ラサール石井「表舞台に出てくるのも大変だし、かわいそう」今のお笑い界をどう見てる?

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TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。5月11日(火)のお客様は、ラサール石井さんと沖縄で活躍するお笑いコンビ・リップサービスのせやろがいおじさん。ここでは、今のお笑い芸人の売れ方について、熱く語りあいました。

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(左から)せやろがいおじさん、ラサール石井さん

◆沖縄のお笑い事情
ラサール:せやろがいおじさんは、沖縄のタレント?

せやろがい:そうなんです。沖縄のお笑い芸人でございます。

ラサール:沖縄在住の沖縄に特化しているお笑い芸人って、けっこう多いんだよね?

せやろがい:そうなんですよ。“お笑い”が日本で一番が盛んなのが大阪、東京だと思いますけど、ひょっとしたらその次に沖縄かもしれないですね。

ラサール:たしかそうかも。沖縄にも、劇場だったり仕事もあるんだよね?

せやろがい:そうですね。(お笑いの)事務所も、沖縄だけで大小あわせて4つぐらいありまして。そこに吉本(興業)さんが黒船のごとく乗り込んできたときは、本当に戦々恐々として……。

ラサール:ハハハ(笑)。

せやろがい:でもやっぱり、“沖縄県民を笑わす”ということに関しては、沖縄芸人が長けているところはありますね。

ラサール:沖縄の言葉も武器になるしね。そのなかで、(せやろがいおじさんの方言が)関西弁っていうのはどうなの?

せやろがい:正直、最初は「沖縄のお笑いをなめてるだろ」みたいな感じで、そこそこの迫害は受けていたんですけど(笑)。でも、沖縄の方って県外の人に“嘘の沖縄の方言”をわざと教えて、おちょくるのが好きなんですよ。

ラサール:ハハハ(笑)。

せやろがい:若干の“本土コンプレックス”みたいなものがあったりして。だからこそ、沖縄県民みんなで本土の人をイジっている瞬間がすごく好きだったりするので。

ラサール:へぇ~。

せやろがい:なので僕は、ある種“いじられキャラ”として、沖縄県内では認知していただけるようになりましたね。

ラサール:そうなんだ。それで、コンビなんでしょ?

せやろがい:そうなんです。リップサービスというコンビで、14年ほどやらせていただいています。

ラサール:メインはコント?

せやろがい:いや、漫才ですね。コントもやっていますけども。

ラサール:漫才師なんだ! へぇ~。

せやろがい:そうなんですよ。

◆「今はかなり大変だし、かわいそう」(ラサール)
せやろがい:ラサールさんは今のお笑いをどうご覧になっていますか?

ラサール:まず、何よりもネタのレベルが高い! 俺たちが(ネタをやっていた頃に)散々やり尽くしたと思ったら“こんなのもあるのか!”って。しかも、そこからまたシュールな方向にいったりもするし。だから、漫才ブームの頃の俺たちと今の人たちが、同じ時代で競っていたら全然ダメだと思う。

せやろがい:その(ラサールさんの)時代から、みなさんが試行錯誤して今があるわけですから。今の芸人の売れ方って、結構いろんなパターンが出てきているじゃないですか? ラサールさんの時代の芸人の売れ方って、どういうものが多かったんですか?

ラサール:まず、これは俺の持論なんだけど、今はもう違うけど、昔はネタブームが10年置きくらいにきたんですよ。なぜかって言うと、みんな寄席とかに行って見てないから。

毎年、面白い新人がいっぱい出てくるわけでしょ? (俺の時代だったら)紳助・竜介(島田紳助・松本竜介)、ザ・ぼんち、のりよし(西川のりお・上方よしお)がガッて出てきてブームになると、それに伴って、俺たちみたいなのも一緒に出てきて、ネタばっかりやらせるわけさ。

そうすると、もうネタが尽きるでしょ? (視聴者も)“飽きた……”ってなったら、もうネタをやらなくなって、そのうちにネタ番組がなくなっていく。だけど、番組がなくなった後も、若手はネタをつくって寄席とかでやっているわけじゃん。

そうしたら、また10年くらいすると(ネタが)面白くなってきて、ネタブームが起きるというような繰り返しが起きていたんです。でもそれも、「爆笑オンエアバトル」(NHK)や「M-1グランプリ」が始まったくらいから、ネタの時代が廃らなくなってきたけどね。

せやろがい:なるほど! ネタを作って力を蓄えていて周期がきたら噴出する、ということなんですね。

ラサール:そう。ただ僕らのときと今では(芸人全体の)組数が違うから。漫才ブームの時代って、言っても二十数組くらいだったから、こっちは売り手市場なわけですよ。でも今は何千組っているじゃん!?

おじさん:そうですね。

せやろがい:そうしたら、表舞台に出るのも大変だし、かわいそうだと思う。

せやろがい:たしかに。そして、「M-1グランプリ」「キングオブコント」とかの賞レースがあるから、力をため込む期間というか、毎年みんなそれに合わせてつくりますもんね。だからこそ、毎年スターが現れるということもあると思いますが。

◆今はSNSがある
ラサール:今の子がかわいそうだと思うのは、すぐに冠番組を持っちゃうわけよ。だから、モラトリアム期間がないの。

せやろがい:なるほど。売れたらすぐ冠番組、みたいな。

ラサール:俺たちの頃は売れたとしてもまだ、さんまさんやたけしさんの冠番組に何番手か下で出て、適当にワイワイしながら“こうするんだ”“こう喋るんだ”って勉強できたから、その後にまた売れていくっていうのがあるんだけど、今の子は、何も(勉強の)貯金がないのにドンって冠番組をやらされて。残っている人もいるけど、飽きられていなくなった人もいっぱいいるじゃない。

せやろがい:そうですね。

ラサール:そういう子は、かわいそうだなと思う。

せやろがい:今おっしゃったような、なかなかネタで頑張って認知を広げたけど、番組を持つまでには至らなくて、ずっと下積みをしている人たちもたくさんいますしね。

ラサール:それはね、ちょっとした運とか、スター性。実力はあるけど、スター性がない人もいるじゃん。でも、その人たちも寄席や劇場に行ったら一番おもしろいとかね。しかもさ、今はSNSがあるじゃない?

せやろがい:はい。

ラサール:テレビはそんなに出ていないけど、“めちゃくちゃYouTubeが見られているらしいぜ”って状況になると、またテレビに呼ばれたりするっていう。

せやろがい:そうですよね。だから、既存のメディア以外で自分の発信の場を持てるようになったのは、今の時代のいいところですよね。

*   *   *

本日6月10日(木)のお客様は、金子恵美さん×小倉智昭さんがご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!

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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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