真夏に“地獄”を見る前に! 敢えて強く言いましょう、「エアコン試運転は6月中に必ずやれ!」

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本格的な夏を迎える前の6月、強くおすすめしたいのが「エアコンの試運転」。なぜこの時季にエアコンの試運転をしておく必要があるのか、セルフ点検時のポイントは。
いよいよ6月。少しずつ暑くなってきたものの、まだ爽やかさが残るいい季節です。でも、ここから間違いなく梅雨の長雨の時季に入り、ジメジメとした嫌な季節になるでしょう。

そんなとき、エアコンの電源をONしたくなる日もあるかと思いますが……ちょっと待って! そもそも去年の真夏の終わりに、そのまま掃除もせずにエアコンを放置している方もいるのでは? 真冬の暖房で大活躍したとしても、春になったらそのまま使わなくなったという方もたくさんいるのでは?

真夏を迎える前にエアコン掃除は必須!

本格的な真夏を迎える前に、エアコンはちゃんと掃除しておきましょう。もしかしたら内部に溜まった湿気などが原因になり、カビが繁殖していたり、フィルターにホコリが溜まっていると電気代が余計にかかってしまう可能性も考えられますからね。

ただ、まだ動くならいいんです。エアコンが動くなら。問題はもしエアコンをONした際に動かなかったら、変な音がしていたら……。当然、知らぬ間に室外機と室内機はそれぞれ不具合が生じていたり、さらにそれらをつなぐホースは風雨や日光にさらされ続けて劣化損傷していたりする場合も。

本格的な真夏に部屋を涼しくしようと電源をONしたら、一切冷えない!なんて、こんなシチュエーションを考えただけでも地獄確定。そこで慌ててメーカーの修理サポートに電話しても、当然繁忙期です。1週間から10日待たされるなんてこともザラにあります。そうなると、大袈裟ではなく、もう家でありながら住めません。

昨今の真夏の暑さときたら、35℃を超えて、40℃に迫ることもざらにあります。テレワークなんてもってのほか。集中できるわけないですよね。

というわけで、エアコンの試運転は6月までに必ずやりましょう。いや、ここはあえて強く言います。「エアコンの試運転は6月までに必ずやれ!」と。地獄を見たくなければ。というわけで、ここでは試運転時にエアコンのセルフ点検をするポイントなどを解説します。

エアコン試運転時にセルフ点検をするポイント

まずは18℃(最低温度設定)で、30分ほど強風モード(一番風量の強いモード)で動かします。ここで大事なのはエアコンからちゃんと風が出始めるか、ちゃんと涼しい風が出ているか、変な音や変なニオイがないかなどじーっと様子を確認すること。ちゃんと冷えるなら、正常に動いているようならこれで安心。真夏を迎えてください。でも、もし以下のような状況があるときは、すかさずチェック。

◆ ポイント1:「あれ、動かない!」
→ブレーカーをチェック。エアコン専用スイッチはオンになっている?

通常エアコンは専用電源となっており、分電盤の中に独立したスイッチがあります。そのスイッチがオフになっているとエアコンに電気が届いていないため、当然作動しません。漏電遮断機能付のブレーカーがオフ状態になっている場合は、製品もしくは電源配線での漏電が考えられますので、安全面からも無理にオンせず、点検を依頼しましょう。

◆ ポイント2:「冷風が出ない!」「温風が出る!」
→運転モードをチェック。冷房設定になっている?

電源は入るものの一向に冷風が出ない、もしくは温風になってしまう場合も。この場合、最も多いのは暖房設定のままになっていること。最後に使用したのが冬だとすると、暖房設定のままになっている可能性も高く、それだと温風が出てしまいますよね。久しぶりに使用する試運転だからこそ、冷房設定になっているかどうかをリモコンなどで確認しましょう。

◆ ポイント3:「電源は入るのに動かない!」
→温度設定をチェック。省エネ機能で止まっているかも?

電源が入るけど動作しないなんて場合もあるかもしれません。その場合、例えば設定温度が高すぎることも疑いましょう。試運転時期は周囲の温度がそこまで高くないので、設定温度が周囲の温度より高めに設定されていると温度センサーで感知し、省エネ運転などの機能で風を止めてしまう場合もあります。

◆ ポイント4:「あまり冷えない……」
→フィルター汚れ、室外機の前に物を置いていないかをチェック。機種によっては準備モードも!?

また、電源をオンにしても思うように冷風が出ないと感じる場合は、例えばフィルターの汚れをチェックしてみたり、室外機の前に障害物などが置いてないかも確認しましょう。

さらに冷房や除湿運転時は、室内機にこもったニオイが出るのを抑える機能が働くこともあるため、機種によっては運転開始してもすぐに風がでないことがあります。その場合は3分程度待ってみるのも大事なセルフチェックです。

◆ ポイント5:「変な臭いがする」
→エアコン内でカビなどが繁殖している可能性があるので、一度フィルターなどを取り外して中を覗いてみよう。

エアコン内部に発生するのは「黒カビ」。その胞子が送風口から出され部屋中に広がってしまう危険性も考えられます。夏場にエアコンの冷房運転をすると、熱交換器に結露が起き、内部が濡れて乾いた状態を保てません。

湿度が高い状態のエアコン内部は高温多湿で、カビが発生しやすい場所になります。ルーバーなどの手の届く場所は拭き取れますが、ファンの奥などに発生したカビは、エアコンのクリーニング業者などに頼まないと難しいですね。

◆ ポイント6:「変な音がする」
→フィルターなどを取り外して中を覗いてみよう。原因が判明しない場合は、取扱説明書もあわせてチェック!

全ての異音が故障の前兆というわけではありません。室外機も室内機も機械であるので、当然自動でいろいろ動くため、キシキシとかミシッとかシュルシュルなどの音は、それぞれ適切な動作によるものと考えられるものもあります。また、ブーンとかいう音はフィルターが詰まっていたり、それ以外にも汚れの付着による場合はそれらを拭き取れば問題ありません。

それでもおかしい場合はいよいよメーカーサポートに連絡を

一方、エアコンは精密機械ですから、当然故障が起きないとは言い切れません。しっかりセルフチェックをしたものの、異常が見られないのに、電源をONしても動作しないことも。こうなるといよいよ故障を疑う必要があります。

◆ ポイント1:電源を入れてもすぐ止まり、一度コンセントを抜いて入れ直しても動作しない場合
電源を入れてもすぐ止まる場合は、エアコンが異常動作を記憶している場合やエアコン内部のマイコンが誤動作していることがあります。一度コンセントを抜いて入れ直しても動作しない場合は、モーターや基板などの部品不良が考えられます。

◆ ポイント2:室内機・室外機から異音がする場合
室内機はもちろん、室外機内部にはモーターやファン、コンプレッサーなどの機能部品が搭載されています。ガラガラなど、もし聞きなれない異音がしたりする場合は、不具合があるかもしれません。また、すぐに止まってしまう場合などにはコンプレッサー自体や制御している基板などの異常も考えられます。

ファンモーター自体に異変があってキュルキュルなどの音が聞こえる場合、もちろんクリーニングなどでは改善できません。

◆ ポイント3:配管に損傷がある場合
エアコンは室外機と室内機の間で冷媒ガスを循環させることで温度を調整していますが、その冷媒ガスが通る配管に損傷、詰まり、へこみなどがあってガスの循環が妨げられていたり、穴があいてガス漏れしている場合は思い通りに冷えません。こちらは取り替え工事が必要になります。

「なんだか臭う」はプロのエアコンのクリーニング業者に連絡を

ニオイが発生する多くの場合、必ず原因菌が存在します。まずはそれらの繁殖を防いだり、根こそぎ取り去ることが重要です。エアコンの場合は室内機のフィルターや、熱交換器、さらにはファンなどに主にカビが潜んでいたり、ニオイが発生したりします。

前シーズンに使用したまま放置した場合はもちろん、自分でキレイに掃除したつもりでも、エアコンの内部は複雑な機構になっていたり、そもそも手などが入り込めない部分もあるので、ニオイの元となるカビや菌を完全に取り去ることはできません。

その結果、次に使う季節までニオイの元となる原因菌やカビを持ち越して、そのまま付き合うことになります。そうすると当然不快なだけではなく、健康面に悪影響を与えてしまう場合も。

エアコンを長く快適に使用したいのであれば、試運転をする春や秋などに、プロの業者が行なっているエアコン洗浄サービスを受けることをオススメします。

慌てて問い合わせる前に。取扱説明書やインターネットを活用して状態を確認しておくと、早く解決できます

機種によっては、エアコンの状態を光で知らせる機能が搭載されたり、リモコンにエラーコードが表示されたりするようになっています。サインがついたら、製品の取扱説明書を見れば状態が分かります。「故障かな?」と思った時に確認すべきことも書かれていますので、セルフ点検の際には取扱説明書に目を通してみましょう。

もし手元になくても、最近はインターネットで公開されている場合も多いようです。そういった自分で分かることを確認しておいたり、エアコンの機種名や機番、何年式のどのモデルかなどを調べておくと、問い合わせる際に的確な回答が得られたり、点検・修理の際にサービスマンが予想部品を持ってきてくれてその場で修理完了できたりと、さまざまなメリットにつながります。
(文:滝田 勝紀(家電ガイド))

当記事はAll Aboutの提供記事です。

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