濱口竜介監督「ありがとう、ベルリン!」 ベルリン銀熊賞トロフィーを手に感謝

クランクイン!

 現地時間6月13日に開催された第71回ベルリン国際映画祭に、映画『偶然と想像』で審査員グランプリとなる銀熊賞を受賞した濱口竜介巻頭が出席。濱口監督はトロフィーを手にし、「ありがとう、ベルリン!」と感謝の言葉を語った。

本作は、「偶然」と「想像」をテーマにした3話オムニバスから成る濱口監督初の短編集で、濱口監督自身が『ハッピーアワー』等のプロデューサー高田聡と共に企画立ち上げを行い、2019年夏から約1年半をかけて製作された作品。脚本もすべて濱口監督自身が手掛け、撮影は3話ともに『うたうひと』『ひかりの歌』の飯岡幸子が務めている。キャストは、第1話『魔法(よりもっと不確か)』に古川琴音、中島歩、玄理。第2話『扉は開けたままで』に渋川清彦、森郁月、甲斐翔真。第3話『もう一度』に占部房子、河井青葉が出演する。

本年度のベルリン映画祭は3月に受賞結果が発表されたが、新型コロナウィルスの影響を受け、授賞式は6月に屋外での開催となった。

授賞式では、ベネチア映画祭で初めてドキュメンタリー作品で金獅子賞を受賞した『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』のジャンフランコ・ロージ監督がプレゼンターを務め、本作品を、「濱口の言葉は物質であり、音楽であり、素材である。最初は、白い壁の部屋に男と女、ときには2人の女が立っているだけの、ほとんどマイナーなものに見えます。そして、場面が進むにつれて、このシンプルな部屋の中に、自分を含めた全宇宙が一緒に立っているような気がしてくる」とコメントし、濱口監督を紹介した。

それに対して「ダンケシェーン」とドイツ語であいさつした濱口監督は、まず「ここに来られなかったキャスト・スタッフの名前を伝えさせていただきます」とキャスト陣一人一人の名前を口にし、「皆さんがこの物語を信頼してくださったので、今このような素晴らしい賞をいただくことができています」と感謝。続けてスタッフの名前も一人一人述べ感謝した後、「とても小さなチームで映画を作りました。この人たちこそがこの映画です。心から感謝を述べたいと思います」とコメントした。

さらに映画祭のスタッフ、審査員に対しても「難しい状況の中、オンラインでの上映ではありましたが3月から心遣いと温かみを感じながら。カルロ・シャトリアン(ベルリン映画祭のディレクター)とそのチーム、そして素晴らしい審査員の皆様にお礼を申し上げます、ありがとうございました」と述べたうえで、「ありがとうベルリン!」と伝え、大きな拍手を浴びていた。

濱口監督は1978 年、神奈川県生まれ。『ハッピーアワー』(2015)でロカルノ国際映画祭、ナント三大陸映画祭で主要賞を受賞するなど世界の注目を集め、『寝ても覚めても』(2018)が第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品された。今夏には、村上春樹原作・西島秀俊主演『ドライブ・マイ・カー』の公開も控えている。

映画『偶然と想像』は12月全国公開。

当記事はクランクイン!の提供記事です。

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