1952年出版の本で「イーロン」が火星を支配することが予言されていた?

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Image: Nick_ Raille_07 / Shutterstock.com

予言されていたのか。

米宇宙企業スペースXの創設者であるイーロン・マスクCEOは、火星への移住計画を目標にしていますが、この火星移住計画は、1952年に予言されていたらしいのです。

IFLSによると、第二次世界大戦中にナチスのためにロケット技術を開発していた人物のひとりが、「イーロン」がいつの日か火星を征服すると書いていたのだとか。

予言した人はどんな人?


予言をしたのは、ヴェルナー・フォン・ブラウン氏。最初期のロケット技術開発における重要指導者のひとりです。

予言に触れる前に、彼がどんな人物なのか説明しましょう。

ブラウン氏は、一言でいってしまうと生粋のロケットおたく。第一次世界大戦の開始前にドイツで生まれ、ティーンのころから宇宙飛行に興味津々。1932年にはドイツ軍の液体燃料ロケット開発に携わることになりました。

当時のドイツは、ナチスが仕切っており、ブラウン氏はナチスドイツの元でロケット研究を続け、彼のチームはVengeance Weapon Two(通称V-2)ロケット開発に貢献しました。ちなみに、このV-2ロケットは、ロケットによる犠牲者よりも、ロケット製造中の過酷な環境下で命を落とした強制収容所の囚人たちが2万人に上ったことで有名です(ブラウン氏は、幾度となくロケット製造現場を訪れ、実際に過酷な状況や死を目にしていたそうですが、のちに「本当のところ、どれくらい過酷だったのかはわからない」と発言しています)。

ブラウン氏は、1937年(のちに1939年だったと訂正)にナチスに正式に入党しSS将校となりましたが、終戦前にアメリカ軍に投降。以降はNASAで働き、最終的にはNASAマーシャル宇宙飛行センター長にまで上り詰めました。

ここまで読んで、「あれ? 」と思った方もいるでしょう。そう、この人物は、Apple TV+の『フォー・オール・マンカインド』にもほぼ同じ設定で登場しています。

あ、話がちょっと外れてしまいました。

そんなブラウン氏は、単純に宇宙に行く方法だけでなく、宇宙旅行とその意味についても深く考えていたそう。

そして、1952年に、火星への遠征をどうやって行うかのノンフィクション『The Mars Project』を執筆しました。

ロケットおたくの書いた本の内容


IFLSによると、1965年にはミッションが実現するだろうと書かれた本書は、前半は火星に行く方法、後半は火星がどういうところかというSF要素の強い内容になっているのだとか。

それによると、「イーロン」という人物が火星を支配しており、「イーロン」は名前ではなく、シーサーや皇帝のような役割を意味しているだそうです。



「火星の政府は10人の男たちによって運営されており、リーダーは5年おきに選挙で選出され、『イーロン』と呼ばれていた」

「ふたつの議会が、イーロンとその内閣が管理する法律を制定した」

「上院は長老議会と呼ばれ、最大で60人のメンバーで構成され、死亡によって欠員が出た場合、イーロンによって任命された。この方法は、ローマ・カトリック教会の枢機卿会議のように、原則的に無期限とされる」

なるほど。こうやって読むと、イーロン・マスクの火星移住計画とはリンクしていないみたいですね。でも、「イーロン」と「火星」というキーワードだけで、なんだか繋がりを感じてしまいいます。

個人的には、「イーロン」よりも気になるのが、1965年には火星行きが実現されるだろうと考えられていたこと。なぜそのような計算になったのか、読んでみたい気がします(要約したものがないかしら)。

Soure: IFLS

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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