”夏季オリンピックの名言”歴代ベスト10…北島康介「なんも言えねえ」は4位

日刊SPA!

 いよいよ本日7月23日20時より開会式が行われる東京オリンピック。コロナ禍が続く中、ほぼすべての会場で無観客での開催が決定。かつてない環境下で競技が行われることになったが、一流のアスリートたちが自身の競技者人生をかけて臨むことは変わらない。

そこで、東京オリンピックの開会式に先立ち、これまでの夏季オリンピックを彩ってきた名言をプレイバック。「印象に残っているオリンピック名言」ベスト10を紹介する。

◆10位 「自分が弱いから負けた」 5.5%

柔道・篠原信一(2000年シドニー)

同率10位は2つの名言。2000年シドニーオリンピック、柔道100kg超級決勝でフランス代表のダビド・ドゥイエと対戦した篠原信一。試合は篠原の内股すかしが決まり、一本と思いきや、逆にドゥイエの有効ポイントとなる。一度はポイントで並ぶも最終的には内股返しで有効を取ったドゥイエの判定勝ちし、「世紀の大誤審」と呼ばれる騒動に発展する。

のちに国際柔道連盟が誤審と認めたミスジャッジだったにもかかわらず、篠原本人は言い訳せず、制限時間内にポイントを取り返せず、一本を取れなかった自身を責めた。その潔さに日本中が感動した名言。

◆10位 「めっちゃ悔し~い」 5.5%

競泳・田島寧子(2000年シドニー)

もうひとつの同率第10位は2000年シドニーオリンピック、競泳女子400m個人メドレーで銀メダルを獲得した田島寧子がレース直後のインタビューで残した「めっちゃ悔し~い」。

悔しがりながらも明るく振舞う彼女のこの名言はこの年の流行語大賞トップテンに選ばれるほど大ブレイク。だが、後日、彼女はその考えを改めた上で「悔しいけど、やっぱり、それを受け止めないと、『銀』が寂しがっております」と語っている。

◆9位 「取り返しのつかないことをしてしまった。日本のみなさんごめんなさい」 6%

レスリング・吉田沙保里(2016年リオデジャネイロ)

9位は2016年リオデジャネイロオリンピック、レスリング女子53kg級で4連覇の夢が破れて銀メダルに終わった吉田沙保里が試合後に残した名言。

リオデジャネイロオリンピックでは日本選手団主将を務めた彼女は泣き崩れ、悔しさを露わに。最強を誇っていた絶対王者が金を逃した衝撃ととも、国のため、国民のために、日本レスリング界のために闘っていた吉田が背負ってきたものの大きさを感じさせた。

◆8位 「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」 10%

競泳・松田丈志(2012年ロンドン)

8位は2012年ロンドンオリンピック、競泳男子400メートルメドレーで日本代表が銀メダルを獲得したあと、メンバーのひとりである松田丈志が語った名言。

メダリスト以外、帰国の便はエコノミークラス、親族だけの出迎えに会見もないというシビアな現実を知る松田。アテネオリンピックと北京オリンピックで金メダルを獲得してきた北島がロンドンでは不振が続き、個人競技ではメダルを手にしていなかった。すでに同大会の200mバタフライで銅メダルを獲得していた松田にとって、もうひとつのメダルは大先輩である北島を絶対に無冠では帰させないという意地の賜物だった。

◆7位 「すごく楽しい42キロでした」 13%

マラソン・高橋尚子(2000年シドニー)

7位は2000年シドニーオリンピック、女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子がインタビューで笑顔と共に残した名言。レースは26kmすぎから優勝候補の一角だったルーマニア代表のリディア・シモンと激しい一騎打ち。35km手前から一気に突き放して陸上競技で日本人女性初の金メダリストとなった彼女はその功績が讃えられ、国民栄誉賞を受賞している。

後年、本人はこの名言について「とっさに出た言葉だったんです。スタート位置に立つまで、練習は1ミリも妥協することなく完璧にこなせていたし、世界一厳しい練習をしてきた自負があったので、早く走りたくてウズウズしていました。沿道の応援もすごかったし、レース運びは想定外でしたが、主導権を握って自分の走りができたので、もう達成感でいっぱいでしたね」と振り返っている。

◆6位 「こけちゃいました」 14.5%

マラソン・谷口浩美(1992年バルセロナ)

6位は1992年バルセロナオリンピック、男子マラソンで「金メダル候補」だった谷口浩美がレース後に残した名言。給水時に後続選手と接触して転倒、シューズも脱げるアクシデントにより8位となったことを受けての第一声だった。

前年の世界陸上マラソン金メダリストという実績を引っ提げてオリンピックに挑んだ谷口だったが、予期せぬアクシデントにより大ブレーキ。それでも彼はあきらめずに粘り強い走りで入賞。試合後の名言には素朴な彼の人柄と負けを笑顔で受け入れる潔さがあった。

◆5位 「最高で金 最低でも金」 15%

柔道・田村亮子(2000年シドニー)

5位は2000年シドニーオリンピック柔道女子48kg級で悲願の金メダルを獲得した田村亮子が残した名言。優勝候補本命に挙げられながらもバルセロナオリンピック、アトランタオリンピックの2大会は連続で銀メダル。自身3度目のオリンピックに臨むにあたって「最高で金、最低でも金」は金メダル獲得のために自分自身に向けてプレッシャーをかけた。

念願の金メダルを獲得した彼女は「初恋の人に巡り合えた気持ち」とも語っている。

◆4位 「なんも言えねえ」 16.5%

競泳・北島康介(2008年北京)

4位は2008年北京オリンピック、競泳男子100m平泳ぎ決勝で、58秒91の世界新記録で制してオリンピック連覇を果たした北島康介の嬉しさのあまりに泣きながら残した名言。平泳ぎでのオリンピック2連覇は史上初の快挙だった。

2004年アテネオリンピックで金メダルを獲得した北島は2005年に日本初のプロスイマーとなった。だが、ヒジ痛や膝痛で苦しみ、国内で日本選手にも敗れ、世界記録も2006年に宿敵ブレンダン・ハンセンに奪われた。それでも北島本人は「銀メダルは負け」「勝たなきゃ意味がない。負けるとは思っていない」を自らを追い込んだ。緊張感と責任感、重圧を乗り越えたからこそ出た「なんも言えねえ」には自分に打ち勝った男がたどり着いた無の境地だったのかもしれない。

◆3位 「自分で自分をほめたい」 19%

マラソン・有森裕子(1996年アトランタ)

3位は1996年アトランタオリンピック、女子マラソンで2大会連続で胴メダルを獲得した有森裕子が残した名言。

バルセロナオリンピックで銀メダルを獲得し、一躍マラソン界のニューヒロインとなった有森だったが、ケガで走れない時期が続き、右カカトを手術という苦難の日々を過ごした。それでも「このまま選手生活を終わりたくない」という思いが彼女を動かし、日本女子陸上選手初の2大会連続メダルを獲得という快挙を達成。この「自分で自分をほめたい」は日本中で感動を呼び、その年の流行語大賞に輝いた。

◆2位 「いままで生きてきた中で一番幸せ」 19.5%

競泳・岩崎恭子(1992年バルセロナ)

2位は1992年バルセロナオリンピック、競泳女子200m平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子の名言。当時14歳だった彼女は競泳女子200m平泳ぎでの金メダルは、1936年ベルリンオリンピックの前畑秀子以来、日本人として56年ぶり史上2人目の快挙を成し遂げた。

だが、この名言は今年7月7日放送の『東大王 五輪直前SP』(TBS系)で岩崎本人が「いままで生きてきた中で一番幸せ」ではなく、「いままで生きてた中で一番幸せ」と語ったもので、間違って伝わっていると訂正している。

◆1位 「チョー気持ちいい」 31.5%

競泳・北島康介(2004年アテネ)

1位は2004年アテネオリンピック、競泳男子100m平泳ぎで金メダルを獲得した北島康介がインタビューで発した第一声。

2000年シドニーオリンピックで初の日本代表に選ばれた当時18歳の北島100m平泳ぎ4位入賞を果たし、次回以降にさらなる期待を抱かせた。その後100m、200mの平泳ぎ世界記録を更新していき、アテネオリンピック金メダリスト最有力候補に。彼は日本国民からの期待に応えて100mと200m平泳ぎ2冠を達成。「チョー気持ちいい」もこの年の流行語大賞・年間大賞に選ばれた。

あらゆる意味で前代未聞の開催となった東京オリンピック。この大会からどのような名言が誕生するのだろうか。

◆印象に残っている「夏季オリンピックの名言」ランキング

1位 「チョー気持ちいい」競泳・北島康介(2004年アテネ) 31.5%

2位 「いままで生きてきた中で一番幸せ」競泳・岩崎恭子(1992年バルセロナ) 19.5%

3位 「自分で自分をほめたい」マラソン・有森裕子(1996年アトランタ) 19%

4位 「なんも言えねえ」競泳・北島康介(2008年北京) 16.5%

5位 「最高で金 最低でも金」柔道・田村(現・谷)亮子(2000年シドニー) 15%

6位 「こけちゃいました」マラソン・谷口浩美(1992年バルセロナ) 14.5%

7位 「すごく楽しい42キロでした」マラソン・高橋尚子(2000年シドニー) 13%

8位 「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」競泳・松田丈志(2012年ロンドン) 10%

9位 「取り返しのつかないことをしてしまった。日本のみなさんごめんなさい」レスリング・吉田沙保里(2016年リオデジャネイロ) 6%

10位 「めっちゃ悔し~い」競泳・田島寧子(2000年シドニー) 5.5%

10位 「自分が弱いから負けた」柔道・篠原信一(2000年シドニー) 5.5%

12位 「あきらめからは何も生まれない」柔道・古賀稔彦(1992年バルセロナ) 4.5%

13位 「自分の演技をやり続けられたからこそ結果がついてきているんじゃないかと思っています」体操・内村航平(2016年リオデジャネイロ) 4%

13位 「オリンピックのプレッシャーなんて、こんなん言ったら失礼ですけど、斉藤先生のプレッシャーに比べたら、もう、屁の突っ張りにもなりません」柔道・石井慧(2008年北京) 4%

15位 「温泉につかって海を見たい」レスリング・浜口京子(2004年アテネ) 3.5%

16位 「平井先生に金メダルをかけさせてあげたいという一心で泳ぎました」水泳・萩野公介(2016年リオデジャネイロ) 3%

16位 「金以外は同じです」柔道・中村美里(2008年北京オリンピック) 3

16位 「どんなに柔道で頑張ってチャンピオンになったとしても人生のチャンピオンになれるかどうかはわからない。大事なことは頑張ったことを人生に生かすこと」柔道・山下泰裕(1984年ロサンゼルス) 3%

16位「年をとったことで、かえって喜べることが増えた」アーチェリー・山本博(2004年アテネ) 3%

20位 「柔道という競技の素晴らしさ、強さ、美しさを見ている皆様に伝えられたんじゃないかなと思います」柔道・大野将平(2016年リオデジャネイロ) 2.5%

20位 「コーチを信じ続けて良かった」水泳・金藤理絵(2016年リオデジャネイロ) 2.5%

20位 「自分としては悔いはありません」柔道・神永昭夫(1964年東京) 2.5%

20位 「涙の出ようがない」ボクシング・桜井孝雄(1964年東京) 2.5%

20位 「あと2、3回勝てなければ」体操・加藤沢男(1968年メキシコ) 2.5%

20位 「日本の短距離の歴史の勝利」400メートルリレー・末続慎吾(2008年北京) 2.5%

(複数回答)

【調査概要】

調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニター(30~49歳男性)に対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。

調査期間:2021年7月13~14日

有効回答者数:30~49歳男性200人

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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