食品の値上がり時にうまく食費をやりくりする方法


長引く天候不順で、野菜の値上がりが続いています。じゃがいも、きゅうり、なす、たまねぎなど、夏野菜として出回るものが、生育不順となり高値となっているようです。

食用油や大豆、小麦といった原材料や穀物価格の上昇により、4月以降から食用油や大豆製品、小麦、小麦製品の値上げや値上げが予定されています。

具体的には、食用油、マヨネーズ、小麦製品(小麦粉、パン、パスタなど)、食肉などが挙げられます。食用油や大豆、小麦製品は、加工食品などにも多く利用されているため、広く影響が出ると予想されます。

国内の消費者の傾向としては、値上げを嫌う傾向があるため、パッケージ変更の際に価格はそのままで、内容量が減る「ステルス値上げ」も増えるでしょう。ボリュームや大きさ、食べ応えが売りだった商品がどんどん小さくなってきて、そろそろBigやジャンボ、ファミリーパックと銘打つのが苦しいくらいの大きさの商品もあります。25年以上前の内容量が増量されていった時代を知っているだけに、どんどん小ぶりになり、女性でも食べやすいが売りになる商品を見るたびに、複雑な気持ちになるのは筆者だけではないでしょう。

値上げや値上がりは、食費が膨らむ原因にもなります。こういった値上がりの場面においての上手なやりくり方法をご紹介します。
○原材料から買う

限られた食費でやりくりする場合は、買う食材や食品の優先順位を考えましょう。優先順位が高いのが、自炊に必要な原材料と言われる、野菜や肉などの加工されていないものです。加工がされているものは、値段がその分上乗せされているため食費が膨らむ原因にもなります。また、お菓子などのし好品類も優先順位としては下です。お菓子などのし好品を買うお金があれば、キャベツ1玉は買えるでしょう。
○手ごろな価格の野菜を買う

すべての野菜が値上がりしているわけではありません。大きく値上がりしている野菜は避けるとして、そこまで値上がりをしていない野菜やきのこ類を買うようにしましょう。

おすすめはキャベツです。キャベツは現状そこまで値上がりはしていません。また、大玉のキャベツなら、葉を1枚1枚剥きながら調理することで、傷みにくく長持ちします。保存するときは、レジ袋に入れて空気を抜き、野菜室で保存するだけと簡単です。キャベツは切ったところから傷んでくるので、半分などにカットされたキャベツを買うなら使い切り用として買うことをおすすめします。

また、もやしも1袋あたり20~30円程と手ごろですし、価格の変動幅が少ないので家計お助け食材には変わらないのですが、1玉150円のキャベツ=5~7.5もやしと考えることもできるので、その時によって使い分け、買い分けるといいでしょう。

冷凍野菜を取り入れてもいいでしょう。ブロッコリーやいんげん、ほうれん草など青みのある野菜はお弁当にも欠かせない食材です。これらは冷凍野菜で購入したほうが安くなる場合があります。産地が気になる場合は、必ず産地を確認してから購入しましょう。各スーパーのPB(プライベート)商品の冷凍野菜は手ごろな価格で、産地表示もされているのでおすすめです。

また、きのこ類は冷凍することもできます。安売りの際にまとめ買いをして、小房に分けてからジップ式の袋に入れて、冷凍しておくと便利です。
○おやつはお菓子よりも食べ応えのあるものにする

おやつと言えば、スナック菓子や菓子パンといった手軽に食べられるものですが、このスナック菓子や菓子パンは、食費を膨らませてしまう一因になります。また、スナック菓子や菓子パンは、量が少なくなったり、値段が上がるなど1つあたりの単価が高くなってきています。1つでは満足できずに、複数食べるとおやつ代(食費)は増えるばかりです。

袋菓子や菓子パンの代わりに、ゆで卵、魚肉ソーセージ、小分けしたご飯、切り餅といった比較的腹持ちがよいものを常備しておくといいでしょう。これらは通常の食事にも使えるものなので、無駄になりにくく、単価で考えるとお菓子や菓子パンに比べると、ゆで卵なら1つ10~20魚肉ソーセージなら5本束で約200円、1本あたり40円と安く済みます。
○PB商品や特売をチェックする

スーパーなどが展開するプライベートブランド(PB)の認知度はかなり高くなりました。いつも手ごろな価格で毎日提供されるPB商品は値上げ時にも比較的頑張ってくれる商品です。しかし、パッケージ変更などが行われると、内容量が減っていることも多々あります。とは言え、価格はほぼ据え置きなので食費の予算内に収めたいときには心強い存在です。また、食用油などは、定期的に特売になりやすい商品ですので、特売も忘れずにチェックしておきましょう。
○調理方法を工夫する

揚げ物をする際は、天ぷら鍋にたっぷりの油で揚げるのではなく、少量の油で揚げ焼きにする方法や、衣を付けずにオーブンで焼く方法などがあります。

○肉は鶏むね肉、豚こま肉を活用する

食肉価格が上昇しても、鶏むね肉や豚こま肉は節約食材として人気です。パサつきがちな鶏むね肉も、下味冷凍をすることで、柔らかく、味が染み込んで、食べやすくなります。下味冷凍とは、肉にあらかじめ調味料を加えて冷凍しておくことです。解凍後に加熱調理をするだけなので、手軽にメインが作れ、食材のロスを減らすメリットもあります。

豚こま肉は、豚こまボールといった豚こま肉をボール状にしたものをから揚げにして、甘酢あんかけや、照り焼き味にするなど、味を変えてバリエーションを広げることができます。

値上げは家計にとって痛手ですが、工夫次第で食費の節約は可能です。今一度、レシートを確認して、日ごろの買い物を再点検するのもおすすめです。

丸山晴美 外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している この著者の記事一覧はこちら

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