元消防士のモノマネ芸人が今度はラーメンで街おこし 芸人ライターもうらやむ「自由すぎる人生」


栃木県の住みます芸人として、同県佐野市の名物「佐野ラーメン」を盛り上げる活動をしているモノマネ芸人、似関本賢太郎(31)。3年前に消防士を辞め、30歳を前に大阪でモノマネ芸人に転身するという一風変わった経歴の持ち主は、この新天地でなにをしようとしているのか。芸人ライターとして活動する田畑勇一が、本人に根掘り葉掘り聞きました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

3年以内にラーメンで起業!


どうも。芸人ライターの田畑勇一です。

今回は、今年1月1日から栃木県の3代目住みます芸人として、現地で地域を盛り上げる活動しているモノマネ芸人、似関本賢太郎さんにインタビューさせていただきました。

似関本さんは吉本興業のお笑い芸人で、元消防士という異色の経歴の持ち主。プロ野球元阪神タイガース選手の関本賢太郎さんのモノマネをしながら、いまは住みます芸人として栃木県の魅力を県内外に発信しています。その期待は大きく、栃木県佐野市の名物「佐野ラーメン」の後継者不足を解消するべく開校した「佐野ラーメン予備校」の特別スタッフに就任。さっそく、その内容が地元メディアを中心に取り上げられて話題になっています。

「消防士」→「関本選手」→「ラーメン」という一見バラバラな経歴から見えてきたのは、自分の心と正直に向き合う姿でした。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――似関本さんは現在、栃木でどんな活動をしてるんですか?

現在は、栃木県佐野市に開校した「佐野ラーメン予備校」で、市の地域おこし協力隊員として活動させていただいております。具体的には、佐野市に移住して新たにラーメン店を開業したいという人と、後継者不足に悩む既存の佐野ラーメン店主をマッチングさせて独立起業を支援したり、佐野ラーメンの魅力をPRしたりする活動です。

いまは、ちょうど1期生が開業に向けて修行する就業先が決まったところで、さらに、新型コロナで延期になっていた2期生の募集も再開されたので、そのサポートなんかもしています。地元の人たちに僕の顔を覚えてもらうために、ラーメン屋さんをめぐってご挨拶させていただいたりもしていますね。

――ラーメン予備校ということは、ご自身も佐野ラーメンの修行をするんですか?

現在はまだですが、ゆくゆくは教えていただけると聞いています。実はこのプロジェクトは総務省のプロジェクト(地方創生推進交付金)でして、地元で起業してたくさんおカネを稼いで、地方を潤すという目的があるんです。なので、僕も3年以内にラーメンにかかわることで起業して、頑張っておカネを稼ぐことを目標にしています。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

草野球チームで「似てる」と言われた


――なるほど。壮大なプロジェクトですね。似関本さんは、もともと消防士で27歳のとき(2017年)に芸人の道に進んだということですが、どうして消防士を辞めて芸人に?

まだ僕が消防士だったころ、東京で草野球チームに入っていたんですが、芸人さんが大勢参加しているチームでして。そこでまず、僕の顔が元阪神タイガースの関本選手に似てると言っていただくことが多くなって、それで阪神のユニフォームを着ていたら、それこそもっとたくさんの人に似てると言っていただく機会が増えたんです。それで消防士の仕事をしながら、アマチュアのモノマネ芸人として舞台やイベントに出るようになって、という流れです。

――草野球でやっていたモノマネが始まりなんですね。しかし、それでも消防士をやめる覚悟がすごいです。

実はきっかけがありまして、一度、プロ野球の2軍の始球式のオファーをいただいたことがあったんですが、その日にちょうど消防士の仕事が入ってしまったんです。結局、その始球式は、ほかのモノマネの方に決まってしまって。そのとき、後悔することなく“やりたいこと”をやって生きていきたい、と思ったんですね。

――なるほど、そこから芸人の道に。もともとお笑いも好きだったんですか?

楽しいことは好きでしたが、人前でなにかをやるなんてことは苦手なタイプでした。

――えっ? じゃあ、モノマネをするのもイヤだったんじゃないですか?

それが、プロ野球選手のモノマネをすると、野球がうまくなるんですよ。実際に、関本選手のモノマネをするようになってから、メチャメチャ打てるようになったんです。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――そういう形でモノマネにハマっていくパターンは初めて聞きました(笑)。芸人を目指したとき、出身が埼玉なのに、なぜ東京ではなく、大阪のNSC(吉本総合芸能学院)に行ったのでしょうか。

関本選手は阪神タイガースの選手でしたので、関本選手のモノマネをやるなら大阪だろうと。草野球チームの芸人の先輩方からも「絶対に関西だ」と強く言われたもので。

――完全に関本選手を中心に考えていたんですね(笑)。現在、関本さんはすでに現役を引退して、関西を中心にテレビの野球解説などで活躍しています。モノマネを始めたころは、どうだったんですか?

そうですね、僕が関本選手のモノマネを始めたのが2015年で、その年に関本選手は引退されました。

――えっ! モノマネする対象の選手が引退するのに芸人になるなんて、怖くなかったんですか!?

そのころは、消防士をやっていたので不安はなかったです。

――でも芸人になろうと消防士を辞めたときは、もう引退していたってことですよね? ふつうじゃないですよね?

ぶっ飛んでるんだと思います(笑)。実際のところ、「好きなことでゴハンを食べたい」という思いがあったんで、関本さんが引退していることはあまり関係なかったですね。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

あとから後悔するのが大嫌い


――それで大阪で芸人としてのキャリアを始めるわけですが、なぜまた栃木の住みます芸人に?

栃木県住みます芸人のお話をいただいたときに、佐野ラーメン予備校の話が一緒にあって。僕はラーメンがめちゃめちゃ大好きなので、とても魅力的に感じて引き受けました。もちろん、「好きなことでゴハンを食べること」もあります。大阪時代はバイト漬けでしたが、いまは生活できています。

――今度はラーメンですか!?

はい、ラーメンが好きなんです。佐野市には、ラーメン店だけでも約150店舗あって、そのすべてで味も違う。毎日でもラーメンを食べたいんですが、逆にまわりの人たちに健康に悪いからと止められるくらいです。

――じゃあ、もしかして、今日のお昼もラーメンですか?

今日は焼肉です!

――そこは、ラーメンじゃないんですか!(笑)。すごく正直な似関本さんに、どんどん惹かれている自分がいます。

不器用なだけなんです(笑)。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――栃木で関本選手のモノマネは、どう受けとめられているんでしょうか?

幸運にも、今回の特別スタッフ就任で栃木の地元メディアにもたくさん出させていただいて。すでに僕のことを知ってくださる方も多くて、「テレビで見ましたよ」などと声を掛けてくださいます。今後は、草野球チームを作ったりして地域で交流していければと思っていますし。佐野ラーメンと野球を組み合わせて、なにか新しい取り組みもできればと考えています。僕が栃木で頑張って、逆に関本選手の知名度が上がれば最高ですね。

――モノマネから本人を知るなんて、かつてなかったですからね! 本当に行動力がすごいと思うんですが、新しい世界に飛び込むときに怖くなることはないんですか?

もちろん怖くなることもありますが、なんとかなると思っています。いろいろな意見があるとは思いますが、自分のやりたいことをやっていけばいいかな、と。それよりも、あとから後悔することが大嫌いなので。やりたいことをやり続けた結果、いまに至る感じですね。

――それが信念なんですね。将来的な目標や夢は?

正直なところ、まだ決まっていないです。ラーメン関係で、とは考えているんですが。でも、まずは佐野ラーメンをたくさんの人に知っていただき、栃木県の魅力をもっと知ってもらえるために頑張ります!

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

インタビューの間、終始、真っ直ぐな目で語る似関本さんがいました。人間は打算的にものごとを考えて行動してしまいがちですが、今回のインタビューを通して、もっと自由に生きていいんだ、すべての行動に理由なんてなくていいんだ、と学ばせてもらいました。「後悔したくなかったから」「やってみたかったから」……そんな内側からにじみ出る欲求に素直に従って生きる似関本さんは、とても素敵な人間味のある人でした!

当記事はラフ&ピースニュースマガジンの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ