ダイソーのインスタントコンロが有能すぎる。ひとりバーベキューでも楽々

日刊SPA!

 いまや衣食住にまつわる商品がなんでもそろう「100円ショップ」。安かろう悪かろうと言われていたのは昔の話だ。最近は各社ともにキャンプ用品が充実してきている。その中で気になったのが、業界最大手「ダイソー」で売られている「インスタントコンロ」である。価格は330円(税込)と、100円ショップにおいてはかなり高額である。が、着火剤、炭、網、コンロ、スタンドがセットになっており、ライターで着火するだけですぐにバーベキューを始められるので、コスパは非常に良いと言えるだろう。

◆コロナ禍で都内のバーベキュー場が利用中止

早速購入してひとりバーベキューを楽しむことにした。が、ここで問題が発生。都内の無料でバーベキューができる公園は現在のコロナ禍の状況を受け、すべて利用中止になっていたのである。僕は都内のゲストハウスを転々とする生活をしているので、自宅でやるという選択肢もない。

人気のない森の中でやることも考えたのだが、これは下手すると2つの意味で炎上してしまいかねない。では、どうすればいいか……。残された方法はひとつしかなかった。

◆ライターで着火するだけ

東京から電車で約2時間かけて群馬の実家に帰省した。そして軒下でインスタントコンロのパッケージを開封する。中に入っていたのは炭の入った網付きコンロと台座となるワイヤーである。このワイヤーにをコンロを乗せるだけで準備完了だ。

ライターで着火した。すると、炭を包む着火紙から燃えていき、高く炎が上がる。やがて炭にも火が移っていき、炎は徐々に落ち着いてくる。バーベキューでいちばん重要で難しいのは火起こしである。それをこんなにも簡単にできるなんて、それだけでもこの商品を買った価値はあるといえそうだ。

◆安い肉でも炭火で焼くとそれなりに美味しい

食材は手間のかからない味付きの豚肉ともつ、ウインナー、エリンギ、椎茸、玉ねぎを用意した。それらを次々とトングで網に乗せていく。火力は申し分なく、ジュウッと食欲をそそる音を立てて焼けていく。

肉がほどよく焼けたところで口の中に放り込んだ。スーパーの安い肉でも炭火で焼くとそれなりに美味しく感じる。ウインナーもパリッとジューシーだ。これだけ燃料との距離が近いとその匂いが移ってしまうのではないかという懸念があったのだが、僕の味覚が鈍いせいか、それもまったく気にならなかった。

しかし、これが群馬の実家ではなく、周囲を自然に囲まれたバーベキュー場だったらもっと美味しく感じたのではないかと思うのだ。

◆いつまでこんな状況が続くのか

政府はこれまでに何度も緊急事態宣言の発令を繰り返してきた。が、日本国内の新型コロナウイルス感染者数のデータを見ると、それによる効果は甚だ疑問に感じる。感染者数は緊急事態宣言とは関係なく、潮の満ち引きと同じような自然のリズムで増えるときに増え、減るときに減っているようにしか見えないのだ。

それでも政府と国民の多くは自粛をすれば感染者数を抑えられると信じている。そして狂った正義感に駆られた人間がそれに従わない者、異を唱える者を激しく攻撃する。いったいいつまでこんなバカげた状況が続くのだろうか。

しかし、この状況に対して僕にできることはなにもない。新型コロナウイルスの感染拡大を止めることはできないし、行政の対策にもどんなに不満があってもただ黙って従うしかないのである。

それでもとにかく、今目の前で焼けている肉は美味しい。缶ビールを飲みながらゆっくり味わっていると、やがて日が沈んでいく。その夕闇の中で煌々と赤く光る炭火はまるで蛍の光のように風流だった。

<取材・文/小林ていじ>

―[借り暮らし40代日雇い男の「100円ショップ」生活]―

【小林ていじ】

バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeで「ていじの世界散歩」を検索。

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ