オリンピック開会式・閉会式「無理に開催する必要ない」「簡素化してもいいのでは?」の声も…“開催意義”を考える

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モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。4月2日(金)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」では、スポーツジャーナリストの生島淳さんと「オリンピック開会式・閉会式の意義」について考えました。


※写真はイメージです

吉田:東京2020オリンピックの開催方法の変化にともなって、開会式・閉会式の演出についても大幅な簡素化が発表されています。コロナ禍におけるオリンピックの新しい形が模索されるなか、開会式と閉会式の在り方にも目を向けてみたいと思います。

◆「オリンピック開会式」演出の歴史

生島:私の知る限りの歴史で言いますと、いくつかポイントとなる大会があります。

まずは、1936年のベルリンオリンピック。こちらはヒトラーがナチス・ドイツを率いていたときに開催されたオリンピックで、聖火リレーが始まった大会としても有名です。開会式で聖火リレーの最終走者が点火する演出が始まりました。

あと、演出が加熱化してきたのが、1984年のロサンゼルスオリンピック。当時、僕は高校生でしたが、“ロケットマン”(※個人用ジェット推進飛行装置を使った空中遊泳)が飛んだのは非常に印象的で、ワクワクしたのを覚えています。

そこから、お国柄というか、国を表現するような方向へと変化し、急速に舵を切った印象があります。私が現場で見た体験だと、2008年の北京オリンピック。本当に人海戦術で、たくさんの若者が演技者となって、グラウンドやフィールドを埋め尽くしたのが非常に記憶にあります。

そういった形で、国柄をどのように表現していくか? というところで、2012年のロンドンオリンピックではエリザベス女王が登場して、「007」のジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)も登場して、ポール・マッカートニーやスパイス・ガールズも……と、ポップカルチャーを表現していました。

ここ何回かの閉会式は、そのようなエンターテインメント性が重視されてきている一方、選手にとっては、とても長い開会式になるのはあまり優しくない……という課題も含んできています。それを東京オリンピックではどう“料理”するか? というようなことが、今も求められていますね。

吉田:開催国によるセレモニーの演出が加熱していく一方で、参加選手たちへの負担も不安視されている現状。そんななか、異例の簡素化となる東京オリンピックの開会式と閉会式。それによって、今後どんな影響が予想されるのでしょうか?

◆東京オリンピック開会式・閉会式への影響は?

生島:(ここ何回かおこなわれた)開会式については、僕は“長すぎる”と感じていたので、簡略化してコンパクトになり、時間がやや短縮されるのは好ましいと思っています。

ちなみに(2019年の)ラクビーワールドカップの開会式は非常にコンパクトで、1時間ももなかったと記憶していますが、それでも“伝わること”“伝えられること”は、たくさんあると実感しました。

今回はコロナウイルス対策で、選手があまり入場できないと思います。開会式の長時間化を考えると、今後は人数を絞った形での入場行進になっていくのだろうと思います。演出面でも、今はそんなに派手なことを仕掛けられるような世の中の雰囲気ではないと思います。今後は、拡大路線からサイズを見直すという方向に行くような気がします。

◆オリンピックの開会式・閉会式について、今、思うこと

生島:非常に大切なセレモニーであるということは、僕は間違いないと思います。特に開会式に関しては、本当に高額なチケットが販売されていることもあり、その国のクリエイターたちが、“どのような演出をするのだろう?”と楽しみにしている方がいる一方で、“簡素化していいのでは?”と発言するテレビコメンテーターの方もいます。でも僕は、4年1度のお祭りが始まるということで、その国らしさ、あるいは世界とどう繋がっているのかを発表することは大切だと思います。

あと、閉会式に関していうと、「1964年の東京オリンピックの閉会式は素晴らしかった」と、当時を知る方々はおっしゃっています。そのときは、整列ではなく、国、国籍、性別問わず、入り乱れて入ってきました。そこで「スポーツの自由な部分を感じた」と。そのような、スポーツの自由な面を発表する場であってほしいと思います。僕としては、東京オリンピックの開閉会式は、1964年のレガシーをうまく繋いだ形で開催できればいいなと思いますね。

ユージ:生島さんが語る「1964年の東京オリンピックの閉会式のレガシー」。ここにヒントがありそうですね。開催規模は、これから変わっていくかもしれませんが、“開会式・閉会式において一番大切なことは何なのか?”……それを表現できれば、歴史に残るセレモニーにすることができるかもしれないということですね。

ユージ:いろんな意見がありましたが、目立ったのは「無理に開催することはない」でした。僕個人の意見としては、「観たい」です。ただ、反対の意見があったり、みんなの気持ちが乗らない状況でやる必要はないのかな。

生島さんがおっしゃっていた、1964年の東京オリンピックでは「国籍、性別関係なく、入り乱れて集まった」というのが印象的でした。何十年も前なのに、“現代に合った閉会式だったな”と僕は感じています。まさに今、ジェンダーレスが叫ばれる世の中で、“日本で開催するオリンピック”を再現してもいいのかな? と思いました。

そこにはメッセージがたくさん込められているので、演出にすごくこだわる必要もないのかなと。いずれにしても、開閉会式が万全の状態でおこなわれることが一番望ましいので、無理せず、そうなることを願っています。

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番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイトhttps://www.tfm.co.jp/one/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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