舞台「ゼロの無限音階」小原莉子×根岸愛の対談が到着!

Rooftop


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2021年7月8日(木)~7月11日(日)銀座博品館劇場にて舞台『ゼロの無限音階』が上演。イギリス・ロンドンにある完全会員制コミュニティ。精神疾患やアルコール依存性など様々な「見えない病気」を持つ人たちが集まり、語り合いながら治療を行う。そこで仕組まれた愛憎と裏切りの残酷な物語が繰り広げられる。

連日稽古が行われている6月下旬、パラノイア偏執病および統合失調症を患うペネロペ役を演じる小原莉子、そしてオセロ症候群を持つバイセクシャルのモデル オリビア役を演じる根岸愛が今回の舞台について対談をおこなった。コロナ禍でなかなか稽古やコミュニケーションを今までのように行うことが出来ない中、舞台に立てることに感謝し、全ての状況を楽しみだと捉えている様子だった。 今回の役について、そして自らについて沢山語ってくれた。

小原莉子×根岸愛 対談

まず お名前と役名をお願いします。 ご自身の役の説明も簡単にご説明をお願いします。

小原莉子(こはら りこ):ペネロペ役の小原莉子です。よろしくお願いします。ペネロペは、このコミュニティの最年少でマスコット的存在の可愛らしい女の子です。ペネロペが抱えている精神障害なんですが、パラノイア偏執病と統合失調症を患っております。パラノイア偏執病は不安とか恐怖を感じやすくて他人が常に自分の悪口とか批判を言ってるんじゃないかという妄想をしてしまいます。統合失調症は陰性状態・陽性状態というのがあり、陽性状態の時はパラノイア偏執病と似ているんですが、陰性の時は気力が無かったり、脱力感・倦怠感が強く出てしまう傾向がある…そういった病気を抱えた女の子です。

根岸愛 (ねぎし あい):オリビア役の根岸愛です。よろしくお願いします。オリビアはオセロ症候群という病を患っておりまして、パートナーとか好きな人から裏切られるんじゃないか、相手を失ってしまうんじゃないかという恐怖・不安を感じています。妄想が止まらなくなって疑心暗鬼から自分を傷つけてしまったりします。表の顔はモデルですが、実はアジア人向け高級娼婦、セックス依存性、バイセクシャルというかなり情報過多な裏の顔があります。難しそうな役だと思うのですが、好きな人に対して執着心が強い分 まわりが見えないところがちょっと滑稽だけれど愛おしいなぁと思える、それがオリビアだと解釈しています。

今回のお芝居、非常にインパクトの強い内容となっていますが、キャスティングされた時の気持ちについて率直に聞かせてください。

根岸:かなりインパクトがありますよね。

小原:本当に。 私はこういう世界観のお芝居をやるのは初めてなので、どんな感じになるのか自分の中で演じる上で未知数の状態だったんですが、台本を読んだ時インパクトを感じ、すごく興味が膨らんで没入感ハンパないなって思って。

根岸:わかります! それ。

小原:そうですよね! なのでこの作品に携われることがすごく楽しみだなって思いましたね。

根岸:私は元々ちょっと心をえぐられるような、見ていてしんどいなと思うくらいの作品が好きだったので、まさに自分の好みに“どストライク”な作品だなって。

小原:あ~!それわかります!!

根岸:ね~! 台本を読んだ時にそう感じて。私もこのような感じの作品は初めてだったので、ここに自分が入ったらどんな風に演じられるのか不安もありましたが、それ以上にワクワクが止まらなかったですね。

小原:すごくリアリティのある作品だなって思うんですよ。誰がかかってもおかしくない、実際に存在する病なので現実味があって面白いなって思いました。

根岸:度合いは違うかもですが、多分みんな持っているんじゃないかなと思える病気ですよね。人のことが気になったりとか普通にあったりしますよね?

自分にはない性格を持った役だと思いますが、演じるにあたって参考にしたものや、情報収集したものなどありますか?

小原:それぞれのキャラクターがそれぞれの精神の病を患っているので、ペネロペの病気についてどういうものなのかをまず調べました。 患者さんになかなか直接話を聞くことは出来ないですが、患っているかたが動画で体験談を語っていらっしゃったものを見たりして、こういう病気のかたはこういう行動をするんだと把握し、それをペネロペの役に落とし込むようにしました。

根岸:オリビアは私の中には無い性格だとは思うのですが、それでも日々感じる執着心とか、今まで感じて来た様々な感情の記憶から何かを引き出せたらいいなと思っています。役作りとしてまずネット検索をしてみました。人に対し執着することってわりとありふれたことだと思うのですが、こんな病名がつくんだということにちょっとびっくりして、さらに詳しく調べたりもしました。オリビアはモデルっていう職業を背負っているのでモデルの人がこの病気を持っていたらどんな振る舞いをするのかなって思い、海外ドラマの綺麗なお姉さんの立ち振る舞いを見て研究してみたり。オリビアがいま執着している相手は女性で、バイセクシャルな部分は自分には無いところですが、モデル…でも裏では高級娼婦として暮らしているとオリビアについては情報が多い分、逆にコンパクトに落とし込めるようにと思いました。やりがいがある役だと思いましたね。

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今回さまざまな病や個性を持つ人たちが登場します。 小原さんは声優さんということで、日頃 様々なキャラクターを声で演じ分けていらっしゃいます。 いつも色々な役を受けた際、その役をどのように理解して声を考えるのですか?

小原:今回のペネロペは登場人物の中でもマスコット的存在なのでちょっとアニメっぽい要素があるような気がします。ペネロペ自身は日本人ではないのですが、彼女の細かいキャラクター設定では日本のアニメ文化とか好きらしいんです。コスプレとかアニメとか…二次元にすごく興味を持っていて、可愛いものが好きな子供っぽい一面があるそうです。でも実は本当に子供っぽい一面と、子供っぽくありたいっていう願望が混ざっているキャラクターなんですね。だからこそペネロペが思い描く“可愛い自分”を演じているのを表現するのに、“あえて可愛く振舞っているような感じ”を出して声も乗せて演じていく。私自身の普段の職業にペネロペの性質が合っているような気がして、あえてそこは“ペネロペの声”っていうのを意識して演じました。

根岸:お稽古で初めてセリフを聞いた時「めちゃくちゃペネロペだぁ!」って感動しました。

小原:えっ? 本当に? わぁ~、嬉しい(※と言いながら嬉しそうに拍手をしていた)

根岸:本当に素敵で。

小原:ありがとうございます!

根岸さんはアイドルとしての活動が長かったですが、今回のオリビアという役は自傷癖があったり、セックス依存性、バイセクシャルなど かなり個性の強いキャラクターを演じます。 抵抗などはなかったですか?

根岸:まったく無いですね(笑) 。アイドルをやっていると、ちょっと過激なことをやっても「頑張ったね」とか「抵抗なかった?」って聞かれるんですけれど、私自身はお芝居が好きっていうのもあるんですが自分に無いものをお芝居の中で演じたいという気持ちが元々あったので、自分とかけ離れればかけ離れるほど楽しいです。でも、ファンの人の気持ちは心配ですね。こういうのを見てどう思うかなっていうのは確かにあります。でもそれも私がちゃんとしっかり演じきれば物語としてすごく素敵に見えると思うので、そこは頑張らなくてはと思います。抵抗は全然ないですし、逆にすごく楽しみですね。

小原:見ていても抵抗感なく役に入り込んで演じてるのがわかります。

根岸:そう見えているならば本当にすごく嬉しい。

小原:そういうのが素直に伝わって来ていますよ。

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実際のご自身はどのような性格ですか? 自分の性格で変えたいと思っている部分、ここは好きだなと思う部分を教えてください。

小原:私、本質は意外とペネロペと似ている気がします。周りからはよく ふんわりした雰囲気だと言われますが、好き嫌いとかもハッキリしているし、ペネロペと通じるところがあるんじゃないかなぁ。共通点があるので素直にペネロペという役に入れたかなって思います。これは自分の中で長所だと思っている部分でもあるし、変えたいなと思っている部分でもあります。ハッキリものごとを決められるということは、その都度判断もしっかり出来るということなのでいいとは思うのですが、ハッキリ判断しすぎて相手の気持ちを損ねないようにしないとって。紙一重だなと思って気を付けています。

根岸:私の第一印象ってクールだとかしっかりしていると思われがちですが、実はめちゃくちゃ“ふざけたがり”なんです。でも初めて会った人の前でちょっと自分を出そうかとふざけてみると、冗談が冗談として通じなくて微妙な反応をされたり(笑) 、仲良くなればわかってもらえるんですが、周りから思われる自分の印象と本当の自分とのギャップが結構あるんですね。 でもそれは今まで生きてきて自分でじゅうぶん理解しているので、なるべく親しみやすく頑張ろうとしているところはありますね。 自分の中で変えたいと思っている部分は仕事の時は頑張れるのですが、プライベートの時の自分はすごく抜けてしまうというか、ちょっとだらしなくなってしまうところがあって。

小原:わかります、そういうの! 私もそういうところがありますよ。

根岸:わかってもらえて嬉しい。家に帰った瞬間、違う人になってしまうんですね(笑)。でも、そういう部分があるからこそ、仕事を頑張れるのかなって気もします。

小原:オンオフがハッキリするのは大事ですよね。

根岸:そうは思っているんですが…。ものがなかなか捨てられなくて、部屋の中にものが多くなってしまったり(笑) 、まぁ、よく言えば物持ちが良くて物を大切に出来る。そこは私のいい部分かなとも思っています。

今回おふたりは 落ち込みやすく良くない妄想に苦しむ役柄ですが、ご自身が落ち込んだ時の立ち直りかたは? 例えば美味しいものを食べるとか…

小原:美味しいもの? あっ! それはもう基本ですね!

根岸:ね~。それは絶対(笑)。

小原:一番元気になれますからね!(笑) その日終わったあとすぐご飯を食べるのは一番てっとり早い回復方法ですね!(笑) 他には…言葉に出してみるというのもありますね。 誰かに電話して聞いてもらったり、頭の中でわーっと考えて、消化したり。あとは寝たり…(笑)あっ!趣味に没頭するっていうのもありますね。今、手話にハマっていて。

根岸:小原さんが手話をやっているのをネットで見たんですよ~。すごくて、もう感動しちゃって。

小原:え~っ? わぁ、ありがとうございますっ! めちゃくちゃ嬉しい! 学ぶことが趣味なので、そういう時にはひたすら学んでみたりしますね。

根岸:手話は何をきっかけで始めたんですか?

小原:手話を始めたきっかけはドラマなんです。かなり前の作品で『愛していると言ってくれ』(※1995年TBS系で放送されたドラマ。主演は豊川悦司と常盤貴子)を観て、豊川さんが演じる聴覚に障害のある晃次さんにすごく憧れて(笑)晃次さんと一緒に感動したいって思ったのがきっかけなんです(笑)

根岸:かわいい(笑)。 ドラマの影響ってすごいですね。それがきっかけで手話を勉強するなんてすごいし、素敵。

小原:ありがとうございます(笑)。以上です。うふふ。

根岸:私は..落ち込んだ時は寝るのが一番ですね。そういう時って考えて考えて…起きている時間が長ければ長いほどどんどん深みにはまっていっちゃいますよね。落ち込んだその日ってもうどうやっても良いほうには考えられなくなっていて。でも大抵の場合、寝て起きたらケロっとしているので。早く寝るようにしてみます。 それでも立直れなかった時は友達に聞いてもらう。ヒマな時間があるとやっぱり考えちゃうんですよね。

小原:あ! それわかる~。うんうん、たしかにそうですよね。

根岸:小原さんも趣味に没頭するってさっきおっしゃっていましたが、何かをしていないと色々また考えてしまうし、友達と話したら気も紛れるし。話せば相手からポジティブな意見もいただけるし。自分だけの考えに固執していると どんどん良くない方向にいってしまうので、良くも悪くも人の意見を聞いてみるっていうのも立ち直る1つのきっかけにはなるかなって思います。

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今回なかなか個性の強い役でしたが、今後やってみたいのはどのような役でしょう?

小原:私、悪役がやりたいです。悪役をやったことって今まで1度も無くて。根岸さん、やったことあります?

根岸:私も無いです。

小原:そもそも悪役の出てくる作品って意外とあまりないんですよね。アニメでもあまりない気がします。なので是非演じてみたいですねぇ。

根岸:私が演じてみたいのはやっぱりサイコパスですね。どんどん人を殺めてしまうようなサイコパスなキャラクター。フィクションだからこそ演じて楽しめると思うんです。

小原:わかる~。普段自分が出来ないことをやってみたいなって思いますよね。

根岸:そうなんです。それが役者の醍醐味でもありますよね。

小原:はい。是非悪役、やってみたいですね~。

カンパニーの皆さんと一緒に稽古をしてみて、何か楽しいエピソードなどはありますか?

根岸:原作の都田さんとか主演の百名さんとかが、お稽古場に差し入れを下さったんです。差し入れが見えるとみんなの目がそれに集中して(笑) 私が多分一番そうなんですけれど、差し入れを目で追っちゃう(笑) 暗い作品だからこそ、そういう気遣いで本当に和むな~って思いました。

小原:私、パフェを食べて器ごと落とすシーンがあるんですね。普通落とすと倒れたりしてしまうけれど、何故か器がそのまま落ちて自立していて(笑)。

根岸:あ~っ! 私、それ目撃しました(笑)。

小原:上から適当に落としているのに器が立ち上がっているんですよ、倒れていなくて(笑)。

根岸:本当にあの時面白かった~~! そういう細かいところで笑っちゃうんですよね(笑)。

小原:くだらないところでちょっと吹き出しそうになったり…ね(笑)。

根岸:あと…、アクションシーンが多いんですが、ペネロペとのシーンでエリス役の朝田さんが稽古着としてフード付きの服を着ていたんです。

小原:それそれ!! (笑)

根岸:アクションで動いてる時に突然フードが朝田さんの頭にすぽっと被さっちゃって(笑)。

小原:私ともうホントに至近距離でのシーンなのに目の前でいきなりすぽっとフードが被って突然顔が見えなくなって(笑)。

根岸:コロナ禍だから稽古でもマスクしてフェイスシールドもしてるじゃないですか?それなのにさらにフードまで被ってしまって、もう可笑しくて可笑しくて、声出して笑いそうなのを必死でこらえてました(笑)。

小原:それなのに朝田さん、何ごともない顔してそのまま続けるんですよね。なので逆に私、それが可笑しくて思わずセリフの声が裏返っちゃいました(笑)。もう笑いをこらえるのに大変でした(笑)。

今回の役作りで 特に こだわった部分はどんなところですか?

小原:精神病をどう表現するかってところにすごくこだわりました。知らない人からするとペネロペが患う統合失調症ってどんな症状なのかがわからないじゃないですか。なので演技であえて機械的な行動とか病名に合ったような行動をとることで、それを見たかたたちはペネロペという人物に普通の人とは異なる違和感とか矛盾を感じると思うんです。観るかたが受けたその感覚がこの病気の症状として受け止めていただけたらいいなと思っています。

根岸:こういう病気って急に気持ちが変わったり、起伏が激しかったり、突然大声を出したりすることもあるようなんですが、それってずっとモヤモヤが溜まっているからこそだと思うんです。多分普通の状態に見える時も常に不安なんだろうなと考えています。私自身、ステージに立って普通にしている時でも実は内心不安を感じていた時があったので、そういう経験を思い出しながら不安な気持ちを途切れさせないようにして演じないといけないなと思っています。病気の人はもっともっとずっと不安と闘っているんですが、自分にはそこまでの経験はないから、ちゃんとそういう気持ちを考えて、目には見えない中でも保っていきたいなと思っています。

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もし他の人の役を演じるとしたら、どの役、どんな性格の役を演じてみたいですか?

小原:私はこの舞台の中だったらキム・ジウ役をやってみたいです。

根岸::あ~、一緒だ!私もキム・ジウをやってみたいです。

小原:パッと見一番ヘンな人なんですよ(笑)ずっと不安定なところがずっと露骨に出ていて。頭がおかしい発言もするし。でも勢いがあるキャラクターで面白いなぁって思っています。ひとりで勝手に加速していく。

根岸:キム・ジウさんだけ他の人とちゃんと会話していなくて、自分から一方的に話していて面白いし、最後まで不穏な空気を漂わせていてパワーがあって、やりがいがありそうな役だなと。自分が予言したことの結果をいつも覗いていて。

小原:本当にひたすら覗いてるんですよね(笑)

根岸:台本を読んだ時から どんな風になるんだろうって、めちゃめちゃ面白そうな役だなぁって思いましたね。

お二人が芸能界に進もうと思ったきっかけと時期は?

小原:私は元々ギターを弾いていて、それを仕事にするならアーティストになるしかないと思って芸能界に入ったのがきっかけです。21歳くらいの時ですね。

根岸:私は小さい頃からお遊戯会とか劇をするのが楽しいと思っていたんですが、ドラマとか見る度にそこに出てくる役の職業に憧れて(笑)将来こんな風になりたいと思ったり。でも、お芝居をやる人になったら色んな仕事が全部出来るんじゃないかって気づいて(笑)。でも中学3年で進路を考えた時、周りに芸能界に進んだ人もいないし、なかなか芸能をやりたいって言えなくて。でも友達に言ってみたら「いいんじゃない? やってみたら?」って言ってくれて。そこから本気で目指してみようと思ったのですが、高校生になった時、今の事務所にスカウトしていただいてそこから始まったっていう感じですね。本当に今の環境に感謝しています。

小原:やりたい仕事が出来て恵まれているなぁと思っています。

今、振り返ってみて 自分に向いていると思いますか? 悩んだことはありますか?

小原:ギターがきっかけでこの仕事を初めて、今は声優として活動しているんですが、正直ギタリストは向いていないって自分で思ったんです。今も弾いたりはしてるんですが、ギタリストっていう肩書きでは活動はしていなくて。向いているというよりも、声優というお仕事が好きだからやりたいという気持ちが強くて。私はどちらかと言うと表に出るというより一人でいたいほうなので、LIVEみたいな大人数でわーっとやるのが向いていないと思うんです。結構人見知りでコミュニケーション面で悩んだこともあります。でも結果的に向いてる向いていないではなく、自分がやりたいかどうかだなって考えて。やりたいっていう意志を持ってそこに向かって突っ走ることが出来るという部分では向いているんじゃないかなって思います。

根岸:単純に自分はこの職業以外出来ないなって思っているからこそやり続けたいし、やり続けるしかないと思って頑張っています。でも向いているかどうかって聞かれたら、向いていないのかもなぁって思いますね。芸能界って実力だけではなく運とかもあったりしますよね。私は自分が頑張っている姿を見せて評価してもらいたいんですが、自分のそういう部分を人にアピールするのがとても下手だとよく言われるんです。なのでそういうことをうまく立ち振る舞える人って凄いなぁって思うし、その点私は向いてないなぁとも思って悩んだりします。

小原:周りがみんな凄いからねぇ。

根岸:そうなんですよ!みんな勝ち上がって来ている人たちばかりで一緒にやっていく中で色んな能力を持つ人がいて圧倒されたりもするし。

小原:色んな猛者が集結している場所(※芸能界)だからこそ、そこに対してはシビアに向き合ってしまう自分がいるかなっていうのはありますね。

根岸:そこを改善したいと思いつつ、なかなかっていうのがありますね。

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役者として一番大事なことはなんだと思いますか?

小原:キャラクターの性格とか気持ちと、そのキャラクターが発した言葉はどういう意図を持って発したのかというのをしっかり理解すること、そして相手がどういう気持ちで自分の役に対しその言葉を投げかけているのかを理解することですね。

根岸:良いことも悪いことも含め、全て普段の経験が大事だなと思います。経験が全部お芝居に活かせるので職業病みたいになっちゃうところがあるんです。例えば自分がしんどい時とかもでも「ああ、こういう時ってこういう感情になるんだ。」ってわかると逆に特した気分になるじゃないですか(笑)。本当に色んなことを経験しないと引き出しから出せないから、色んな作品を見てこういう人はこういう行動をするということを知る経験も大事ですが、自分自身が見たり聞いたり、とにかく色んなものを自分の中にいかに入れられるのかが一番大事じゃないかなと思いますね。

最後に今回の舞台への意気込みを聞かせてください。

小原:今回はちょっと特殊な舞台だと思っています。もしかしたら精神の病を患ったことがあるかたが観て下さるかもしれないし、全く経験したことがないかたも観て下さるので、これを機にこういう病もあるんだということを広く知っていただきたいです。とにかくインパクトが強い舞台なんですが、それを悲しい気持ちで観るだけではなく1つのアトラクションみたいな気持ちで楽しんで観ていただけたらと思います。ちょっと重たいストーリーではありますが、皆さん気軽に観にいらして下されば嬉しいです。よろしくお願いします!

根岸:色んな病を持ったキャラクターが出てくるのですが、それぞれどこかしら共感出来たり、こういう人っているよねって思える人物が一人は見つかるんじゃないかなって思っています。ご覧になる皆さんが共感したり、こういう人は嫌だなって思ったり、色々感じて楽しんでほしいです。どのキャラクターも個性があってとても魅力的なので、そこをすごく好きになってもらえたらいいなぁと思います。私もオリビアを好きになってもらえるように頑張ります。私たちみんな、色んなことに悩んだり考えたり…。程度は違うかもしれないけれど、みんなどこか病気を抱えているんじゃないかなって思うんです。病名がついていないだけで、みんな心やからだに何かしら患っているものがあるんじゃないかと。今、コロナとかも流行っていますが、今回無事に舞台も開催出来るし、生きていることに感謝しながら、舞台に立ってる私たちが生き様を表現することでご覧になる皆さんが「観に来て良かった。」と思っていただけたらという気持ちです。みんなが少しでも抱えている病気が全部なくなるように!重たい作品ではありますが、見終わったあとがお薬を飲んだような気持ちになっていただけたらいいなと思います。

小原:ご覧になった後、皆さんに是非考察してほしいですよね。

根岸:あ! たしかに。是非! 面白いですよ、きっと。バックボーンを想像したりね。

小原:このキャラクターたちは今後どう歩んでいくんだろう…とか。色々考察しがいのある作品だと思うので、そういう楽しみかたも出来るこの作品を是非多くのかたにご覧いただきたいですね。

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