『きれいのくに』の実験的・難解なストーリーを稲垣吾郎はどう読み解いたのか?

wezzy


 前回のコラムで『よるドラ「きれいのくに」』(NHK)を猛プッシュしていたアツ。とはいえ、「容姿コンプレックス」「ルッキズム」をテーマにした、実験的かつ難解な内容にとまどう場面も。というわけで、撮影現場にて稲垣吾郎さんからアドバイスを受けた裏話を披露していただきました。本稿を参考にして、作品をより楽しんでいただけたら嬉しい限りです!

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皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

ゴールデンウィーク直前、東京にもついに三度目の緊急事態宣言が発令されました。5月になったばかりなのに真夏日になったり、何だかなぁな毎日で早くもおうちで「アイスクリームはじめました」アツですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて先週、煽りまくった稲垣吾郎さん出演のNHK『よるドラ「きれいのくに」』について、今週こそご紹介させていただきたいと思います。もうドラマをご覧になった方も多いと思いますが、先週の告知通り、4月26日放送の第三話目から、ついに吾郎ちゃんが本格始動しました。

一話&二話は熟年再婚同士のご夫婦の奥様の方が何故かどんどん若返っていき、夫が戸惑い始めるというストーリーでした。いったい何事? この夫婦に何が起きたのか?  この後どーなるの? と頭を悩ませていた第三話で、実は「今までの内容は啓発映画のひとコマだった」という衝撃の事実が判明しました。

説明しているアツも頭がこんがらがってしまうぐらいなので、何だソレ? と思う方もいらっしゃると思いますが、このドラマ「決して一筋縄ではいかない」と、吾郎ちゃんも言うぐらいの摩訶不思議な世界観を描いたものなの。

だからついていくのは至難のワザ。こうなったらもう吾郎センセに解説をお願いするしかないので、正直にそう話したら、開口一番「そうね、違和感から入ってもらっていい。そんな作品」とおっしゃったうえで、「見た目で人間の優劣が決まるのならば、だったらみんな同じ顔にしてしまえばいいという奇妙な設定で、何故かその国での大人の男の顔が全員『稲垣吾郎の顔』で。もう街中が僕の顔でいっぱい。最初に聞いた時はビックリしたけど、そんな光栄なことはないなと思って」とニンマリ。

街に飾られている巨大ポスターも道行く人も誰も彼もが吾郎・吾郎・吾郎…。どこを見ても吾郎ちゃんだらけ。四方八方、吾郎ワールドだからファンにとっては至福のひとときなんだけど、その中でも吾郎ちゃんのお気に入りがコレ。

「何かを彷彿とさせるような五人組のアイドルがいて。その中の一人は元気いっぱいのキャラで、一人はやたら髪型を気にするナイーブなキャラだったりね。その遊び心には笑ったな。でもその五人組の顔も全部、俺だから。そりゃあ気持ちよかったよ。スタッフも爆笑してたもん」

サラリーマンほか働く男たち、お父さんやスーパーアイドルなどなど、老いも若きも男性たちの顔は全て吾郎ちゃん。

まずは吾郎ちゃんの顔を全方位あらゆる角度から撮影し、あとはAI技術を駆使して作成されたとか。太っちょな汗っかきなおじさん体型の顔にも吾郎ちゃんの顔がちょこんと乗っている。それを見た時は「さすがにちょっと悲しくなって気まずかったけど」と苦笑いしながら「でもNHKの『よるドラ』枠はいつも攻めているし、前から注目してた」そう。それと今回の出演は何と言っても「色々とすごいご縁を感じた」とかで、快諾したんですって。

というのもね、このドラマは新進気鋭の劇作家・加藤拓也氏が描いたものなの。実は一年前、加藤氏の舞台『誰にも知られず死ぬ朝』を吾郎ちゃんは観に行っていたそうで、その時は「楽屋にご挨拶に行くのも何となく気を使わせてしまうかなと思って、加藤さんには会わずに帰ったの。その舞台には共演した村川絵梨さんが出演されていて、そのご縁で観させていただいたんだけど、その時も不思議な二つの世界を彩る面白い劇で、とにかく新鮮だったし衝撃を受けた」んですって。

村川さんは吾郎ちゃんの主演舞台『No.9ー不滅の旋律ー』に出演されていたから、そのご縁から舞台を観に行ったらしいのよ。で、今回その加藤さんが描かれた難解な作品に偶然にも吾郎ちゃんが出演することになって、「そこで初めて加藤さんに舞台を観に行ったことを話したらとても驚いて、でも喜んでくださって。村川さんもこのドラマに出演されているし、改めて不思議なご縁を感じたし、人とのつながりを大切にしたいなと思った」そう。

やだ、アツとしては「吾郎ちゃんと村川絵梨ちゃんのご縁が仕事以外でもありますように」なーんて思っちゃったんだけどな。あ、盛大な余談だけど(笑)。

「また余計なこと言って~」って吾郎ちゃんに怒られそうだからドラマの話に戻すと、加藤さんの描かれた脚本は素人のアツなんかにとってはとんでもなく難しくて、読み進めるのに時間がかかったし、試写を見たら逆にワケ分からなくなっちゃって、インタビューしようにも何を聞いていいのかちんぷんかんぷん。

だけど、吾郎ちゃんは「そうだね、確かに読み物としては普通じゃないからね」と理解を示してくれた上で、「だけどとっても不思議なのは、実際にその描かれたセリフを声に出して言ってみると、自然と役が僕の中にス~っと入り込んできて。そういう感覚は初めてだったな。笑いの中に狂気があったり、狂気の中に優しさがあったり、複雑怪奇なんだけど、こういうものにどんどん挑戦していきたいと心の底から思ったしね。若きクリエイターたちとの刺激的な出会いが僕にいろんなパワーを与えてくれている」と、キラキラな瞳で語ってくれたの。身体中から「毎日が充実しています!」オーラが出ていて、惚れ直しちゃったわよ。

もちろん途中途中で「様々な脚本を読んできたんでしょ? 記者なのに? 今まで何やってきたんだよ」というツッコミもありつつで、時に「分からないものは分からないの!」なんて返して、いつものように言い合いにもなったけれど、近くで聞いていた編集者やスタイリストさん、ヘアメイクさんには「うわ、相変わらずの通常業務」と呆れられたりでね。「一筋縄ではいかない吾郎ちゃん」をたっぷり堪能してきた昨今のアツでございました。

取材でバタバタしていた時、ちょうど吾郎ちゃんは主演舞台『サンソンールイ16世の首を刎ねた男ー』の稽古中でもあって忙しかったのに、そのタイトルも「えっ、『シャンソン』?」と聞き間違えたアツだから、そりゃあ吾郎ちゃんも嘆きたくなったはずよね。はぁって大きなため息だったわ。しかも緊急事態宣言を受けて、『サンソン~』の東京公演が一部、中止になったりと、待ちに待っていたファンの皆さんには残念なお知らせがあったばかりだけど、皆様どうかお気を確かに! 時期をみて吾郎ちゃんは必ず再演してくれますから。

いやぁ、本当に熱演&好演&怪演で、舞台人・稲垣吾郎の存在感たるやもうっ。身体の隅々までシビレまくったわ。さぁファンの皆さん、共に再演を待ちましょう!

ベートーヴェンとはまた全然違うサンソンという新しい男性があなたを待っていますから。惚れ直すこと間違いなしよ! その為にも今はしっかりと感染対策をして、おうち時間できれいに変身しておきましょ。吾郎ちゃんとの麗しき再会のために……ね!

当記事はwezzyの提供記事です。

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