【料理家の素顔 vol.1】ママやパパが一番のシェフ/おうちごはん研究家「金丸利恵」さん

E・レシピ

E・レシピで活躍する料理家にスポットを当て、料理家としての想いとレシピをお届けする【料理家の素顔】。第1回は、Eレシピで800件を超えるレシピを公開しているお馴染みの金丸利恵さん。

料理研究家への道のりと想いや子育て中のママやパパへのメッセージを伺いました。「家庭料理」をいかにヘルシーに、美味しく作るかのヒントがいっぱいです。栄養学の知識が詰まった金丸さんの献立レシピもぜひあわせてチェックしてみてください!

出典:E・レシピ

■人生のアンテナは常に「食」に向いていた

●料理の本にときめいた小学校6年生


「栄養学×おうちごはん」でヘルシー&美味! 金丸利恵さんのレシピの魅力

金丸利恵さん

小学6年生の時、仕事を始めた母が帰宅するまでにご飯を作っておこうと、自宅にある料理本を見ながら家にある材料で料理を作るようになったんです。本の中には今まで出会ったことがない、お店でしか食べられない味が再現されていて、とても驚いて、楽しくなった記憶があります。それから高校になるまで料理もお菓子もいろいろなものに挑戦しました。

●5年間で2,000メニューを開発


料理好きが高じて、栄養科の短大に入学。卒業後はコントラクトフードサービスの会社に就職しました。厨房で給食管理、衛生管理の業務を5年間行った後、ついに念願だったメニュー開発を担当! レシピ作成の基本を習得しながら開発したメニューは5年間で2,000メニューです。同時に、パン作りを習い、発酵の面白さを学び、昔から大変興味があったスパイスを使って、自己流のカレー研究をしつつ、スパイスコーディネーターマスターの資格も取得しました。

結婚・出産を経て、2人の息子を育てながら、栄養コラム、レシピ提案などの仕事を少しずつ再開。2011年からは特定保健指導の仕事、メタボリックシンドロームや糖尿病の重症化予防の指導、地域で料理教室、食育講座、離乳食講座、市民向けのイベントなどを行なっています。

コロナ禍には、ダイエット指導や食事による不調改善に力を入れるため「分子栄養学(オーソモレキュラー)」の認定カウンセラーの資格を取得。栄養に関するコラムやレシピはエビデンスのある情報発信を心がけています。

■「美味しさだけ」を追求しない
私が考えるレシピは、「美味しさだけ」の追求はありません。実は脳が美味しいと感じる「甘み」「油」「旨み」は積み重なると身体が悲鳴を上げてきます。脳を幸せにする「ハレ(非日常)」の美味しさとは違う、日々の三度の食事では滋味を感じる、身体も心もホッとするような美味しさを、素材の力を生かして表現できたらいいなと考えています。

とはいえ、素材の味を引き出すには、素材そのものの力と調理テクニックが必要。良い素材を吟味するあまり、食費が高額になることもあります。

そのため、味がぼやけてしまったり手間がかかりすぎると判断したときは、便利な調味料なども使います。食材に関しても、スーパーでも買える食材、旬の食材を使い、作りやすさ、続けやすさを重視した、毎日のおうちごはんを提案していきたいと思っています。

●「家庭料理の正解」はその人の中にある


レシピ提案の仕事をしていると、何度も試作を作ることがあります。食材の切り方やわずかな加熱時間の違いで、食感が変わったり、調理器具や熱源によって、仕上がりが異なることがあるんです。

同じレシピでも、その人の調理方法や使う器具などのチョイスにより、味もそれぞれなんです。しかし、それが「家庭の味」なんだと思います。みんな違ってみんな良い、正解はその人の中にあるのではないでしょうか。

●金丸家のおうちごはん


わが家では、一汁2菜、主菜&副菜を揃えることを基本としています。野菜を買う時は、栄養密度の濃い緑黄色野菜を優先し、毎食何かしら入れたり、不足しがちなキノコ類、海藻類も毎日おみそ汁に入れています。ご飯は7分づきを長年食べています。

また、「みそ」「塩麹」「しょうゆ麹」「合わせ酢」「めんつゆ」「ラー油」「コチュジャン」などの調味料は自家製です。大変だと思われるかもしれませんが、一度にたくさん作れて、添加物が一切入っていないので、味が美味しく、安心です。最近は、麹の素晴らしさにまたハマり、いろいろと作っています。

■一度、身につけた料理技術は一生モノ
まず小さなお子さんを育てながら、家事もこなし、お仕事もされてるママやパパは1日何時間あっても足りないくらい忙しいと思います。そんな中、家族のために1日2~3回の食事を準備するのは本当に大変なこと。決して当たり前なことではありません。ですから、それができた日は100点!とご自身を称えてほしいです。

自炊できたらプラス10点、カラダ思いの献立ができたらプラス20点と「加点方式」で考えるといいかもしれませんね。

●味覚の体験は子どもの財産


さらに、子育て中のママさんにお伝えしたいのは、出された食事を「いただきます」と感謝し、なんでも美味しく食べられる、それがその子の財産となる、ということです。

小さいお子さんは味覚も食感も経験値が少なく好き嫌いが多いものです。ですが、離乳期、幼少期のあらゆる味覚の体験が、その先の生活に影響を与えます。

「食べないから作らない」より「食べてもらう工夫」をすると、料理のスキルが抜群に上がり、一度、身につけた料理技術は一生モノです。お子さんが小さいうちは料理の腕を磨くチャンス! 「ワタシの料理の技術を上げるためにウチに来てくれたのね」とお子さんに感謝し、ネットや本のレシピを見て、さまざまな料理に挑戦してみてくださいね。

お子さんの好みを熟知してるママやパパはお子さんの一番のシェフです。

■栄養指導の知識が詰まった 金丸利恵さんの献立レシピ5選
金丸さんのこれまでの栄養指導の実績と経験が反映されたレシピは、身近な食材を使って手軽に作れます。いずれも栄養バランスが考え抜かれたヘルシーで親しみやすい料理なのも魅力です。

そんな金丸さんが考案する大満足の献立レシピを5つご紹介しましょう。以下のレシピを参考にして、心と身体がよろこぶ毎日の食事づくりに活かしていきましょう。

■腸内環境を整える! 「長芋と豆乳のシチュー 玄米ターメリックピラフ添え」
腸内環境を整える、満足感のある「長芋と豆乳のシチュー 玄米ターメリックピラフ添え」

出典:E・レシピ

「第二の脳」と言われている腸の環境を整えれば、インタービューティーの輝きを導き出すことも可能に。デトックス食材の長芋、ブロッコリー、ターメリックと、腸のお掃除をする玄米やもずくを使ったこちらの献立レシピは良いこと尽くし!

一人473キロカロリーでダイエットにもピッタリです。低カロリーで満足感があります。玄米がない場合は、白米や雑穀米を使っても問題ありません。お好みの野菜をトッピングしても良さそうですね。普段より少しだけ時間をかけて、内側からキレイになれる美味しい料理を作ってみませんか?



■具だくさんで栄養たっぷり「混ぜご飯&鶏団子とタケノコの煮物」

出典:E・レシピ

新鮮なタケノコを手に入れたら、ぜひ作りたいのがこちらの献立レシピ。タケノコの下の部分は混ぜご飯で使うので、タケノコを丸ごと味わえます。タケノコ、ニンジン、シイタケ、 油揚げ、板コンニャクの入った混ぜご飯は、ご飯より具が多いのが特徴。一杯で栄養満点です。噛む回数も増えるので、カロリー消費量の増加や食べすぎ防止にも役立ちます。

また、タケノコの煮物は、鶏団子の出汁が効いた上品な味わい。どちらの料理も多めに作っておき、翌日のお弁当に入れても良さそうです。無理のない範囲で、食材と調味料を揃えて作ってみたいですね。



■ソースに生トマトを使うのがポイント! ご飯が進む「エビと豆腐のチリソース」
ソースに生トマトを使うのがポイント! ご飯が進む「エビと豆腐のチリソース」

出典:E・レシピ

高カロリーになりがちな中華料理ですが、こちらの献立レシピであれば、カロリーを抑えることができます。ポイントは、チリソースに生トマトを使うこと、エビと豆腐を油通しでなく湯通しすること。また、材料のナスをあらかじめ電子レンジで3分加熱すれば、吸油率を少なくできますよ。ヘルシーなおつまみにも最適。

シメジとナメコの中華スープには、お好みで白ネギを飾ってくださいね。1人351キロカロリーで、美味しくお腹を満たせます。食べすぎた次の日や、サッパリとした中華料理が味わいたくなったら、ぜひお試しを。



■本格的な味を堪能できる「だし香るショウガ風味のトロミうどん」
心も体もホットに、本格的な味を堪能できる「だし香るショウガ風味のトロミうどん」

出典:E・レシピ

気温が高まるにつれて、冷たいものを摂取する機会が増えますよね。しかし、それが原因で胃腸に負担をかけてしまうことも。こちらの献立レシピなら、心も体もやさしく温めてくれます。本格的な出汁の香りとショウガの風味がたまりません。あんかけは腹持ちが良いので、うどんを量を少し減らすことも可能です。食べ進めていくうちに、体の内側からホカホカしてきますよ。

キレイなかきたまを作りたいのなら、トロミをつけてから卵を流してくださいね。ぜひ副菜の「ニラみそダレ」も作って、うどんと一緒に味わいましょう。



■アンエイジング効果が期待できる! 「納豆パスタアマニオイルがけ」
アンエイジング効果が期待できる! 和パワーあふれる「納豆パスタアマニオイルがけ」

出典:E・レシピ

アンチエイジング効果大のアマニオイルは、乾燥させた亜麻の種から搾油したオイルで、オメガ3などの含有量が豊富。昨今は健康オイルとして注目を集めています。そんなアマニオイルを納豆パスタにかけていただきましょう。カロリーを抑えたい場合は、パスタの麺にエノキを混ぜてください。和のスーパーフードである納豆、昆布も入れるので、健康美を追求したい人にも最適です。

キヌアとロマネスコのナッツ和え、チアシードのみそ豆乳スープも作って、パスタと一緒に味わえば、低カロリーでありながらも、栄養たっぷりのヘルシー献立を実現できますよ。



■金丸利恵さんについて
管理栄養士、分子栄養医学研究会 認定カウンセラー、食生活アドバイザー、国際薬膳食育師、スパイスコーディネーターマスターの資格など多彩な資格を持つ、おうちごはん研究家の金丸さんは、「作る人と食べる人の絆を結ぶおうちごはん」をテーマに、簡単で楽しく、美味しい料理を提案。メニュー開発、レシピ提案、執筆活動のほか、離乳食や幼児食などの食育活動、料理教室、ブレンドスパイスワークショップなどのスパイス活動、マンツーマンの減量指導も行っています。コロナ禍をキッカケにオンライン料理教室をスタート。栄養のことを考えず、好きなものを作るチートデイ料理教室、スパイス好きが集まる料理教室も計画中。


(木下あやみ)

当記事はE・レシピの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ