パーサヴィアランスばかり注目されているけど、キュリオシティも火星で頑張っています

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2021年3月26日、キュリオシティが「Mont Mercou」を背景に撮ったセルフィー Image: NASA/JPL-Caltech/MSSS

せっせと任務をこなしていますよ。

着陸して間もない探査車「パーサヴィアランス」にばかり注目が集まっていますが、火星には今や10年選手となったキュリオシティもいます。そんなキュリオシティ先輩が最新セルフィーで、今も重要な科学ミッションを行なっていることをアピールしています。

キュリオシティの新しい自画像はゲールクレーター内の岩石層である高さ6mのMont Mercouの前で撮影されたもの。3月26日撮影の60枚と3月16日撮影の11枚の画像を合成しています。キュリオシティは長年にわたって数々のセルフィーを撮ってきましたが、火星からのポストカードはいつだって大歓迎ですね。
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2021年3月4日に撮影された「Mont Mercou」の立体視写真
Image: NASA/JPL-Caltech/MSSS

同探査車は露頭の立体視写真も捉えており、40メートルの距離を保ってわずかに違う位置から撮影した32枚の写真をつなぎ合わせています。NASAいわく、露頭を複数の見晴らしのよい地点から研究することで科学者たちは「Mont Mercouの堆積層の3次元地形についてもっと理解できる」んだとか。

3月の初め、キュリオシティがMastcam(マストカメラ)を使って撮った126枚の写真は、Mont Mercouも写る360度画像を作るためにまとめられました。
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2021年3月3日に撮影された、キュリオシティ周辺のパノラマビュー
Image: NASA/JPL-Caltech/MSSS

キュリオシティの現在地は、“粘土が含まれる層”として知られていた以前の調査地点とはだいぶ見た目が違います。NASAは次の目的地である“硫酸塩が含まれる層”に向けて探査車を高さ5kmシャープ山へと斜面に送っていますが、Mont Mercouに近い現在地はその2つの地点の移行地帯となっています。NASAがプレスリリースの中で指摘していたように、この移行地帯には火星が荒れ果てた砂漠へと変わってしまった理由と経緯を知る手がかりがあるのかもしれません。

キュリオシティはMont Mercouの近くをぶらついてセルフィーを撮って楽しんでいただけではなく、チームからのコマンドを受けて30回目となる掘削作業も行なっており、その穴をNontronと命名。採取された岩は細かく砕かれてから、探査車搭載の分析装置に入れられます。Nontronという名称はフランスのノントロン村で見つかる粘土鉱物nontronite(ノントロナイト)に由来するとのこと。

パーサヴィアランスにはヘリコプター「インジェニュイティ」を送り出すなど何やらカッコいい作業が待ち受けている一方で、キュリオシティの火星での地道な任務は続きます。10年後、今度はパーサヴィアランスがベテランの立場になっているのかもしれませんね。

Source: NASA,

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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