地方議員の兼業はおいしい?公務は年38日で報酬762万円

日刊SPA!

 厚生労働省の調べによれば50歳で「貯金0円世帯」は約37%に上る。このままでは老後破綻が必至な情勢だが、意外にも生き方一つで明るい老後を迎えられることが判明。

定年後に「おいしい仕事」に再就職すれば、幸せに老後を生き抜くことができる!

◆地方選挙は出馬へのハードルが低い

老後の不安を打開する一発逆転の策がある。それは地方議員という道だ。秦野市議会議員の伊藤大輔氏(45歳)によれば、兼業OKの「おいしい仕事」。年間の公務は38日ながら報酬は762万円に達するのだから、自分にも!?と考える向きもいるだろう。

「秦野市の企業誘致計画に疑問を抱き、議会で直接意見を言うために立候補しました。定数24人のところに立候補者は28人(競争倍率1.17倍)ですから、落ちるほうが難しいと思ってましたよ」

選挙の手続きも費用も、地方選挙は出馬へのハードルが低い。

「まず立候補予定者向けの説明会に参加して必要書類を受け取り、それを提出して供託金30万円を納付するだけ。また、ほかの候補との差別化のためにミラーボールや高音質のスピーカーを用意したけど、費用は約12万円で済みました」

◆地方議員に再就職、必要な心構えは

準備期間たったの1か月で当選した伊藤氏だが、実際、おいしい仕事なのだろうか。

「議会中の審議だけが仕事ではなく、市民の話を聞き、資料を読み質問を考えていると夜中に目覚めることも。正直24時間常に政治のことを考えています。時給換算したら全然おいしい仕事じゃない」

お金ではなく、地域貢献の気持ちが必要。人生の最後にひと花咲かせるのも悪くない。

◆求む、社会経験豊富な僧。定年退職者向けのプログラムも

裕福ではない者にとって仏門は衣食住を頼るものとして、また住職となれば、裕福な暮らしができるのでは……。そんな考えから僧職に関心を持つ者もいる。

僧職について詳しい僧職でジャーナリストの鵜飼秀徳氏に昨今の事情を聞いた。

「最近では定年後に仏門に関心を持つ方は多く、実際、京都に本山がある臨済宗妙心寺派では、定年退職者向けの修行プログラムを用意しています。すでに100人近くが僧籍を取り、その一部が住職になっているそうです」

◆僧職には長い修行期間が必要

長く社会経験を積んだ人間が住職を目指すことには、各宗門も大きな期待を寄せているが、前述のような浅はかな気持ちは持たないほうがいいという。

「住職はその寺の代表者ですから経営感覚は必須ですが、悲しいかな社会経験が少なく世情に無知なために、金銭面で騙されてカモにされがち。企業の経営幹部を経験して財務諸表が読めるような人物が住職になったら、宗門としても心強いでしょうが、僧職になるまでには長い修行期間が必要です」

宗教行為が非課税なだけで、僧職の生活自体は非課税なわけではない。奉仕の心がないと務まらないと鵜飼氏は強調した。

【神奈川県秦野市議会議員 伊藤大輔氏】

ブラジルのスラム街で写真家として活動。帰国後、地方選挙に出馬して初当選を果たす。その経験を『おいしい地方議員』(イースト・プレス)に記し、一石を投じる

【僧職ジャーナリスト 鵜飼秀徳氏】

生家である浄土宗正覚寺(京都市右京区)の第33世住職を務めるかたわら、「宗教と社会」をテーマに取材、執筆、講演。最新刊に『お寺の日本地図』(文春新書)

<取材・文/野中ツトム・真島加代(清談社)>

―[50歳[貯金0円男]の老後]―

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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