Snow Manが2年ぶり新橋演舞場で圧巻のパフォーマンスを披露!『滝沢歌舞伎ZERO 2021』公開ゲネプロ&会見レポート

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2006年に滝沢秀明主演作品『滝沢演舞城』として誕生した『滝沢歌舞伎』。国内公演に加えて2015年には初の海外公演も達成し、2018年までに705回の上演を行った歴史ある作品だ。2019年からはジャニー喜多川の作・構成・演出をベースに滝沢が演出を行い、Snow Manが受け継いだ『滝沢歌舞伎ZERO』として新始動。2020年には映画も公開され、興行収入20億円を超す大ヒットとなった。

そして2021年、ホームである新橋演舞場に、『滝沢歌舞伎ZERO』が帰ってくる。4月8日(木)からの開幕を前に行われた会見とゲネプロの様子をお届けしよう。

会見には、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)の9名が登壇した。

初日を控え、岩本が「この状況の中、スタッフさんが僕たちを支えてくださって、無事に初日を迎えられます。お客さんが入ったら、今の状況を遥かに超える鳥肌が立つと思うので、本当に楽しみです」と、久しぶりの舞台公演への意気込みを語る。

会見に先立ち行われたゲネプロでもメンバーの熱意がひしひしと感じられたことから「ラウールくんは感極まっているように見えましたが」とレポーターに尋ねられると、ラウールは「やめてくださいよ」と照れ笑い。佐久間が「やめてください、思春期ですから(笑)」と茶化すなど、仲の良さを見せていた。その後改めて感想を聞かれたラウールは、「久しぶりなので、嬉しいなっていう思いが強かったです。皆さん(報道陣)がカメラを持って撮影してくれてるのも嬉しいですし……とにかく嬉しいです(笑)」と笑顔を見せる。

深澤が話を引き継ぎ、フィナーレで披露する「WITHLOVE」について「歌詞もめちゃめちゃいいので」と語ろうとすると、向井が遮り、「勝手に喋るのやめてもらっていいですか?まだ(報道陣はメンバーの)名前覚えてないかも」と注意する。周りのメンバーからも「(話すのは)名前言ってから!」と茶々が入り、横から割り込んだ佐久間が自己紹介をして喋り出すと「いいね!」と声が挙がる。

佐久間が「WITHLOVEの歌詞がいいので、皆さんを前にして歌えるのがとても嬉しいなと思いますね。そこはすごく力を込めて演じます!」と意気込みを語った後、改めて向井が「深澤さん他には?」と促すも、話題を奪われてしまった深澤が「もうねーよ!(笑)」と文句を言うなど、ユーモアのあるやり取りに報道陣からも笑いが起きていた。

また、今回の「ひらりと桜」で降ってくる花びらは青。コロナ禍の最前線で戦う医療従事者への感謝とエールを込め、ピンクから青に変えたそうだ。2012年から同シリーズに出演しているSnow Manのメンバーだが、舞台上で青い花びらが舞うのは初めてということもあり、新鮮な気持ちで挑めているという。

続いてお気に入りのシーンを聞かれると、メンバーたちは逆に印象に残ったシーンはどこか質問。レポーターが宮舘のキューブフライングを挙げるとメンバーが一斉に湧き、宮舘は「お目が高いですね」と優雅に応える。「劇場に入る前は練習時間が2時間くらいだったんですが、劇場入りしてからは毎朝必ずキューブとともに練習しています。日々パフォーマンスのレベルを上げられたらいいなと思っております」と意気込みを語った。

阿部からは「僕と佐久間は今年も女形に挑戦するので、客席の皆様をうっとりさせられたらいいなと思っています。注目してください!」と見所が語られた。相手を務める目黒も「女形の二人がすごく綺麗。こっちも気持ちをしっかり乗せてお芝居できていますし、楽しいです」と答える。そんな目黒に対して「ぶっちゃけどっちがタイプ?」と質問が飛ぶと、佐久間がジャケットを脱いでセクシー(?)にアピール。目黒は「もちろん阿部ちゃんですね」と即答しつつ、「どっちも綺麗ですよ!」とフォローしていた。

また、腹筋太鼓やダンスなどで体力を使う本公演を乗り切るため、特別にしたことは何かあるかと言う質問には、渡辺が「今回楽屋が向井康二くんと一緒で、康二くんが楽屋グッズをいっぱい買ってきてくれるんです。お揃いの歯ブラシ立てを買ってきてくれて……」と答える。「嬉しかったんですけどちょっと鳥肌が止まらなかった」とオチをつけ、メンバーは大爆笑。向井が「なんや今のオチ!」と抗議する中、「逆にモチベーション下がっちゃたかな~」ととぼけて笑いを誘っていた。

滝沢歌舞伎の代名詞とも言える腹筋太鼓はやはり過酷だそうで、メカ太鼓を担当する佐久間は「(向井・目黒と)バチを叩き合って気合いを入れてるんですけど、終わった頃には記憶がないです」と話す。だが、岩本は「ヒーヒー言ってるみんなを見るのが楽しい(笑)」と余裕を見せていた。

渡辺から「皆が腹筋を痛がってる中、深澤くんだけおまたを痛がってるんですよね」と暴露された深澤は、「正直めちゃくちゃ悩みましたよ。それで岩本さんに相談したら、いろんな対処法を昨日教えてくれて。昨日まで間違ったやり方をしていたということになるんですけども……」とまさかの告白。「僕は腹筋太鼓初演です!」と見所(?)をアピールした。

続いてラウールが「僕も深澤くんの注目ポイント見つけました」と手を挙げ、「今回、歌舞伎メイクをした後にすぐ落としてダンスなんですけど、深澤くん全然メイク落ちてなくて緑の顔のまま出てくるんです。真剣なシーンなのに笑いそうになっちゃう」と、腹筋太鼓に次ぐユニークな見所を紹介。深澤は「これは違うんです!肌質です!」と釈明し、「ラウールはすーっと落ちるんですけど僕はふん!んんーっ!て」とメイクを落とす手間と苦労が違うと熱弁していた。

また、水を使ったダンスシーンについてレポーターから「怖くないですか?見ている側は転ばないかな?って心配に思いますが」と尋ねられると、メンバーは「めっちゃ優しいやん!」「お母さんみたい」と笑いながら「怖くはないですね」と口を揃える。

それまでのパフォーマンスで汗だくになっており、体に熱がこもっているため、サウナの後の水風呂のような心地よさだという。向井に「昨日は照にいがわざと濡れに行ってた」と指摘された岩本が「水とともに踊ろうかなって思って」と答えると、メンバーから次々に「素敵!」と歓声が。岩本は照れていたが、周りのメンバーは皆、お互いを素直に褒め合い、フォローし合うチームワークもSnow Manの魅力だと笑顔を見せていた。

続いて、岩本が振り付けを行なったIMPACTorsの新曲「Wildfire」についての質問が。

反応を聞かれた岩本は、「(IMPACTorsは)苦戦していましたね。やったことのないジャンルだったんじゃないかなと思います。僕もメンバー以外に付けるのは初だったので新鮮な感じ。こうしたら踊りやすいかなとか、勉強させていただきました」と振り返る。劇中で見るパフォーマンスについては「不思議な気持ちです。でも、隈取している前で後輩たちがパフォーマンスしてくれるのも滝沢歌舞伎の伝統なのかなという感じがしますし、後ろから見守れるのは嬉しいなと思います」と先輩らしい顔を見せていた。続けて「本人たちからしたら、振り付けしてくれた人が後ろにいるってやりづらいと思うんですよ」と後輩の気持ちを慮り、「でも楽しんでやってくれてるんでありがたいです」と笑顔を浮かべる。

ラウールも「初めて見た時、IMPACTorsもすごく食らい付いて、頑張ろう!って言ってて、IMPACTorsと岩本くんの振り付けの化学反応がよく出ててめっちゃカッコいいなと思いました」と絶賛。

宮舘が「振り付けの途中途中にひかるらしさがある」と言うと他のメンバーも「あるある!」「“岩本節”ね!」と頷き、ラウールが「こういうやつ!」再現すると再現する場面も。

台本やパンフレットにも振り付け担当として名前が載ったそうで、メンバーが羨ましがり、岩本も「マジで嬉しかったです」と笑顔を見せる中、向井が「そんなIMPACTorsのWildfire、来週ミュージックステーションに出るそうです」とボケ、次々に「ウソをつくな!」とツッコミを食らっていた。
“岩本節”を再現するラウールと口々に「わかる!」というメンバーたち
“岩本節”を再現するラウールと口々に「わかる!」というメンバーたち

演出・滝沢からのアドバイスで心に残っていることはあるかと尋ねられると、向井が「滝沢くん座ってるだけやからなぁ」とボケる。深澤は「リハはいつも0番で見てくださるんですが、できればやめてほしいですね。僕は五右衛門で反るシーンがあるんですけど、滝沢くんの膝に頭が乗るんですよ」とユニークな苦情を出す。ちなみに、膝に頭を乗せられた滝沢はひたすら笑っていたそう。

芝居の間など細かい部分はしっかり見てくれているものの、任されている部分も大きいとのこと。滝沢に言われずとも初日の緊張感を保って千秋楽まで良いパフォーマンスを続けたいと、頼もしさを見せてくれた。

また、二幕の『鼠小僧』で披露される阿部の天気予報は立師・猿四郎の案。晴れや曇りなど、天気に合わせた見得の切り方を披露するそうで、メンバーからも驚きの声が挙がっていた。複数回見る方は深澤演じるお丸さんのフリを受けた安兵衛の天気予報にも注目してみてはどうだろうか。

最後に、ファンの皆さんに向け、岩本からメッセージが寄せられた。

「デビューしてから一発目の舞台がこの『滝沢歌舞伎ZERO』で本当にありがたいなと思います。やっぱり舞台はお客さんがいて始まるものだなと初日に皆で感じられると思うので、一公演一公演大切に。このご時世の中ですが、エネルギーや笑顔の輪を広げられるように、一丸となって一歩ずつ進んでいきたいと思います。楽しみに、お気を付けて劇場まで足を運んでいただけたらと思っています!」
Snow Man
Snow Man

続いて、会見前に行われたゲネプロの様子をお届けしよう。

※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください※

一幕は“究極のエンターテインメントショー”をテーマに、ダンスや歌、歌舞伎など、多彩なショーが繰り広げられる。演出を滝沢秀明が手がけているのに加え、全体的な振り付けをA.B.C-Zの五関晃一が担当しており、アクロバットの要素も多く見応え十分なステージとなっていた。

青い桜吹雪と揃いの青い衣装が印象的なオープニングの「ひらりと桜」では、300万枚という大量の桜の中で舞い踊るSnow Manの煌びやかな姿に、これから見られるエンターテインメントへの期待がグッと高まった。続いて披露された新曲「One Heart」は、ゆったりしたバラード。メッセージ性の高い歌詞を情緒たっぷりに歌い上げたあと、リーダー・岩本によって滝沢歌舞伎のスタートが告げられる。

ここまでの時点で豪華絢爛な世界に圧倒されるが、パフォーマンスはさらに加速していく。

バトントワラー・本庄の演技とともにIMPACTorsが刀を携えて登場し、Snow Manとの大立廻りを繰り広げる。せりや花道、スッポンといった歌舞伎の舞台装置と各々の身体能力の高さを存分に活かし、縦横無尽に展開する殺陣の迫力は抜群。ダンスのような軽やかさもあり、力強さと美しさを両立している。

滝沢歌舞伎お馴染みの腹筋太鼓は、横原悠毅・影山拓也によるバルコニーでの演奏からスタート。熱気に満ちた一糸乱れぬパフォーマンスと力強い太鼓の音に、見ているこちらのテンションも上がっていく。また、メカ太鼓を担当する佐久間・向井・目黒は、勢いよく周るやぐらと130度ほどの角度が付いたパネルというキツい体勢にも関わらず見事な演奏を披露していた。

深澤と阿部の歌唱に合わせてラウールがダンスを披露する「Maybe」では、映像や照明を駆使し、歌とダンスの両方を印象的に魅せてくれる。内に秘めた悲しみや苦悩が伝わってくる歌声に身体全体を使ったダンスがマッチし、楽曲の魅力が際立っていると感じた。

宮舘涼太によるキューブフライングと渡辺翔太が歌う「MyFriend」のコラボレーションにおいても、しっとりと聞かせる渡辺の歌唱と、その後ろで行われる宮舘のしなやかで力強いアクロバットがお互いを引き立て合い、美しい世界を表現していた。

他にも、岩本が振り付けを担当したIMPACTorsの「Wildfire」、雨の中でのダンスなど見所は盛り沢山。大量の雨や噴水の中でのパフォーマンスでは、彼らの動きに合わせて上がる水しぶきにより、キレの良さやスピード感がより鮮明に見え、ドラマチックな空間が生まれている。

また、アイドルらしいパフォーマンスと、変面のダンスや歌舞伎といった伝統文化を取り入れたパフォーマンスの緩急も楽しさの一つ。

化粧を施した目黒・阿部、渡辺・佐久間の2組による桜の舞では、阿部と佐久間が女形として美しい姿を見せる。指先まで神経の行き届いた繊細で艶のある舞に思わずため息が漏れた。続く五右衛門ZEROでは、岩本演じる五右衛門と捕り手の立廻りや全員での見得など、迫力ある歌舞伎の世界を存分に味わえる。

多彩な演目を通して、Snow ManやINPACTorsの持つ魅力に、様々な角度から触れられると感じた。

続く二幕は鼠小僧に題材を取った「満月に散る鼠小僧~残した夢は「笑いあり、涙なし」~」が上演された。鼠小僧の死後、悪の黒影組が台頭し、2代目鼠小僧の再来が望まれる――というストーリーだ。

華やかな殺陣や見得といった歌舞伎らしさをしっかりと残しつつギャグやコミカルなシーンも多く、歌舞伎初心者もスッと入り込める世界観が魅力と言えるだろう。

二幕は全体で約50分と決して長くはないが、団子屋のお丸(深澤)や愛犬・ダテタマ(宮舘)、岡っ引きである人形町の新吉(岩本)、日和見安兵衛(阿部)の小気味良いやり取りやIMPACTorsのメンバーが演じる街の人々の和気藹々とした雰囲気から“鼠小僧が愛した江戸の町”が鮮やかに見えてくる。

金之助(佐久間)・銀之助(渡辺)兄弟のコントのような掛け合いも楽しい。コメディリリーフ的な立ち位置だが、和やかな日常とシリアスなシーンを繋ぐ存在として印象を残す。

そして、大金と江戸を手に入れるべく暗躍する黒影組の迫力が、物語に説得力と緊張感を持たせている。冷徹な官兵衛(向井)と血に飢えた半兵衛(目黒)、黒影組の行いに疑問を抱いて揺れる以蔵(ラウール)の熱演によって、新吉がより格好良く、応援したくなる存在になっている。

セットの奥行きや高さを上手く使い、次々に場面を転換しながら繰り広げられる殺陣も楽しい。お丸さんや愛犬ダテタマ、安兵衛や金之助・銀之助兄弟は、どこかユーモラスで可愛らしい戦い方で敵を翻弄。一方、新吉と黒影組は気迫のこもった演技でフィナーレに相応しい大立廻りを魅せる。

鼠小僧の夢と思いを受け継ぐ新吉や町の人々の姿が滝沢から作品を受け継いだSnow Manの姿に重なる美しく荘厳なラストに胸が熱くなった。

本作は2021年4月8日(木)より東京・新橋演舞場、6月2日(水)より愛知・御園座にて上演される。

取材・文・撮影=吉田沙奈

当記事はSPICEの提供記事です。

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