初パーソナルブック発売の佐藤寛太「カメラマンと被写体って、こういう風に心を通わせるんだ」<『NEXT BREAK』インタビュー>

 

劇団EXILEの佐藤寛太さんが、自身初のパーソナルブック『NEXT BREAK』を発売しました。

本書は、佐藤さんの親友でもある北村匠海さんのほか、大野隼男さん、中野修也さん、宮脇進さんという3名のフォトグラファーによる、趣向を凝らした撮りおろし写真で構成された1冊。様々な企画ページも設けられており、今の“佐藤寛太”を感じられるパーソナルブックに仕上がっています。

めるもでは、佐藤さんに単独インタビューを実施。『NEXT BREAK』発売の背景から、北村匠海さんとの関係、2021年後半にしたいことまで、幅広く語っていただきました。

 

 

――パーソナルブック『NEXT BREAK』の発売、おめでとうございます。25歳の節目となる時期での発売は、ご自身の希望だったんですか?

佐藤寛太:ありがとうございます! もともとは、ワニブックスさんから「写真集を出しませんか?」というお話をいただいたんですけど、そこまで「お願いします!」という感じではなかったんです。僕は、写真集というと、すごく格好よくて、オシャレで、こだわって、というイメージがあったので、あまりそういうものを作りたい欲がなくて。正直にそのことをお伝えしたら、アートディレクターさんから「どういう感じの方向性だったらいいと思う?」と聞かれたんです。
そのときに、「そういえば、デビューしてから7年間“ネクストブレイク俳優”と言われ続けているんですよ!」という話をしたら、「それは面白いからタイトルにしよう!」とタイトルが先に決まって。ちょっと肩の力を抜いた感じで考えるようになってから、自然と自分からも案が出てきて……という感じで進んでいきました。

 

――佐藤さんからは、具体的にどんな案を出したんですか?

佐藤寛太:4人のカメラマンさんに撮ってもらうこと、ファンの方からの投票でどんな役をやってほしいか、シチュエーションを決めること……とかを提案させてもらいました。実現させてくれたのはワニブックスさんなので、ワニブックスさんのおかげですね。ありがたいです。

 

――カメラマンのひとりを北村匠海さんにしたのは、佐藤さんのご提案なんですよね。北村さんとのお付き合いは、『恋と嘘』からですか?

佐藤寛太:はい、そうです。 匠海とは『恋と嘘』からで、しばらく会っていなかったんです。それから23年ぶりに会う機会があって、しゃべって、一緒にお酒を飲んで、いい夜を過ごしたんですけど、そのとき、匠海が「最近写真を撮っていて、写真家としても仕事をしているんだ」と話してくれて。匠海が20歳のときに、個展をやったじゃないですか。僕も見に行ったりして、もともと匠海が撮る写真がすごく好きだったんです。過去に撮ってもらったこともあったし、仕事として写真も撮っているというのも聞いたし、「できれば撮ってもらいたいな」と思って、今回オファーさせてもらいました。

写真を撮られているときは……前は役者同士だったのに、今日は被写体とカメラマンという感じだったので、緊張はなかったんですけど、気恥ずかしさみたいなのはありました。パーソナルブックの写真に、匠海が文字を入れてくれているんです。もともと文字を入れる提案はしていなかったけど、写真を撮った後に、匠海が「この写真に一言ずつ文字を入れていい?」と言ってくれて。だから、匠海も撮りながら楽しんでくれていたんだな、というか。普段会って話す以上の時間が、仕事を通すことで生まれたんだなと思えて、嬉しかったです。

 

――素敵なエピソードですね。北村さんが残した言葉の中で、特に嬉しかったものはどちらですか?

佐藤寛太:「力強くて、泣きそうになる。海が、太陽が、君が」です! あと、「またね」とかも好き。匠海の言葉、すごく心に染みます。

 

――逆に、佐藤さんがカメラマンとして、誰かを撮りたい欲はありませんか?

佐藤寛太:誰を撮りたいか、ですよね? 大地、金子。

 

――金子大地さん、俳優さんですね。すぐに名前が挙がりました。

佐藤寛太:はい。撮りたいです! 僕、大地のことが好きで、出演している舞台はほぼ観ていますし、映像作品も気にして観ています。『猿楽町で会いましょう』で、大地がカメラマンの役をやっていたから、そんな大地を撮りたいな。

 

――被写体として、魅力を感じていらっしゃるんですね。

佐藤寛太:そうですね。なんか素直じゃないから、そういうところ(笑)。

 

――佐藤さんには心を許していそうなので、見せる顔が変わるから。

佐藤寛太:そうです、そうです。大地のアッと思う瞬間を撮りたいな、と思うんです。今回、僕もそうなんですよ。匠海に撮ってもらって、「ああ、こういう写真になるんだ」という発見がすごくあったので。仲いい人に撮ってもらうと、また違う楽しさがあるから、それを大地にも思ってもらえるぐらい……そんな腕があればいいんですけどね(笑)。

 

――お仕事柄、佐藤さんは普段、撮られることが多いですよね。それでも、例えばカメラマンが北村さんだったり、ひいては自分のパーソナルブックとなると、撮られる意識はまったく異なるものですか?

佐藤寛太:全然違います。パーソナルブックは、自分の作品として残るというのもありますし、「『NEXT BREAK』を作ろう!」というクルーなので、志の焦点が合うというか。お互いが「このワンショットを絶対に残そう!」と思ってやっているので、匠海も含めカメラマンさん全員が、今の僕をすごく切り取ってくれている感じがありました。「ひとつの作品を作る」という目的があるから、モチベーションが上がるのかもしれないですけど。中面の写真のセレクトを僕が1回もしていない理由も、カメラマンさんというか、周りの皆さんを信じているからできたのかな、と思ったりしました。
今回、初めて気付いたこととして言うと、「ああ、カメラマンと被写体って、こういう風に心を通わせるんだ」と思ったんです。

 

――取材などでご一緒していても、撮られるのが上手な方のイメージはありましたが。

佐藤寛太:僕、今まで……何だろうな。「こういう風に撮ってほしい」と思うことが、あまりなかったんです。ファッション誌とかもやっていないですし、格好いい衣装を着させてもらって、毎回役で髪も違うので、そのときにできる髪型にしてもらって、撮ってもらう。もちろん、「初めまして」のカメラマンさんにも、いい写真を撮っていただきたいので、僕も頑張るんですけど、オーダーとカメラマンさんの個性と僕の個性の間に、溝はあって。それがよく映るときもあれば、逆のときもあると思うんです。だから、これまでは「仕事として撮ってもらう」のであって、嬉しいもなければ、悔しいもなかったんですね。

けど、今回の撮影を経て、「人対人」というのをすごく感じられた気がします。だから、それ以降ご一緒するカメラマンさんとは、そのときだけでも「人対人」をもっと感じるようになりました。そこは変わったところかもしれません。

 

――いろいろお話いただき、ありがとうございました。2021年前半は『NEXT BREAK』の発売という大きな出来事がありました。後半のうちにやっておきたいことは、何かありますか?

佐藤寛太:プライベートでも、いいですか!? 南アルプス、北アルプスの山岳地帯を縦走したいと思っています。縦走って、テントを背負って歩くんですけど、雪が降る前のシーズンで1回やってみて、できれば年内に雪山での登山も経験したいと思っているんですよね!

 

――前回のインタビューで趣味はキャンプという話を伺いましたが、結構発展していますね。

佐藤寛太:そうなんです。まあ……でも最近気付いたんですけど、キャンプ場で1~2泊はいいんですけど、3泊以上になると「こんなじっとしてられない!」となってくるんです。朝、4時とか5時に起きて、夜は8時に寝るわけじゃないですか。日中は釣りをしたり、飯を作って、飲んで、電子書籍とかを読んで、とかで、もうやることがないんですよ。一緒に行ったメンバーとしゃべるくらいで。

 

――メンバーとは、青柳翔さんとかですか?

佐藤寛太:はい。青柳さんとしか、ほぼ行ってないです(笑)。青柳さんとも、「2泊以上するなら場所を変えたいね」という話をしていたので、登山しながらキャンプして、歩きながら場所を変えるのがいいなと、最近憧れています。それが2021年後半のやりたいことです!(取材・文:赤山恭子、写真:映美)

 

 

佐藤寛太 パーソナルブック『NEXT BREAK』は、現在好評販売中。

WRITER

  • 赤山恭子
  •        

  • エンタメ雑誌編集部に勤務後、ハリウッド映画の版権を買い付け日本国内で販売するディストリビューターを経て、フリーの映画/エンタメライターに。現在は、監督・俳優のインタビューを中心に、現場取材、映画紹介コーナーほかも担当。相手の心に寄り添い、時に突っ込みながら深めてゆくインタビューが持ち味。

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ