声優・花江夏樹、“女子のチーム分け”にドキッ。「娘たちもいつか経験するのかな」

女子SPA!

『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎役など大活躍中の声優・花江夏樹さんが、明石家さんまさんが企画・プロデュースした劇場アニメーション映画『漁港の肉子ちゃん』に出演しました。6月11日より全国で上映されています。さんまさん直々のオファーだったそうです。

漁港の船で生活するちょっと訳ありな母・肉子ちゃんとキクコの愉快な暮らしぶりを軸に、自然の残るノスタルジックな漁港の景色や、季節の移り変わりを美しく描き出した本作。母娘のドラマを活き活きと鮮やかに映し出した感動のハートフル・コメディーに仕上がっています。

花江さんは、キクコの小学校の同級生・二宮を好演しています。強烈なキャラクターの肉子に圧倒されながらも、作品の有する温かみに触れ、思わず涙してしまったという花江さん。公開を記念して話を聞きました。

◆明石家さんまのオファーに「ぜひ」

――さんまさんから直接オファーが来たそうですね。率直にどう思いましたか?

花江夏樹(以下、花江):「さんまさんがプロデュースする作品でオファーをいただいたんだけど」と、事務所経由でお話をいただきました。このSTUDIO4℃さんの絵の感じというか、ちょっとサビている感じや、港町の廃れているノスタルジックな雰囲気の絵もすごくよくて。「ぜひやらせてください」とお返ししました。

――美しい映像とは裏腹に、パワフルな作風でもあるのですが、好きなシーンはどこでしょうか?

花江:食べもののシーン全般が、気合いが入っているなと思いましたね。この作品では食べものを食べているシーンが重要で、この肉子ちゃんという女性を表現する上では欠かせないものなんですよね。本当にお腹が空く映画だなと、観ていて思いましたよ(笑)。フレンチトースト、肉焼きそばも美味しそうでした!

でも、ラストシーンは泣いちゃいますね。肉子ちゃんの人のよさというか、そういうものが実直に伝わってきて、観ていていいお母さんだなと思いました。あのシーンはすごく好きです。

◆双子の娘が生まれたことで「感じ方が変わった」

――主人公の肉子ちゃんは、強烈なキャラクターですが、とても魅力的でした。

花江:肉子ちゃんは存在感がありパワフルで、本当にこんな人が存在するのかと思うくらいのキャラクターですよね! 映像になったときに、どれくらいインパクトが出るのかなってすごく楽しみでしたが、それを超えてくるくらいの画力と、大竹しのぶさんのお芝居がすごく素敵でした。

――また、演じた二宮については、ご自身とリンクする部分もあったそうですね?

花江:そうですね。僕にも二宮と一緒で、じっとしていられないところがあって。彼はよく変顔をするのですが……まあ僕は変顔はしないのですが(笑)。取材中に紙をいじってしまったり、手を回したり、そういうソワソワしちゃうところは似ています。

――家族や生きること、いろいろなテーマがあるなかで、ご自身のなかで一番響いたテーマは何でしょうか?

花江:やっぱり僕自身、双子の娘が生まれたばかりなので、作品の感じ方が違うなと思いました。今まで親目線に立って作品を観たことがなかったので、今回は肉子ちゃんにかなり気持ちが乗りました。彼女にとってのキクコだったり、反対にキクコから見た肉子ちゃんの気持ち、そのどちらの気持ちも分かりました。序盤から結構ダメでしたね。ウルッときちゃって。なんでもないシーンとかでもウルッときちゃう。

◆「娘たちも同じ経験をするのかな」と思うシーンも

――キクコが思春期に入る前で、子どもでもなく少女でもなく、あいまいな時期ですが、思春期になったら大変だろうなと思いますよね。

花江:絶対大変ですよね。特に女子のチーム分けとか(笑)。あれは本当にあるんだろうかとドキッとしましたね。男子の場合、あそこまで露骨なものはないので、もしかしたら娘たちもそういう経験をするのかなあと、ちょっと思ったり。

――ノスタルジーいっぱいのロケーションも見ものでしたが、お気に入りの場所はありましたか?

花江:バス停のシーンなどは『となりのトトロ』をオマージュしているところがありましたよね。あと、家にしている船の感じや、焼肉屋さんのベタついた店内とかすごくよかったです。

――その船上で暮らす親子の姿を見て、いいなあと思いました。

花江:すごくいいと思います。床がガラスになっていて魚が見えていて、すごくきれいですよね。秘密基地みたいな感じでわくわくしますよね! ずっとはきついですけど、3日くらいならキャンプ感覚で住めると思います(笑)。

◆普段心掛けている“当たり前のこと”

――人とのつながり描く作品でしたが、普段心がけたりしていることはありますか?

花江:当たり前のことですが、相手の気持ちに立って考えてみるとか、そういうところですかね。優しさはまわりまわって最後、自分に返ってくると思うので、意識的に優しくしようと思ってしているわけではないですが、嫌なことはしないですよね。

――最後になりますが、今回の『漁港の肉子ちゃん』に声優として参加してよかったと思うことは何でしょうか?

花江:観た後に「すごくいいものを観たな」と思ったので、そう思える作品に参加できたことは、非常にうれしいことだと思いました。心動かされる、心が温かくなるような作品なので、将来、娘たちと一緒に観たりできたらいいなと思います。完成して絵や音楽が合わさったとき、アフレコのときにイメージ出来なかったものがちゃんと見えたので、みなさんにもぜひ観ていただきたいです!

<取材・文/トキタタカシ 撮影/桃>

【トキタタカシ】

映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。

当記事は女子SPA!の提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ