチングのキレもよくなかなか快音が聞こえなかったが、3回裏に小西詠斗の技ありヒットでBWが先制点をゲット(ホームインの場面ではギリギリプレーに松也監督のリクエストによるビデオ判定もあり、ワクワクの展開に)。その後も野球中継あるあるの猫乱入が発動し、機敏に逃げ回るも捕獲係の高野洸に取り押さえられた巨大猫の正体が「爪痕を残す」を目標に掲げた染谷俊之だったり、松也監督の「ピッチャー、俺!」vs育三郎監督の「バッター、僕」がドラマティックに宣言されたり、(時間の都合上)最終回となった6回裏には最終兵器の助っ人・spiがギラギラのリリーフカーでメジャーリーガーばりに登場するもあっさり三振するなど、張り詰めた真剣勝負の合間を縫っての“SHOW TIME”も満載。くじ引きトークの息抜きタイム「コミッショナーの部屋」企画もあり、野球×エンターテインメントのキャッチフレーズにふさわしい内容での充実のゲームとなった。

実況の清水久嗣氏がプロ野球中継同様の滑らかさでまず野球として目の前のプレーを伝え、そこに野球初心者の学びと好奇心を持った荒牧のトークと、野球を知っているからこそ選手へのリスペクトを込めた言葉選びで静かに熱く感動を伝える佐藤が絡む解説も効果的。通常の野球中継とは違い2人の様子もまめにビジョンに映り、3人の会話が常に場内に流れているのでその内容に選手たちがリアルタイムで反応するのも新しい。なにより、臨場感ある内容が野球を知らない観客へのガイドとしても欠かせない要素になっており、これもまた野球×エンターテインメントの精神がしっかり反映された“サービス”に。

席を立つこと、歓声を送ることはNG。それでも贔屓のチームのユニフォームを羽織り、気持ちを音に変えて届けるツインスティックをリズミカルに打ち鳴らし、お手製の応援ボードを掲げて試合を楽しんでいた観客の「楽しむ姿勢」も極上。チャンスやピンチの局面にきっちり反応し、いつもの「観劇」とは違う「観戦」、球場ならではの開放感と筋書きのない試合展開を大いに堪能。心待ちにしていたこの特別な日に参加できた喜びと、“心の声援”を最大にしてお目当の選手とチームの活躍を見守る興奮で、その表情はみな健康的に輝いていた。

(C)ACTORS☆LEAGUE 2021
(C)ACTORS☆LEAGUE 2021

(C)ACTORS☆LEAGUE 2021
(C)ACTORS☆LEAGUE 2021

試合はチャンスの風が交互に吹き込む目の離せない状態が続き、手に汗握るプレーの応酬に一気一憂しながらの堪らない展開! 先制したBWが投手力を武器に果敢に攻めの姿勢を見せ続けたが、守りの堅実さと打線のつながりで結果を出したDBが逆転の末終盤のさらなる追い上げで結果、6−1で見事勝利を掴んだ。

『ACTORS☆LEAGUE』第1戦、見どころは本当にたくさんあった。まずは発起人でもある黒羽の素晴らしいピッチングを始め、投手陣の仕上がりの素晴らしさ。上田(悠)や井阪の素直な投球、椎名の絶妙に打ちにくそうな速度、近藤や北園の思いの乗った熱さに…他にも投げた選手全員、真剣さが白球にしっかりと乗っていた。和田(琢)、鳥越、八木、上田(堪)他、守備で魅せてくれたシーンもたくさん。和田(雅)の盗塁に橋本の空気バットも印象的だったし、3打点を上げた岩瀬恒輝は天晴! ヘッドスライディングに連携プレー、冷静な選球眼…などなど、本当に全員の活躍を書ききれないのがもどかしいほどに素晴らしく「野球」だった。

この1日、この1ゲームのためにひとりひとりがお気に入りの道具を揃え、心身のコンディションを調整、実践練習とイメージトレーニングを重ねて臨んだ大舞台。1打席1打席の集中を丁寧に噛み締め、緊張感を持ってグラウンドに立ち、スタンドからの応援に鼓舞され、仲間たちと力を合わせる喜びを噛みしめ──客入れ前、グラウンドで準備をしていた選手の誰かが「何やっても楽しい!!!」と叫んでいたあの弾んだ声や、黒羽の冒頭挨拶「今現在、日本の中心は俺たち『ACTORS☆LEAGUE』だーっ!!」に込められた溢れる想いはその象徴。全身で野球に打ち込む俳優たちのとびきりに輝いていた姿、生き生きとした笑顔、そのすべてをスペシャルな思い出としてこの胸に瞳にしっかりと刻み込んでおきたい。

(C)ACTORS☆LEAGUE 2021
(C)ACTORS☆LEAGUE 2021

全力のプレーに解説の荒牧が感極まって何度も「彼らは俳優です!」と言っていた気持ちも、試合終了の瞬間に「カッコよかったです!みなさん!」と賛辞を贈り「話すよりも試合に見入ってしまった」と振り返る佐藤の気持ちも本物。また、「最近なかなか味わえなかった野球がくれる感動、いいゲームを実況する気持ち良さを再確認した」という清水の言葉もじんわりと心に沁みて…スタジアムで観る野球って、やっぱり楽しい!

野球をこよなく愛する黒羽麻璃央が声を上げて生まれた『ACTORS☆LEAGUE』。ここに詰まった夢と、ここから生まれた希望と興奮と感動は、確実に大きな花を咲かせてくれた。2021年のこの一戦はまさに大きな一歩。東京ドームに集った人々の胸に眠っていた野球少年、野球少女が覚醒した今、この先も二戦、三戦とゲームが続いていくことを新たな夢として共有できたらなら最高に素敵だ。

ナイスゲーム!

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「ファインプレー賞」:上田堪大
「ハッスル賞」:鳥越裕貴
「ハーゲンダッツ賞」:阿部顕嵐
「ほろよい 夏の白いサワー賞」:荒牧慶彦
「MVP」:岩瀬恒輝

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■コミッショナー、各チームの監督&キャプテン コメント


城田優(コミッショナー)
コミッショナーとしては何の緊張もしておりません。ただ、自分が作詞作曲したテーマソング「L・A・S・T」をオープニングセレモニーでひとりで歌うことに関しては、死ぬほど緊張しております。というのは、“東京ドームで歌を歌う”というのが芸能界に入った頃からの自分の夢でした。その夢が叶う瞬間なので非常にドキドキワクワクしております。僕の歌を通して一人でも前向きになっていただけたらいいなと思います。それが僕のコミッショナーとしての一番の役割ですね(笑)。コロナ禍ですが、お客さんが見ていただく中で開催できるということをありがたく思っています。

尾上松也(【DIAMOND BEARS】監督)
無事開催できてうれしく思っております。実は、東京ドームはプライベートで借りて、何度か野球の試合をしたことがあります。でも、監督として試合するのは初めてなので、監督としての試合の楽しみ方を新たに見つけたいなと思っています。いつもとは違う視点で見られるで、それはそれで楽しみですね。観ていただく方には、みんなが全力で野球を楽しんでいる姿と、開催を企画した(黒羽)麻璃央と制作スタッフの思いを感じ取っていただければうれしいです。育(山崎育三郎)とは何度か草野球をやっていて、これまで負けているので今日は勝ちたいと思います。

山崎育三郎(【BLACK WINGS】監督)
間もなく本番ということで興奮します。コロナ禍ですが、これだけたくさんのお客さんが観に来てくださるということも嬉しいですね。東京ドームでプレイするのは子供の頃からの夢でした。監督なので試合に出られるか分からないんですが、「代打、俺!」ってどこかで出てやろうと思っています(笑)。(尾上)松也とは仲が良いんですけど、勝負事なので負けたくないですね。試合もそうですけど、ずっとベンチに向けてカメラが回っていたりしますし、楽曲を披露する場面があったりしますので、野球に詳しくないという方もエンタメとして楽しんでいただけるんじゃないかなって。舞台上とは違う姿をたっぷりと楽しんでください。

和田琢磨(【DIAMOND BEARS】キャプテン)
いよいよということでワクワクしています。キャプテンとしては、勝てるチームを作ったつもりですので、相手チームのキャプテンの(黒羽)麻璃央くんが発起人ではありますが、勝ちにいきたいと思います。僕個人としては、共演しているけどなかなか会えない人たちとも交流できますし、とてもいい場だなって思っています。東京ドームに見に来てくださった方だけでなく、配信で観てくださる方にも楽しんでもらいたいですね。あと、僕の打順は2番なので初回にピッチャーの麻璃央くんと対戦します。ここでキッチリ1本ヒットを打ちたいです(笑)。

黒羽麻璃央(【BLACK WINGS】キャプテン)
大人になってから一番気持ちが高揚しています(笑)。企画プロデュースをさせていただいていますが、最初は地方球場で仲良く楽しく出来たらいいなと思っていました。それが東京ドームで開催できることになって嬉しい驚きというか、野球人生において思い残すことはありません(笑)。苦楽を共にした俳優仲間だったり、尊敬する先輩方と短い時間ではありますけどお祭り騒ぎができる今日のイベントは、まだまだ厳しい状況ですが、これまで自粛してきたことへのちょっとしたご褒美と思っています。配信で観られる方も楽しんでいただけたらうれしいです。

取材・文=横澤由香 撮影=小堺勝巳

当記事はSPICEの提供記事です。

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