生活困窮家庭における子どもの自己肯定感向上や、ミントのサステナブル化にライオンが取り組む 「インクルーシブ・オーラルケア」とは?

ガジェット通信



ライオン株式会社が、オーラルケアから社会問題や環境課題に取り組む活動「インクルーシブ・オーラルケア」をスタートしている。SDGsの概念に則り、ライオンだからこそ出来るオーラルケアを通じた取り組みとして実施されている2つのアクションについて、担当者に話を伺った。



アクションの1つである、子どもたちのむし歯問題と自己肯定感の向上に貢献するための「おくちからだプロジェクト」に関して、まずある傾向が提示された。生活困窮世帯の子どもたちはそうでない世帯の子どもたちに比べて、むし歯が多い傾向にあるというデータだ。さらに、一人親世帯の貧困率はOECD諸国でも日本がワースト1位という状況がある。

生活困窮世帯の子どもたちは、歯みがきを当たり前にするなどの、ライフスキルの獲得が難しく、褒められる経験も少ないことから、子どもたちの自己肯定感が著しく低くなってしまうことが問題に挙げられている。

「おくちからだプロジェクト」リーダーの樫田氏に話を伺うと「メーカーとして行ってきた従来のオーラルケア活動だけでは、どうしてもリーチできない人たちがいたんです。新しいアプローチとして、楽しみながら体験できることを提案できないかと思いプロジェクトがスタートしました」と語る。





「おくちからだプロジェクト」では、ダンス動画を制作し、一緒に歌って踊れるプロジェクトを展開しているほか、ハブラシのデコレーションなど楽しみながらオーラルケアにつながる活動が行われている。

ダンスと楽曲の制作にはエイベックスも参加しており、こちらはYouTube上で視聴可能となっている。

『Let‘s Brush!』ミュージックビデオ(YouTube)

https://youtu.be/rMifRqwL1eA



また、「おくちからだプロジェクト」を子どもたちが体験しているシーンをまとめた動画では、女優の上戸彩さんが声の出演をしており、こども食堂でダンスをするシーンなどが「インクルーシブ・オーラルケア」ウェブサイト上で視聴できる。

https://www.lion.co.jp/ja/csr/inclusiveoralcare/

また、樫田氏にさらに話を伺うと、「生活困窮世帯では親御さんが仕事で忙しく、歯医者さんに連れて行く時間が取れなかったり、隣町の歯医者さんへ行かせるためのバス代が出せない親御さんもいるんです。その日の食費に困っているようなご家庭では、歯にかける時間やお金の優先度はどうして下がってしまう」という現状が窺えた。

「おくちからだプロジェクト」の体験という新しいアプローチを通じて、歯を磨くことや歯医者へいくことの大切さについて、今後も継続的に取り組みをしていくという。



もう1つのアクションは、ハミガキに使用される天然ミントである「和種ハッカ」の産地「インドにおける、サステナブルな認証ミントの採用」だ。サステナブルなミント生産の実現にむけては、ミントを持続的に購入することに加え、香料会社を通じて現地研修を行うなど持続可能な生産の仕組み作りからサポートをしている。生産条件や労働条件が整えられた「認証農家」を、2022年までに約5倍に増やしていくという。



「認証農家」になるための条件として、労働者の人権が守られていることはもちろん、近代的な農法を取り入れることで水の使用量を削減、環境へ悪影響を与える肥料の使用禁止などがある。差別なく賃金も支払われることで、環境へ配慮しつつ労働環境を改善することによる生産効率のアップが期待される。

ライオンの担当者高橋氏によると「認証農家の数はまだまだ不足していますが、持続可能な観点でその拡大の意義を伝え、香料会社と連携して向き合っていこうとしています」とコメント。



今後の「インクルーシブ・オーラルケア」の目標としては「従来のオーラルケアの普及活動ではリーチできなかったところに対しても、正しい知識をインクルードしていくことを目指しています。社会の中でオーラルケアをしたくても出来ないような人に対して、これまでの経験を元にさまざまな機関と連携をとりつつ取り組んでいければと」と語る。

毎日の生活の中で当たり前にする歯みがきから、日本の子どもたちや世界の農家に至るまで大きな視点で取り組まれる「インクルーシブ・オーラルケア」。少しでも課題が解決できるように、身近にできることから意識してみてほしい。

「インクルーシブ・オーラルケア」スペシャルサイト:

https://www.lion.co.jp/ja/csr/inclusiveoralcare/

当記事はガジェット通信の提供記事です。

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