怪物スラッガー佐藤輝明だけじゃない。2021のプロ野球はこのルーキーがすごい

日刊SPA!

◆無観客でも大盛り上がりのプロ野球

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって各地で無観客での試合が強いられているなかで、日本を勇気づけるために選手が一丸となって激戦を見せている2021年のプロ野球。

そんななかで例年以上に両リーグとも新人選手の活躍が目立っている。外国人選手ばりのパワーでホームランを量産する阪神タイガースの佐藤輝明ばかりに注目が集まっているが、他球団にも未来のプロ野球を担っていくこと間違いなしのプレイヤーが続々登場。今回はそんな新人選手たちを紹介していく。

◆横浜スタジアムの場外へ飛ばしたスラッガー。阪神・佐藤輝明

まずは、早くも4番に抜擢されて5月7日には新人最速で10本塁打を放っている怪物スラッガー・阪神タイガースの佐藤輝明を外すわけにはいかないだろう。

柔道家の父を持ち、近畿大学時代には二岡智宏(元・巨人ほか)が持つ関西学生野球リーグのリーグ戦通算本塁打記録を更新する14本塁打を放って鳴り物入りで入団。187センチ94キロのどっしりとした体格に威圧感のある打撃フォームは新人離れしており、マスコミの話題を独り占め。

開幕を迎えると、2戦目に初安打がホームランという離れ業をマーク。4月9日の横浜DeNA戦では横浜スタジアムの場外に消える推定140メートルの特大弾を放ち、実況アナに「横浜スタジアムは佐藤輝明には小さすぎた」と言わしめるほど。さらに、大野雄大(中日)や野村祐輔(広島)といった各チームのエースからも一発を放つなど、そのパワフルさを遺憾なく発揮している。粗削りゆえまだまだ三振も多いが、球界を代表するスラッガーになる日も近いだろう。

◆新人とは思えぬ投球術を持つ楽天・早川隆久と天性の打撃で打つ牧秀悟

一方、パ・リーグでは新人投手たちの活躍が目立っている。その筆頭が東北楽天ゴールデンイーグルスの早川隆久だ。早稲田大学時代から速球派のエースとして君臨し、大学日本代表にも選出。

力感のないしなやかなフォームから投げ込まれる150キロ近いストレートに加えて、ほぼ同じフォームで繰り出されるチェンジアップやカットボールなどの変化球を低めに集めていく投球術は圧巻。ここまで先発ローテーションを守って3勝をマークしており、2ケタ勝利もほぼ確実だろう。

怪物・佐藤に匹敵するパワーを見せているのが横浜DeNAベイスターズのドラフト2位ルーキーの牧秀悟だ。中央大学時代は1年からレギュラーを獲得し日本代表でも活躍したスラッガーで、5月5日現在で打率.282、6本塁打、23打点をマーク。低迷するチームを鼓舞する活躍をみせている。

ホームラン打者でありながら変化球をうまく捉える柔らかいスイングが持ち味で、勝負強さも合わせ持つ。また、貴重な“打てる二塁手”としても要注目の選手だ。

◆タイガースの新ヒットメーカー・中野拓夢とカープの豪腕ストッパー・栗林良吏

ドラフト6位ながらショートのレギュラーを獲得し、ヒットを量産しているのは佐藤のチームメイトでもある阪神タイガースの中野拓夢だ。安定感のある俊敏な守備に加えて、あらゆる方向に逆らわずに鋭い打球を放つことができるバッティングは芸術的。ここまで3割を超える高打率を記録し、首位を走るチームに欠かせない存在になっている。鳥谷敬(現・ロッテ)以降、固定されていなかったショートのポジションがようやく埋まりそうだ。

投手で大車輪の活躍しているのは、広島東洋カープのドラフト1位・栗林良吏だ。大学、社会人を経て確実に成長を遂げてきた剛腕ピッチャーで、いきなり守護神に抜擢されるとデビューから14試合連続無失点をマークし、ドラフト制後の新人最長記録を更新。

キレのあるストレートに落差の大きなフォークとカーブで打者を翻弄する堂々としたピッチングを披露しており、このまま活躍を続ければ新人王争いは佐藤と栗林の二強になっていくだろう。

◆攻めの投球が自慢のロッテ・鈴木昭汰

法政大学時代に早川と東京六大学野球でしのぎを削った、千葉ロッテマリーンズのドラフト1位・鈴木昭汰も期待のルーキーだ。高校時代からスカウト陣の注目を集めていた攻めの投球が自慢のサウスポーで、早川とは対照的にコントロールなどはまだ粗削りながら、右打者の内角を突くストレートや鋭い変化球は一級品。がむしゃらに力でねじ伏せていくピッチングスタイルは“昭和の大投手っぽさ”を感じさせる。

◆北の大地を揺るがす苦労人・日ハムの伊藤大海

ここまで勝ち星にこそ恵まれていないものの、23イニング連続奪三振の新人タイ記録をマークした北海道日本ハムファイターズの右腕・伊藤大海もスケールの大きな投手だ。

名門・駒沢大を半年で中退したのち、地元・北海道の苫小牧駒大に再入学して、プロ入りの切符を手にした苦労人ルーキーは、打者の手元で大きく変化するスライダーを軸に空振りを取っていくスタイルの“ドクターK”だ。ワイルドな長い襟足と細い眉毛も印象的なエース候補は、低迷するチームを救うことができるのか?

このように、今年のプロ野球は将来性豊かなゴールデンルーキーたちが多数活躍している。ぜひとも彼らの新人らしからぬプレーに注目しながら観戦を楽しんでもらいたい。

ライター/木田トウセイ

【木田トウセイ】

テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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