『パラサイト』ポン・ジュノ監督、アジア系ヘイト問題でフィルムメーカーに呼びかけ「問題に立ち向かうのを恐れるべきではない」

クランクイン!

 映画『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞を受賞した韓国出身の映画監督ポン・ジュノ。アジア系やアフリカ系に向けられた人種差別やヘイトクライムに対し、声を上げようとフィルムメーカーたちに呼び掛けた。

JustJaredによると、ヴァーチャルで開催されたチャップマン・ユニバーシティ・ダッジ大学のマスタークラスにて、ジュノ監督が考えを明らかにしたもの。

「私は遠く離れた韓国から、ニュースを全て部外者の視点で見るしかありませんが、人類の一人として、アジア系アメリカ人やBLM運動に向けられたヘイトクライムを非常に恐ろしく思っています」とジュノ監督。

続けて、「今まさに、映画産業に何ができるのかと考えています。映画製作には、時間とお金がかかります。大がかりなもので、社会で現在起きている問題についてすぐに反応することはできません。リアルタイムで反応するには、使い辛い媒体です。しかしそれゆえに、かえってクリエイターやフィルムメーカーは大胆に問題を扱う事が出来ます。問題に立ち向かうのを恐れるべきではないのです」と訴えた。

また監督は、『パラサイト』を制作する際に触発されたという、スパイク・リー監督作『ドゥ・ザ・ライト・シング』にも言及。本作は、米ニューヨークのブルックリンを舞台に、人種間の差別と対立を描く作品で、1989年に公開されたもの。人種間の対立によって起きた大規模な暴動、ロサンゼルス暴動より3年も前に公開されており、リー監督はすでにこれを予想していたことに触れた。

そして、「クリエイターとして、アーティストとして、みなさんは、自分の生きる現代社会の本質を見極め、疑問として捉える必要があります。そして、仕事を通して、その疑問に答えていかなければいけません」と締めくくった。

当記事はクランクイン!の提供記事です。

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