ニジマス・江嶋綾恵梨 アイドル活動10年「コロナ禍はより輝くための充電期間」

日刊SPA!

 女性アイドルグループ・26時のマスカレイド(通称:ニジマス)のリーダーとして、個性豊かなメンバーを一つに束ねてきた江嶋綾恵梨(25)。

今年デビュー10周年を迎えた彼女にとって、理想のアイドル像とは何か。過去の変遷を振り返りながら自身の成長をひも解いた前回のインタビューに続き、今回はニジマスの現体制にスポットを当てながら、未来に繋がる江嶋なりのヴィジョンを聞いた。

◆今がニジマスにとってベストなカタチ

江嶋にとって2021年は、デビュー10周年に加え、ニジマス結成5周年というまさに記念すべき節目の年。ここまで三人の卒業生を見送り、時には意識の違いからメンバーと衝突することもあった。リーダーとして苦悩の連続だったと推測するが、江嶋本人は穏やかな表情でこう振り返る。

「確かに大変なこともありましたが、それも私たちが成長するための過程。やめた子にはそれなりに理由があるし、私も『もっと歌を歌いたい!』という理由からグループをやめた経験があるので、気持ちもよくわかる。だから今は、卒業していった子たちを心から応援したいと思っています」。

昨年、6月には新メンバー・中村果蓮が加入し、来栖りん、吉井美優、森みはる、そして江嶋という新5人体制で再出発したニジマス。この大きな変化について江嶋は、「今がニジマスにとってベストなカタチ」と自信をのぞかせる。

「最初は、新メンバーを入れたくない、という雰囲気だったのですが、今は果蓮が来てくれて心からよかったと思っています。いや、正確には、果蓮がそこにいたから『来てほしい!』って私たちがラブコールを送ったと言った方がいいかな。すでに関係が出来上がっている4人の中にポンと入っても違和感がないし、すぐに馴染んでいる姿を見ていると、本当に頼もしい。実際、5人体制になってメディアのお仕事も増えて、幅も広がったので、ニジマスにとってはプラスでしかなかった」とベタ褒めだ。

◆ファンに長く愛される“人間性”の大切さ

江嶋がデビューした10年前は、まさにアイドル戦国期。約60人のメンバーを擁した地元・福岡のアイドルグループ・QunQun時代には、総選挙で埋もれないために、毎日ブログをアップしたり、“あえりんご”というニックネームにすがってキャラを打ち出したり、はたまたソロ時代には毛筆で詩やイラストを描いて物販したり…江嶋自身、自分に無理をして迷走していた時期もあったようだが、個性が被らないニジマスでは、5人による相乗効果がそれぞれの存在を際立たせているようだ。

「グループの中で立ち位置を見つけることって凄く難しいけれど、ニジマスは、それぞれ違った個性を持っているので、ありのままの自分でいられるし、『埋もれちゃいけない』と必死になる必要もない。私の場合、リーダーという役割をいただいたことがいい方向に働いているので、自分を生かせるニジマスに入れて本当にラッキーだったなとつくづく思います」。

さらに江嶋は、常に目に見えているもので判断されるというアイドルの現実が、「ちょっぴり苦痛だった」とも。

「もちろん、『可愛いね』とか、『オシャレだね』とか、褒めていただくと心は弾むけれど、外見だけでなく、『ブログを読んで好きになりました』とか、『綾恵梨ちゃんが書いた歌詞が心に刺さりました」とか、そういう感想を聞くと凄く嬉しくて。『私の“内面”もしっかり見てくれているんだ』って思うし、そういうファンの方は長く応援してくれるんですよね。もちろん、アイドルはルックスあってのものだとは思いますが、人間性みたいなところもしっかりと見ていただけたら」と胸の内を明かした。

◆コロナ自粛はより輝くための充電期間

今年5周年を迎えるニジマスの新たな目標として、「自己発信できるグループ」を掲げる江嶋。

「ニジマスと歩んだ5年間を通して、みんなアイドルに対しての思いが強くなってきていると思うんですよね。ツアーを組む時も、タイトルから、セットリスト、演出、衣装まで、自分たちの意見が少しずつ反映されるようになってきているので、この姿勢を継続し、やりたいことをどんどん自己発信できるグループを目指したい。その方がファンの皆さんにも喜んでいただけると思うので」とヴィジョンを語る。

また、コロナ禍によって、ファンとの交流がなかなか持てない状況の中、江嶋は前向きに「今、できること」を推進する。

「延期になっていたツアーも三度目の正直。実現すると嬉しいですが、もしダメでも、テレビだったり、動画配信だったり、雑誌やウェブ媒体だったり、メディアのお仕事をこれまで以上にがんばって、ファンの皆さんにニジマスの元気な姿をお届けしたい!」と意欲的だ。さらに、コロナ禍によってできた自分の時間を「より輝くための“充電期間”として有効に使いたい」と語る江嶋。「毎日、映画やドラマ、アニメなどをたくさん観ていて、今、心はとっても豊かな状態。ここで磨いた感性をいつかライブに活かしたいですね」。

◆インタビューを終えて

前・後編に分けてお届けした、26時のマスカレイド・江嶋綾恵梨のインタビュー。彼女が歩んだ道のりと、彼女が発した言葉を紡いでいくと、なんとなく「江嶋流アイドル道」が浮き彫りになってくる。

常に明るく、前向きに、強いリーダーシップでグループを牽引する江嶋。そんなイメージで頭がいっぱいになったインタビュー終わり、何気なく「インコ、飼ってるんですよね?」と話を振ると、キリッとした表情が一気に緩み、まるで母親のような言葉が溢れ出す。

「まだ0歳なんですが、本当に可愛いんですよ!ずっと肩に乗っかって離れなかったり、私の口癖を真似したり。何か悪いことをすると、私、「もうー!」って言っちゃうんですが、それをすっかり覚えちゃって(笑)」…インコへの愛を熱く語るデレッデレの江嶋綾恵梨、これもまた、彼女の魅力の一つと言えるだろう。

取材・文:坂田正樹

撮影:林紘輝

―[26時のマスカレイド]―

【坂田正樹】

広告制作会社、洋画ビデオ宣伝、CS放送広報誌の編集を経て、フリーライターに。国内外の映画、ドラマを中心に、インタビュー記事、コラム、レビューなどを各メディアに寄稿。ブラッド・ピットからアイドルグループまでインタビューした著名人は1,000人以上。 日本映画ペンクラブ、日本社会心理学会会員(Twitterアカウント:@Macky_2323)

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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