コロナ禍で増える結婚詐欺。女性を信用させる手口にア然

女子SPA!

 先日、大手企業の会社員が婚活アプリで既婚者であることを偽り、女性4人に「結婚しよう」とほのめかし、騙していたことが報道されました。結婚をちらつかせ相手を騙す、結婚詐欺は近年増えているようです。コロナ禍でどのような結婚詐欺が横行しているのか?VIVID女性探偵社・代表の北川舞子さんにお話を聞いてきました。

◆コロナ禍で増える結婚詐欺

――結婚詐欺はコロナ禍で増えていますか?

北川さん(以下、北川)「私の事務所では増えてます。『彼氏がどうも怪しいので身辺調査をしてください』と依頼者が来て、彼氏を調べたところ結婚詐欺師だったというケースが増えています」

――なぜ、コロナ禍で結婚詐欺が増えているのでしょうか。

北川「コロナ禍で外出の制限がされて、出会いの場としてマッチングアプリをする人が増えているからだと思います。友達の紹介とか合コンだと、なかなか経歴に嘘はつけないですよね。けれど、マッチングアプリだと経歴は自己申告で、嘘がつけちゃうところも多いですからね」

◆相談者は30代・40代の女性が多い

――探偵事務所に相談にくるのは、どんなパターンが多いんですか。

北川「最初は人探しにくるんです。『彼氏と連絡がとれなくなってしまったけど、どこにいるんですか』と。それで話を聞いていくと、彼氏に300万円ほど貸していて、返してもらっていないという話になります。でも、この時点では、『彼氏に騙されているんじゃないか?』と疑いつつも、『何かのトラブルに巻き込まれたんじゃないか』と彼氏を心配して信じている方が大半です」

――300万!? 大金ですね。

北川「相談に来る方で200万~300万円騙された、という人は多いですね。結婚適齢期の30代・40代の女性が多いので、結婚に向けてコツコツ貯めたお金だったり、消費者金融に借りて工面したり、結婚資金だと両親に言って借りたりといろんな方がいらっしゃいます」

――彼氏のために消費者金融でお金を借りるなんて、どこかでおかしいと思いそうなものですが…。

北川「自分は絶対に騙されないと思っていますよね。けれど、結婚詐欺師の騙しのテクニックは巧妙で誰でも騙される可能性はあるのです。だからこそ『私は大丈夫』と思わないで、注意が必要だと思います」

◆個人事業主を装う結婚詐欺師が多い

――結婚詐欺師のお決まりのパターンなどはあるんですか。

北川「結婚詐欺師たちが偽る経歴に特徴はありますね。詐欺師が語る肩書で圧倒的に多いのが個人事業主です。車のディーラーをしていたり、個人で輸入事業をしていたりというものです。フリーのカメラマンというのもありました。彼らはきっちり名刺まで作っていて、早い段階でそれを渡してきます」

◆なぜ嘘がバレないのか

――名刺を渡されたら、会社名を検索されてバレそうなものですが。

北川「ここが、個人事業主であるポイントなんですよね。『親から引き継いだ会社を細々とやっている』『昔からの得意先と仕事をしているから、ホームページなどもない』と煙にまかれることが多いようです。ビルの一室や自宅に事務所を構えて、輸入業をやっていると言われれば、それ以上確認しようがありません」

――あまりなじみのない仕事だと、専門用語を使われてはぐらかされそうですしね。

北川「名刺に書いてある住所を訪ねていっても、実際にある建物の前について『あのビルに事務所があるのか』と嘘の建物を確認して終わるだけです。そもそも、名刺に書かれている会社の住所を見にいく人はあまりいないと思います。個人でやっているから大々的に公表もしていないということで、会社の実態なども深掘りはできません」

◆女性を徹底的に信用させる手口とは

――他に典型的な手口はありますか。

北川「弊社に相談にきた依頼者さんの多くは、半年間・もしくはそれ以上の期間、普通の恋人として詐欺師とお付き合いをしています。詐欺師は、恋人として付き合っている期間に、女性を徹底的に信用させて、『いずれ私たちは結婚する』という意識にもっていきます。付き合っている期間は本当の恋人のようにふるまいます」

――普通に付き合っていたら、疑いようもないですね。

北川「女性を信用させ結婚を意識させるために、『君みたいな女性に出会ったことがない』『君といると家族のように安心する』など、自分にとって特別な女性であるアピールをすごくするんです」

◆結婚詐欺師はとにかくマメで愛情深い

――あまりに褒められると、嘘くさいと思ってしまいますが…。

北川「言葉だけ聞くと、嘘くさいと思ってしまいますが、交際をして楽しい時間を過ごす中で、お互いの信頼関係もできています。シチュエーションやその時々の状況で『特別な女性だ』と言われたら、やはり嬉しいと思いますし信じてしまうと思います」

――たしかに。

北川「誕生日にバラの花を100本プレゼントされたんです!と言っていた依頼者がいたのですが、それも言葉だけ聞いたら、『え、バラ100本もいらん!』って思うかもしれないですけど、そこには二人だけのストーリーや流れがありますからね。やっぱり嬉しいものだと思いますよ。

とにかくここまでに、いずれ結婚する意思があると相手に告げ、女性に家族になることを想像させます。結婚詐欺師はとにかくマメで愛情深く、紳士的であるようにふるまいます」

◆急にお金が必要になる

――恋人期間を経て、その後どうなるんですか?

北川「そのあとは、お決まりの『急にお金が必要になったパターン』にうつります。お金が必要になるパターンは『事業に失敗した』『車の事故で示談金がいる』『身内が病気で入院費がいる』が多いです」

北川さんによれば、この「お金が必要になったパターン」から、一気に女性からお金を引き出させるフェーズに入る、とのことです。

では、結婚詐欺師はどのように女性からお金を騙し取るのか、近日公開予定の後半では巧妙な手口と実態に迫ります。

【取材協力】

北川舞子(きたがわ・まいこ)

VIVID女性探偵社(キタガワ万博株式会社)・代表取締役。大手調査会社2社を経て、独立10年目。現在は二児の母としても奮闘中。別名、ママ探偵として、依頼者が抱える不倫問題や夫婦の想いに寄り添いながら、解決に導く。インスタグラム「#ママ探偵」にて不倫問題のアドバイスもしている。インスタグラム:@mama_vivid

<取材・文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】

ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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