AKB48が5月22日、23日の2日間、ぴあアリーナMMにて「17LIVE presents AKB48 15th Anniversary LIVE」3公演を開催。23日の夜公演では、2020年1月21日にTOKYO DOME CITY HALLで行って以来、約1年5ヶ月振りとなるAKB48の単独コンサート『AKB48単独コンサート ~好きならば好きだと言おう~』が行われた。
前日に行われた『
峯岸みなみ卒業コンサート ~桜の咲かない春はない~』と、直前に行われた『AKB48チーム8全国ツアー ~47の素敵な街へ~ ファイナル神奈川県公演「真っ青な空を見上げて」』の感動と興奮冷めやらぬ中、お馴染みのOvertureが流れると会場にはサイリュームの光が踊り、全64名のメンバーが登場すると、向井地は「今日は48曲ノンストップで行きます」と宣言した。

そして、かつては初代総監督の
高橋みなみがセンターを務めた『愛の存在』からスタート。コロナ禍で声を出すことができないファンの代わり、メンバーが『おい!おい!』と拳を突き上げて盛り上げると、
柏木由紀は「マジで48曲ノンストップでいきます。みんな、ついてきてね!」とファンに気合を注入。そして、全メンバーで『大声ダイヤモンド』や『サステナブル』など5曲を披露した。
お次は、チーム別での楽曲披露となり、最初に登場したチームAが名曲『胡桃とダイアローグ』を妖艶に歌い踊り、一転『君に会うたび 恋をする』でキュートな一面を見せれば、チームKは
武藤十夢の「ぶちかまして行くぞ!」の叫びから『イチニノサン』と『スクラップ&ビルド』を力強いダンスと迫力のある歌声で披露。チームBはカラフルでかわいらしいメイド服姿で登場して『To goで』と『呼び捨てファンタジー』をかわいらしくパフォーマンスして“らしさ”全開でファンを魅了すると、チーム4は『猫アレルギー』と『目を開けたままファーストキス』でフレッシュさと元気さを発揮して会場を黄色に染めた。そしてチーム8はキラーチューン『47の素敵な街へ』を弾けるようなパフォーマンスをして会場のボルテージを1段上げた。
その後はユニット曲が披露され、
加藤玲奈、武藤十夢、
山内瑞葵が『黒い天使』を妖艶に披露したのを筆頭に、それぞれのメンバーが『だらしない愛し方』『小池』『Faint』『ごめんね、好きになっちゃって…』『1994年の雷鳴』を立て続けに歌った。そして、アイドル担当のメンバーが登場して『最強ツインテール』『遠距離ポスター』で愛嬌を振りまけば、セクシー担当のメンバーが『魅惑のガーター』『ロマンス拳銃』で美脚を惜しげもなく見せつけて色気を振りまいた。さらに、ダンス担当のメンバーは『僕たちは戦わない』『近いのに離れてる』で圧巻のダンスを披露してファンの目を釘付けにすれば、歌うまメンバーが『流れ星に何を願えばいいのだろう』『桜の木になろう』を熱く、そして美しく歌い上げ、ファンを感動させた。
次に、加入期ごとにメンバーが登場し、最初に登場したドラフト3期生が『ビーチサンダル』を、そして16期生が『抱きつこうか?』を、さらにドラフト2期生・ドラフト1期生+
馬嘉伶の7人『僕の太陽』を初々しくも元気にパフォーマンスして若さで魅了すると、14期生・15期生は『Two years later』を、13期生・12期生・HKT1期生は『Beginner』をかっこよく披露し、10期生・5期生・4期生・3期生は『背中から抱きしめて』で安心、安全、安定のパフォーマンスをして貫禄を見せつめた。
この時点で34曲が披露されたが、この日のAKB48はまだまだ休ませてはくれない。その後もAKB48グループファンにはお馴染みの大人気ナンバー『ファースト・ラビット』『君と虹と太陽と』や、シングル曲『LOVE TRIP』『ハイテンション』『ポニーテールとシュシュ』『夕陽を見ているか?』などをメンバーほぼ総出で立て続けに披露して額に汗し、ファンの心をがっちりと掴むと、バックスクリーンにはファンが投稿した『超絶かわいい』『AKBしか勝たん』『尊い』などの文字が踊った。
そして、アンコール前、最後の曲『ファンレター』の曲中に、総監督の
向井地美音は「この1年、思うように活動できなくて道に迷うこともありました。それでもずっと待っていてくれたファンの皆さんがいたから今日を迎えることができました。やっと会えてよかった。やっとコンサートができてよかった。会えない時間も待っていてくれたファンの皆さんにことが大好きです。ありがとう」とファンに感謝し、柏木由紀は「AKBにとって初めての挑戦だったノンストップでのコンサート。私たちの思いや気合がみなさんに伝わっていると嬉しいなと思います。1期生が全員卒業した今、今までのAKB、そしてAKBを作り上げてきてくれたメンバーに感謝の気持ちを忘れずに、もっともっと大きなステージに向かって歩んでいきたいです。これだけたくさんのアイドルがいる中で、私たちAKB48を選んで応援してくださっているみなさんにとって、誇りに思える、そして胸を張って心の底から『好きだ』と言いたくなる、そんなグループでいたいと思います」と熱く語り、ファンから温かい拍手に包まれながら、メンバーはそれぞれ1礼をしてステージを降りた。
そして、本来であればファンからアンコールの大合唱がある場面だが、コロナ禍でファンが声を出せない現状を配慮して、間を置かず、Tシャツとホットパンツに着替えをしたメンバーがステージに続々と登場して『ひこうき雲』など4曲連続で披露。最後の曲となった48曲目『真夏のSounds good!』を笑顔いっぱいで披露し、会場のボルテージが最高潮に達した時点でエンディングを迎えた。
すると、スクリーンに“特報”の文字が表示され、2021年9が29日に『チャンスの順番』以来、約10年ぶりに歌唱メンバーがAKB48単独となる58thシングル(タイトル未定)が発売されることがされることが発表されると、メンバーは大喜びし、向井地は「1年間、いろいろなことができなくて、コンサートもすごく待っていてくださって今日があると思うんですけど、シングルもそれと同じくらい、ファンのみなさん待っていてくださったと思うので、こういう嬉しい発表があって本当に嬉しいです」と声を弾ませ、柏木は「あれ!? けっこう嬉しいかも…」と涙を流した。加えて、7月から新番組『乃木坂に、越されました。~崖っぷちAKB48の大逆襲~(仮)』が“某弱めのキー局”で“ド深夜”に放送されることが発表されると、向井地は「今度は私たちが超えていかないといけないわけですよ!」と打倒・乃木坂46を声高らかに宣言した。そして、最後に1人ステージに残った向井地は、最後に感謝の挨拶をしようとするも、緊張と重圧の糸が切れたのか、大粒の涙を流し、ファンから労いの拍手を浴びた。
<出演メンバー>
・チームA
入山杏奈、加藤玲奈、
佐藤美波、
篠崎彩奈、
鈴木くるみ、
田口愛佳、
千葉恵里、⻄川怜、古川夏凪、本田そら、
道枝咲、
宮崎美穂、向井地美音、
山根涼羽・チームK
市川愛美、
岡田梨奈、
小林蘭、
込山榛香、
下口ひなな、⻑友彩海、永野恵、
武藤小麟、武藤十夢、
茂木忍、
安田叶、
湯本亜美・チームB
岩立沙穂、
大竹ひとみ、
大盛真歩、
大家志津香、柏木由紀、
久保怜音、
齋藤陽菜、
佐々木優佳里、
田北香世子、
谷口めぐ、中⻄智代梨、
福岡聖菜、
山邊歩夢・チーム4
浅井七海、石綿星南、
稲垣香織、
大森美優、
岡田奈々、蔵本美結、黑須遥香、
佐藤妃星、
多田京加、本間麻衣、馬嘉伶、
村山彩希、山内瑞葵、
吉橋柚花・チーム8
坂口渚沙、
岡部麟、
清水麻璃亜、
小栗有以、
小田えりな、
橋本陽菜、大⻄桃香、
奥原妃奈子、
下尾みう、
高岡薫、
倉野尾成美<セットリスト>
M00:Overture
M01:愛の存在
M02:大声ダイヤモンド
M03:サステナブル
M04:ずっと ずっと
M05:法定速度と優越感
M06:胡桃とダイアローグ
M07:君に会うたび 恋をする
M08:イチニノサン
M09:スクラップ&ビルド
M10:To goで
M11:呼び捨てファンタジー
M12:猫アレルギー
M13:目を開けたままファーストキス
M14:47の素敵な街へ
M15:黒い天使
M16:だらしない愛し方
M17:小池
M18:Faint
M19:ごめんね、好きになっちゃって…
M20:1994年の雷鳴
M21:最強ツインテール
M22:遠距離ポスター
M23:魅惑のガーター
M24:ロマンス拳銃
M25:僕たちは戦わない
M26:近いのに離れてる
M27:流れ星に何を願えばいいのだろう
M28:桜の木になろう
M29:ビーチサンダル
M30:抱きつこうか?
M31:僕の太陽
M32:Two years later
M33:Beginner
M34:背中から抱きしめて
M35:抱きしめちゃいけない
M36:Seventeen
M37:ファースト・ラビット
M38:LOVE TRIP
M39:ハイテンション
M40:Only today
M41:ポニーテールとシュシュ
M42:君と虹と太陽と
M43:夕陽を見ているか?
M44:ファンレター
~アンコール~
M45:ひこうき雲
M46:永遠より続くように
M47:重力シンパシー
M48:真夏のSounds good!