世帯年収500万円の4人家族が“幸福度を最大化”させる方法。支出は一点集中

日刊SPA!

コロナ禍で一変した生活と将来設計。不安ばかりが襲うが、今ここにある暮らしのなかで幸せを掴む方法は必ずあるはずだ。価値観が変わったからこそ、等身大の暮らしのなかで幸福度を最大化させる道を探った!

◆幸福度を最大化する「選択と集中」

大卒40~50代の平均年収である500万円から上積みは望めなくなったとしても、暮らしの満足度や幸福度は工夫次第で高められる。そこで「年収500万円の夫と年収200万円の妻。そして子供2人」、そんな4人家族の理想的な家計簿を、家計再生コンサルタントの横山光昭氏に算出してもらった。

【表】夫・年収500万円世帯の理想の家計簿より一部抜粋

(妻・年収200万円、子供8歳と4歳の2人)

手取り(夫) 26万円

手取り(妻) 13万円

手取り計 39万円

――――――――――

住居費 9万7500円

食費 5万4600円

通信費 9750円

生命保険料 1万7550円

自動車関連費 1万5600円

教育費 1万3650円

小遣い 3万9000円

預貯金 7万8000円

「もっとも目を引くのが預貯金の7万8000円だと思いますが、手取りの2割は貯蓄するのが理想。仮にこの金額を定年まで15年間、年利3%で運用し続けると、約1770万円となり、40代からでも十分な老後資金を形成できます。これが月3万円になると15年後は680万円ほどで、この差はかなり大きい」

ちなみに、小遣い3万9000円は妻と合わせた2人分。単純に割ると1人2万円弱で、40・50代男性正社員500人アンケート(下記)でも多くの世帯の実際の数字と合致する。

Q1 月に自由に使える金額は?

5万円以上 4.8%

3万円~4万9999円 19.4%

1万5000円~2万9999円 30.8%

1万円~1万4999円 17.6%

5000円~9999円 15.0%

5000円未満 12.4%

※アンケート対象は「年収450万~550万円、世帯年収700万円未満、既婚、子供1~2人の40・50代男性正社員500人」

◆固定費を徹底して抑えるのが重要

「ただ、最も大切なことは、スマホは格安SIM、保険は掛け捨てなど、固定費を徹底して抑えること。その家計防衛の鉄則さえ守っていれば、満足度を高めるために、小遣いや貯蓄の一部を他の項目に回すのはありです」

例えば、この家計簿の「自動車関連費」はクルマの維持費やガソリン代のみで、購入資金は含まれていない。大のクルマ好きならば、満足度を高めるために、他の項目を節約し、小遣いや預貯金を少し取り崩してローンに充てるといった調整は可能になる。

「表はあくまで理想の家計簿。退職金が期待できるなら預貯金を少し削っても問題ないですし、アレンジ次第で十分幸せを得られる暮らしが実現できると思います」

◆中学受験させたいなら習い事は諦めるべき?

アンケート結果からも、年収500万円の暮らしの満足度はかなり高い(Q2参照)。ただ、コロナ禍で先行きが不透明ななか、Q3にあるように子供の将来への不安は募る。

Q2 今の生活の満足度はどれくらいですか?

大満足 4.2%

かなり満足 33.8%

満足 35.8%

やや不満 15.6%

かなり不満 8.6%

不満 2.0%

Q3 今、生活のなかで悩みの種はなんですか?(複数回答可)

仕事関係(やりがいやリストラ、人間関係) 49.0%

子供の教育費や将来 45.6%

老後資金 33.4%

住宅関係(ローンや家賃) 26.8%

家族関係(妻や子供との関係) 18.8%

自分や家族の健康問題 18.4%

水道光熱費·通信費 14.4%

食費や被服費 13.0%

保険料 12.4%

不安は特にない 10.8%

クルマ関係(購入資金や維持費) 10.0%

親の介護 9.8%

◆ポイントは「選択と集中」

子供の将来への不安に関して、2人の子供を中高一貫の私立校に通わせて育て上げた節約アドバイザーの和田由貴氏はこう語る。

「世帯年収700万円で子供2人とも中学受験は厳しい。高校までは公立。それが現実的でしょう。『どうしても受験させたい』『子供の教育に力を入れたい』なら、まず言えるのは『幼少期の習い事』は諦めること。子供のためと財布の紐が緩みがちですが、そこまで役に立つ習い事は多くない。

それより塾代や私立の学費のために地道に積み立て、一点集中で投資したほうがコスパが良く、結果的に人生の満足度を高められるんです」

ポイントは「選択と集中」。これを使いこなせば、年収500万円でも人生のコストパフォーマンスを劇的に高められるのだ。

◆月2万円の小遣いを味わい尽くす!

40・50代男性正社員500人アンケート結果で、小遣い額の多数派は「1万5000~2万9999円」(30.8%)だったが、月2万1000円の小遣いを楽しみ、その体験を漫画にする人物がいる。現在『モーニング』で『定額制夫の「こづかい万歳」~月額2万千円の金欠ライフ~』を連載中の吉本浩二氏だ。限られた小遣いを最大限楽しむ方法とは?

「まずは、使い道を思いっきり吟味することですね。僕はお菓子が大好きで、小遣いの半分はお菓子に使います。でも、100円のお菓子でも、いつどこで食べたらよりおいしいかをじっくり考える。この時間のおかげで、高いものを衝動買いした独身時代より買い物が楽しいです」

また、贅沢する際は分散させるのもコツだという。

「時々『小遣いを貯めて高いものを買えばいい』と言われますが、1か月は長いので、一気に使うと後がツラい。大好きな映画を見る週はパフェは食べないなど、贅沢は分散させ、じわじわ楽しみます。最近一番の贅沢は、リサイクルショップのオフハウスで悩みに悩んで買った4000円の革ジャンです」

◆限られた小遣いで最大限幸せになれる秘訣

結婚当初は3万円だった小遣いが、第2子の誕生を機に2万1000円へと減額。この金額に、不足を感じることは?

「最初はキツかったですが、もう慣れました。キザな言い方ですが、自分が我慢した分、そのお金は家族のためになっているので、ツラい我慢というよりは、楽しい我慢なんですよね」

自分が節約した分、家族が幸せになれる。その心持ちこそが、限られた小遣いで最大限幸せになれる秘訣かもしれない。

【家計再生コンサルタント・横山光昭氏】

マイエフピー代表取締役社長。これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『お金が自然と貯まる 超シンプル・ルール』(だいわ文庫)など

【節約アドバイザー・和田由貴氏】

消費生活アドバイザー。2人の子供を持つ節約主婦。日常生活に即したアドバイスに定評。著書に『月3万円貯まるムダなし生活術』(ナガオカ文庫)など

【漫画家・吉本浩二氏】

’73年生まれ、富山県出身。著作に『ブラック・ジャック創作秘話』(秋田書店)や『ルーザーズ ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』(双葉社)など多数

<取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート/パイルアップ>

―[[年収500万円]でリッチ生活]―

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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