サンボマスター『START UP!!-ロックの春2021-』ライブレポートーー最強でミラクルなアホ年度末

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スタンバイが終わると手をあげてSEを止める山口隆(Vo.Gt)。「震災から10年経って。今は世界が大変なことになって。それでも言いたいことがあってきました。たったひとつ。今日まで生きてくれてありがとうございます!」
サンボマスター
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ギターの音が優しく会場に響くとはじまったのは「ラブソング」だ。これは確実に涙腺がゆるんでしまうオープニング。山口のすべてを包み込む歌、木内泰史(Dr)の丁寧なドラミング、近藤洋一(Ba.Cho)がフレットを抑える指、全てから優しさがあふれ出て、心の奥まで温かくしてくれる。全身すっかり浄化されたところで、続く「輝きだして走ってく」で大丈夫だと背中を押されたら、もうついていくしかない。
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曲間、「一緒に生きてくれてありがとう!」と何度も叫ぶ山口。マスクで顔が見えないみんなに「笑ってますか?」と問いかけ、「サボってんじゃーねーぞ!」と喝を入れ続ける。そんな底なしの愛情とパワーに包まれ、いつのまにか嫌なことをすべて忘れてしまうのが彼らのライブ。心をくすぐるメロディとポジティブな歌詞のフレーズがこんな時代にひと際刺さる。いつものように腹の底から声を出して歌えないのがもどかしいが、心の中で大合唱せずにはいられない。
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そして後半は「心の中で結構ですので!」と観客に「アホ年度末」を連呼させる。もう笑うしかない。こんな時代には、何も考えなくていいアホになれる時間が必要なのだ。「今日はとんでもない「アホ年度末」になりました! ありがとう!」(山口)と、会場に集まったみんなへのお礼として、最後に届けられたのは「花束」。
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心が躍る軽やかなシャッフルビートに合わせて、思い思いのダンスで締めくくった。<あなたが花束>のサイレントコール&レスポンスをたっぷりやったあとは、愛してるコールで大団円。演奏が終わるとメンバーは楽器を置き、会場のみんなとお互いを讃え合って一緒にバンザイ。ロックンロールの奇跡が起きた最高のステージを終えた。
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取材・文=岡田あさみ 撮影=ハヤシマコ

当記事はSPICEの提供記事です。

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