『ジャンプ+』“宗教×SF”の異色読み切りが話題に!「凄まじい」「読後感がすごく良い」

まいじつ

『ジャンプ+』“宗教×SF”の異色読み切りが話題に!「凄まじい」「読後感がすごく良い」

『ジャンプ+』“宗教×SF”の異色読み切りが話題に!「凄まじい」「読後感がすごく良い」 (C)PIXTA

6月16日、集英社のアプリ『ジャンプ+』にて『宗教的プログラムの構造と解釈』という読切漫画が公開された。作中では「AIの神様を実装する」という前代未聞のアイデアが展開されており、ネット上の漫画好きたちを震撼させてしまったようだ。

物語は、学生エンジニアの香椎が「神様にならないか?」という勧誘を受けるところから始まる。声をかけてきた函南靜真は、人跡未踏研究会なる怪しいサークルに所属する大学生。彼はVRアバターで「神」を創ろうとしており、香椎を自作アバター「カンナミ・シズノ」の〝中の人〟にしようとする。しかし香椎はこれを拒否し、完全自立型AIの搭載を提案するのだった──。

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先を予想できない展開に、宗教×人工知能という闇鍋的とも言えるアイデア。その結果生み出された作品は、オカルトとSFをごった煮にしたような不思議な読みごたえが味わえる。閲覧数は6月17日の時点で50万回を超えており、掲載当日にはツイッターでトレンド入りするほどの勢いを見せていた。

あまりに濃厚な読み切りに、ネット上では《読後感がすごく良くて、質の高いエンターテインメントに仕上がっている》《こんな凄まじい読み切りが無料で読めるなんてどういう時代なんだ?》《現代の宗教モデルとしてものすごい説得力がある》《SF系小説でこういう内容あっても全くおかしくないし、そんな話を漫画として読ませるテクニックがすごいと思った! ジャンプラの多様性すごいな》など称賛の声が続々と寄せられている。

あらゆるジャンルを内包しつつある「ジャンプ+」


SF作品のコミカライズだと言われたら信じそうになるほど、同作はSFとしてクオリティーが高い。また作中の随所に、情報学や有名SF作品のオマージュが散りばめられている点もニクイところだ。

たとえば同作のタイトルは、プログラミング言語「Lisp」の名著とされる実在の書籍『計算機プログラムの構造と解釈』をもじったもの。また、古典的名作『銀河ヒッチハイク・ガイド』の「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」を連想させる要素も隠されている。

そんな同作を手掛けたのは、佐武原(さむはら)という人物。2020年には沙村広明や市川春子などの個性派作家を生みだしてきた「アフタヌーン四季賞」の四季大賞を受賞しており、たしかな実力をもった作家であることは間違いない。

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最近の「ジャンプ+」では少年漫画の枠組みを超えた作品が次々と生み出されており、女性というテーマに踏み込んだ『16歳の身体地図』や18歳の新人漫画家が描いた『ミーシア』などが話題になったばかり。今回はハードコアなSFを世に放ったが、もはやオールジャンルの媒体となりつつあるのかもしれない。

文=野木

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