新生『シャーマンキング』は、旧『シャーマンキング』となにが違うのか?

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※画像はTVアニメ『シャーマンキング』公式サイトのキャプチャ

 

2021年の春アニメがスタートして1ヵ月、今期、皆さんはどのアニメを観ていますか。今回もいろいろなジャンルのアニメが放送されていますが、なかでも注目されている作品の一つが『シャーマンキング』

『シャーマンキング』は、過去に一度TVアニメ化されており、根強い人気を獲得した作品。その『シャーマンキング』がどのような進化をし、ふたたびTVアニメとして帰ってきたのか。

今回はそんな『シャーマンキング』の秘密を紹介します。

 

 

2021年4月『シャーマンキング』が新たにスタート

2021年4月1日より、毎週木曜17時55分からテレビ東京系にて『シャーマンキング』の放送がスタートしました。
霊と自在に交流することができ、その力を引き出すことができるシャーマンの麻倉葉。そんな彼が、ある晩、塾帰りの小山田まん田と遭遇したところから物語が始まります。この世に未練を残して霊となっていた剣の達人・阿弥陀丸を葉が救ったことから、彼は葉の“持ち霊”となり、共にシャーマンの頂点である『シャーマンキング』となるための戦いに挑んでいくストーリーとなっています。

本作は2001年にすでに一度TVアニメ化を果たしており、約1年間、全64話が放送され完結しました。当時はまだ原作漫画は連載中で、アニメ独自の結末を迎えています。

新たなアニメとして生まれ変わった今回のシリーズでは、物語を一からシリーズの完結まで映像化することが明言されているので、前作では映像化されなかったエピソードなどの放送も期待できそうです。

 

『シャーマンキング』原作最終回までの苦難の歴史

そんな『シャーマンキング』の原作は、なかなかの紆余曲折を経て最終回を迎えた漫画でした。

1998年に武井宏之先生により週刊少年ジャンプで連載をスタートし、一時期こそTVアニメ化を果たすほどの人気を博しましたが、TVアニメが終了すると、雑誌内での掲載も後方ページになることが増え、2004年には宿敵であるハオとの決着がつくことなく、連載は終了してしまいます。物語の途中で終わってしまったことをファンも残念に思っており、原作者の武井先生もこの終わり方が不本意であったことを明かしています。

ところがその4年後の2008年、大幅な加筆が加わった原作の完全版が出版され、26巻と最終27巻では、週刊少年ジャンプでの連載時に描かれなかった物語の続きが描かれることとなりました。

連載開始から終了までは4年、そこから物語の本当の完結まではさらに5年近くーーおよそ10年の時を経て、麻倉葉の戦いが終わったのです

 

まだ終わっていなかった『シャーマンキング』

10年という長い戦いが終わったかのように思えた『シャーマンキング』でしたが、実はその後、ふたたび新たなシリーズが描かれることに。

まずは2011年に雑誌・ジャンプ改にて発表された『シャーマンキング0-ZERO-』。本作では『シャーマンキング』に登場したキャラクターたちの前日譚が描かれており、全2巻が出版されています。

そして2012年からは同誌にて新たな連載シリーズ『シャーマンキングFLOWERS』がスタート。本作では、麻倉葉と麻倉アンナの息子である麻倉花が主人公となり、次世代のシャーマンたちの物語が描かれています。

しかし、この『シャーマンキングFLOWERS』も、ジャンプ改の休刊にともない、2014年に連載が中断してしまいます。こうして再び「シャーマンキング」シリーズは空白の期間が生まれるのですが、2018年、再び始動します。出版社を移行し、講談社の少年マガジンエッジにて、新たなシリーズ『SHARMAN KING THE SUPER STAR』の連載がスタート。それに合わせて、旧シリーズも新たに講談社から単行本が出版されました。この『SHARMAN KING THE SUPER STAR』は、現在も少年マガジンエッジにて連載中です。

 

旧アニメファンも唸る!新アニメシリーズのうれしい演出!

そんな長い歴史を持つ『シャーマンキング』ですが、この春からスタートしたTVアニメは、かつてのファンにとってもうれしい演出が散りばめられています。特に2001年に放送されたTVアニメシリーズを観ていた人にとっては、懐かしさを感じる要素が多数盛り込まれています。

例えば、主要キャスト
主人公の麻倉葉役は、前作の佐藤ゆうこさんから日笠陽子さんに交代していますが、物語のキーパーソンである小山田まん太役の犬山イヌコさん、葉の持ち霊である阿弥陀丸の小西克幸さん、ヒロインである恐山アンナ役の林原めぐみさんなど、多くのキャストが前作と同様の配役で出演しています。かつてのアニメシリーズでの声の印象が強かった人も、自然に親しみが湧くのではないでしょうか。

そして主題歌を歌うのも、旧アニメシリーズで主題歌を務めてきた林原めぐみさん。これも嬉しいポイントです。

今作ではオープニング曲の『Soul salvation』、そしてエンディング曲の『#ボクノユビサキ』を歌っています。林原めぐみさんは自身のブログで、OPはかつてのファンを意識し、EDでは現在の少年少女に向けていることを語っています。OPではアニメーションも旧シリーズを意識したカットが多数用いられており、EDでは旧アニメシリーズが放送されていた当時にはなかったボーカロイド風のエフェクトがほどこされている力作となっています。

林原めぐみLINEBLOG「#ボクノユビサキ」:https://lineblog.me/megumi_hayashibara/archives/2543503.html

さらに嬉しいのが、第5話『オーバーソウル』。このエピソードでは挿入歌として旧アニメシリーズのOP『Over Soul』を起用。ここぞというシーンで流れ出すサプライズ演出に、かつてを知る者には二重に熱くなる放送回となりました。

 

旧アニメシリーズとの違いは?

一方で旧アニメシリーズとは明らかに違う部分も存在します。それがエピソードのテンポ。基本的には、物語の進むスピードは新シリーズの方が圧倒的に速く、旧シリーズで2話以上かけて進めていたエピソードを、新シリーズでは1話程度で描いてしまうという2倍近いペースで展開しています。

すでに発表されているBlu-rayの収録情報からも、少なくとも第52話までは制作が決定しているようですが、完結までを描くべく物語の進行速度を速めている気はします。とはいえ、本編を観ている分には、端折られているように感じさせないのはさすが。軽快に物語が進んでおり、毎話密度の濃い体験が詰まっています。

また、現在は原作準拠のエピソードが充実しており、旧アニメシリーズと内容は近いのですが、旧アニメシリーズは後半にかけてオリジナルエピソードが増えていきます。今後本格的に描かれるであろう“シャーマンファイト”以降はより、旧アニメシリーズとは違ったストーリーが楽しめることでしょう。

 

旧アニメシリーズはどんな結末を迎えた?

旧アニメシリーズはどんな最終回を迎えたのでしょうか。

シャーマンキングを決める戦いで、宿敵として登場した葉と瓜二つの少年・ハオ。そんなハオとの最終決戦を迎えた葉は、仲間たちから力を集めて阿弥陀丸と一体化。巨大な阿弥陀丸の姿になり、ハオにトドメを刺すことに成功します。その後、グレートスピリッツの指示があるまでシャーマンファイトを中断することとなり、それぞれのメンバーに平穏な日々が戻り……ここで物語は終わります。

 

まだ放送開始からまもないですが、すでにかつてのファンから驚きの声が上がっている『シャーマンキング』。今後、さらに登場人物が増えたり物語が盛り上がることを考えると、さらに面白くなっていくことが期待できます。これからどんなサプライズが用意されているのか、今から楽しみです。

WRITER

  • ネジムラ89
  •        

  • 缶バッジ販売専門店「カンバーバッチ」のオーナー兼アニメ映画ライター。アニメ映画情報マガジン「読むと アニメ映画 知識が結構増えるラブレター」をnoteにて配信中。その他いろんなとこでアニメ映画話を執筆中。古今東西関係なくアニメ映画を中心とした有益な情報を多くの人に提供できるようにやっていきます。

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