7月16日、東京の空に浮上した巨大な「誰かの顔」に託した想いとその背景

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SNSで話題騒然。東京都心に浮かぶ巨大な「顔」の意味とその制作のながれを紹介。


《まさゆめ》目 [mé], 2019-21, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13 (撮影:金田幸三)
■東京都心に巨大な「顔」が浮かんだ

2021年7月16日、突如として東京都心に浮かんだ、巨大な「顔」。

現代アートチーム目[mé]のアーティストである荒神明香氏が中学生のときに見た夢に着想を得た「見なれた空に巨大な顔が浮かぶ」という圧倒的な風景が、東京に出現したのだ。

これは、東京都と東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」のひとつとして主催し、現代アートチーム 目[mé]が企画した《まさゆめ》。

コロナ禍による1年の延期を経て、ついに実施となった《まさゆめ》実現の背景を紹介しよう。



■《まさゆめ》に込めた想い

《まさゆめ》に込めた想いを発表したアーティスト・ステートメントから一部を抜粋する。

私たちが直面している現在の危機。この中では「何かを計画して実行する」という、私たちの行動の根幹を支えてきた構造そのものが崩れている。

もう一年余り続いている危機の中、その日々の実感は、地に足をつけ確実に歩んでいるはずの現実であるにも関わらず、まるでずっと先の未来のように、とても不確かで実態をはっきりと捉えることができない。

日々見聞きすることになった医療や経済という観点は、言うまでもなく欠かすことができないものであるが、しかし、この現実を捉え、それを受け入れるには充分ではなく、別の観点「ものの見方」が必要である。

この実在する誰かの顔は、SNSやメディアを通して、様々な場所から多くの視点によって眺められることになるだろう。そして、その顔はこのパンデミックの空から私たちを見返している。

まるで、この状況に加担しているのは紛れもない私たち自身であるというように。《まさゆめ》は、この困難と向き合い続ける。何かを見出すその時に向けて、どんな時も想像を続けそれを分かち合いたい。


現代アートチーム 目[mé]   Photo:津島岳央
■《まさゆめ》プロジェクトのながれ

顔募集(2019年3月26日~6月30日)

年齢・性別・国籍問わずひろく世界中から、空に浮かぶ “顔” 候補の募集をおこなった。予想を上回る1,000人以上の人々が応募した。

顔会議(2019年6月23日)

世界中から集まった老若男女の顔から、ただ一人を選ぶための手がかりを探る「顔会議」を開催。YouTube、Facebook、Instagramでもライブ配信し、のべ3,400人が視聴。

トークセッション・シリーズ(2020年4月11日、4月12日、4月14日)

関連プログラムとして全3回の「トークセッション・シリーズ」をオンラインにて開催。



奇しくも梅雨明けの日に、東京都心に浮かぶ実在の誰かの「顔」。実際に見られない人は、公式サイトやYou tubeチャンネルで見ることができる。コロナ禍とオリンピックが重なった2021年の夏を心に刻み込む象徴となりそうだ。


《まさゆめ》目 [mé], 2019-21, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13(撮影:金田幸三)
Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13
《まさゆめ》

実施日時:7月16日(金)6:00~20:00
実施場所:東京都心部
公式WEBサイト:https://masayume.mouthplustwo.me
YouTube公式チャンネル:https://bit.ly/3qQpl1u

※天候等の影響により浮上を中断、または20時より前に終了する可能性がある。
※メンテナンス等、安全運営上の理由により降下している時間帯がある。

(冨田格)

当記事はIGNITEの提供記事です。

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