実在の難民画家が収容所で描いた憲兵との友情 『ジュゼップ 戦場の画家』日本公開決定

 欧州の映画賞を総なめにしたオーレル監督の長編アニメーションデビュー作『JOSEP』(原題)が、邦題を『ジュゼップ 戦場の画家』として8月13日より全国順次公開されることが決定。併せて場面写真が解禁された。

実話を元にした本作は、強制収容所でペンを握りしめ、どんな現実も描き続けた画家ジュゼップ・バルトリの物語。第73回カンヌ国際映画祭に正式出品、フランス版アカデミー賞として知られるセザール賞で長編アニメーション賞、第26回リュミエール賞でアニメーション賞と音楽賞、第33回ヨーロッパ映画賞長編アニメーション賞、第11回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルにおいて観客賞と国際報道機関賞を受賞した。

日本では第8回東京アニメアワードフェスティバルで審査員を務めた『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)の片渕須直監督が絶賛し、長編コンペティション部門グランプリと東京都知事賞をダブル受賞。片渕監督は本作について、「時の流れの向こうに残してきた人々。時はどこから来てどこへ流れてゆくのか。それは何かを浄化してくれるのか。それとも、苦しみを苦しさとして残したまま漂うのか。ジュゼップならどう答えてくれるだろう?」とのコメントを寄せている。

メガホンを取ったのは、フランスの全国紙「ル・モンド」などのイラストレーターとして活躍してきたオーレル。ジュゼップが収容所で記したスケッチに触発され、10年の歳月を費やして完成させた。脚本は『マルセイユの恋』(1996)、『キリマンジャロの雪』(2011)で知られるジャン=ルイ・ミレシ、製作は『戦場でワルツを』(2008)のセルジュ・ラルーが務めた。

1939年2月。スペイン内戦の戦火から逃れた大勢の難民が南フランスに押し寄せる。フランス政府によって強制収容所に入れられた難民たちは飢えや病気に苦しみ、監視役の憲兵たちはことあるごとに虐待を加えていった。そんな中、粗末な小屋の壁や地面に黙々と絵を描いているジュゼップ・バルトリという画家がいた。新米の憲兵セルジュは先輩の目を盗んでジュゼップに紙と鉛筆を与え、ふたりの間にはいつしか友情が芽生える。ジュゼップには離ればなれになった婚約者がいたことを知ったセルジュは、彼女を探すのを手伝うが…。

解禁された場面写真では、強制収容所でスケッチをするジュゼップ、かつて収容所の憲兵だったセルジュが孫のヴァランタンと話している場面、収容所で描かれたジュゼップの力強いスケッチがアニメーションと融合。ジュゼップがメキシコ亡命後に出会った女性画家フリーダ・カーロの姿、老いてもなお筆を持ち続けるジュゼップと、激動の時代を生き抜いた画家の人生が鮮やかに切り取られている。

アニメ映画『ジュゼップ 戦場の画家』は、8月13日より全国順次公開。

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