【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『エヴァーモア』首位返り咲き、故DMX初登場8位

Billboard JAPAN



テイラー・スウィフトの『エヴァーモア』が先週の74位から1位にジャンプアップし、約5か月ぶりの首位復帰を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

2020年12月11日にサプライズ・リリースされた『エヴァーモア』は、12月26日付チャートでNo.1デビューし、翌週2021年1月2日と1月16日の3週をマークした後、約5か月間を経て今週4週目の1位を獲得した。テイラーは、これでアルバムの首位獲得総数を53週に更新させ、52週で並んでいたガース・ブルックスを上回り歴代単独3位に浮上。1位は132週でビートルズ、2位は67週でエルヴィス・プレスリーが続く。

74位から1位へのジャンプアップは、2008年1月19日付チャートで156位から1位に復帰したレディオヘッドの『イン・レインボウズ』以来の上昇記録で、前回首位を獲得してからの期間(ブランク)としては、昨年の11月7日付チャートででルーク・コムズの『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・ゲット』(今週10位)が約1年ぶりの首位復帰を果たして以来の最長記録を達成した。

『エヴァーモア』の週間ユニットは、前週から1,709%増加の202,000に急上昇していて、そのうち9割以上を占めたアルバム・セールスは、8,307%増加の192,000まで上昇。ストリーミングを除くセールスのみの記録では、2021年現時点での週間最高売上を更新している。

今週『エヴァーモア』のセールスが急増したのは、5月28日に本作のアナログ盤(LP)がリリースされたため。発売翌週の12月18日にCD、2月21日にはカセットテープがリリースされているが、アナログ盤は予約のみ可能で先週ようやく正式にリリースされた。今週記録したセールス192,000のうち102,000がそのアナログ盤による売り上げ枚数で、LPのみの週間セールスとしては、2014年6月15日付チャートでジャック・ホワイトの『ラザレット』が達成した40,000枚を大きく上回る歴代最高売上を更新した。なお、この記録はMRCデータが集計をスタートした1991年以降のもので、それ以前の記録は含まれていない。

2021年現時点でのアナログ盤総セールスでも、たった1週の売り上げでハリー・スタイルズの『ファイン・ライン』に次ぐ2位についた。なお、前作『フォークロア』は6位にランクインしている。

アナログ盤の売上の他、サイン付CDの販売やデジタル・ダウンロードの値下げ効果などもセールスの上昇に繋がっている。CDによる売り上げは3,705%増加の69,000枚、デジタル・ダウンロードは5,197%増加の21,000、カセットテープも578%増加の1,000枚にそれぞれ上昇した。それぞれの主な売り上げは公式ウェブサイトによるもので、週間セールス192,000のうち136,000が公式サイトを含むウェブサイトでの販売の記録となる。

『エヴァーモア』が浮上したことで、先週1位に初登場したオリヴィア・ロドリゴの『サワー』は2位にダウンしたが、2週目も186,000ユニットと高水準を維持している。今年1位を獲得したアルバムの2週目の記録としても、ジャスティン・ビーバーの『ジャスティス』(35%減少)、マネーバッグ・ヨーの『A Gangsta's Pain』(36.8%減少)に続く3番目に低い減少率(37%減少)でとどめた。

2週前にNo.1デビューしたJ.コールの『The Off-Season』は、37%減少の58,000までユニット数を落とし、2位から3位に下降。続いて4位はモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(52,000ユニット)、5位マネーバッグ・ヨーの『A Gangsta's Pain』(43,000ユニット)がそれぞれ同位をキープし、6位はデュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』(34,000ユニット)が先週の7位からワンランク・アップした。

先週の30位から7位にTOP10復帰した故ジュース・ワールドのデビュー作『グッドバイ&グッド・リダンス』は、5月28日にリリース3周年記念のアニバサリー・エディションがリリースされ、セールス、ストリーミングが上昇。前週から71%増加の32,000ユニットを獲得し、6位を記録した2019年12月21日付チャート以来約18か月ぶりのTOP10入りを果たした。大ヒット・シングル「ルーシッド・ドリームス」のリル・ウージー・ヴァートをフィーチャーしたリミックスと、「734」の2曲が追加で収録されている。

続いて8位には、現地時間2021年4月9日に享年50の若さで死去したDMXの遺作『エクソダス』が初登場。2012年9月にリリースした前作『アンディスピューテッド』から約9年ぶりのスタジオ・アルバムで、TOP10入りは通算8作目、そのうちデビュー作『イッツ・ダーク&ヘル・イズ・ホット』(1998年)から5thアルバム『グランド・チャンプ』(2003年)までの5作が首位を獲得している。初動ユニットは32,000で、アルバム・ストリーミング(SEA)が16,000、トラックによるユニット(TEA)が1,000、アルバム・セールスは14,000だった。週間ストリーミングは2,210万回を記録している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月11日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『エヴァーモア』テイラー・スウィフト
2位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
3位『The Off-Season』J.コール
4位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
5位『A Gangsta's Pain』マネーバッグ・ヨー
6位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ
7位『グッドバイ&グッド・リダンス』ジュース・ワールド
8位『エクソダス』DMX
9位『アフター・アワーズ』ザ・ウィークエンド
10位『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・ゲット』ルーク・コムズ

当記事はBillboard JAPANの提供記事です。

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