国内初、鉄道改札機での「Visaのタッチ決済」実証実験が南海電鉄でスタート


コロナ禍で世界で生活習慣や意識が変化し、日本国内でも密や接触を避けたキャッシュレス化が進んでいる。なかでも注目されているのが、カードの受け渡し等もなく非接触・短時間で決済ができる「タッチ決済」だ。

ビザ・ワールドワイド・ジャパンは、3月30日に「Visaのタッチ決済」の利用状況や交通機関での導入についてメディア向けにオンラインブリーフィングを開催。4月3日からは、日本初となる鉄道改札機での実証実験が南海電鉄でスタートする。
○コロナ禍で利用広がる「Visaのタッチ決済」

タッチ決済は、対応するクレジットカードをレジの端末にかざすだけで決済が完了となる。各ブランドが「Visaのタッチ決済」「JCB コンタクトレス(タッチ決済)」「Mastercardコンタクトレス」「アメリカン・エキスプレスのタッチ決済(コンタクトレス決済)」を展開している。

ビザ・ワールドワイド・ジャパンによると、コロナ禍により現金での支払いは世界で10%減少し、eコマースは19%拡大の4.6兆ドルに変化したという。

安心・安全・スピーディな買い物のスタイルが求められるなかで、タッチ決済は、現金やカードの受け渡しがなく、サインや暗証番号等のやりとりもない決済ができる。全世界の対面決済のうち43%をVisaのタッチ決済が占めており、日本は世界を追う形でタッチ決済の普及が進んでいる。

クレジット、デビット、プリペイドを問わず、さまざまなカードがタッチ決済に対応。申し込みや設定を済ませれば、スマートフォンなどのモバイル端末やウェアラブルデバイスから使うことも可能だ。

Visaでは、国内のタッチ決済対応カード発行枚数は2020年12月現在で3,670万枚を超え、決済対応端末も2018年から11倍に急増。利用した消費者からは「現金よりも便利」「非接触で衛生的」など好評を博しているという。

○食料品や衣料など街中の店舗でも広がり

Visa調査によると、店舗での決済において、消費者の約半数(49%)がタッチ決済を希望しており、47%はタッチ決済が利用可能でない店では買い物をしたくないと回答。食料品店やガソリンスタンド、コンビニ、衣料品店などに対応が望まれている。

店舗決済サービス「Airペイ」を展開するリクルートでは、2020年9月よりVisaのタッチ決済対応を開始した。その背景には、現金のみならずクレジットカード等の受け渡しを気にする消費者がいることや、従業員やその家族への感染リスクを低減させるために、非接触の決済手段を検討する加盟店の要望があった。

導入はソフトのアップデートのみで、端末の交換等もなく、スムーズに実現。加盟店からは会計時間の短縮や接触低減などに効果があったと声が寄せられているという。
○鉄道改札機での「Visaのタッチ決済」実証実験が始まる

電車やバスなど公共交通機関においても、タッチ決済導入が進んでいる。4月3日からは、南海電鉄で「Visaのタッチ決済」を改札機に設置した実証実験がスタートする。

南海電鉄は、大阪のなんばをターミナル駅に関西国際空港や世界遺産の高野山をつなぐ路線。外国人旅客にも多く利用され、駅窓口の長蛇の列や外国人旅客との現金の受け渡しなどが課題となっていた。

実証実験では沿線の16駅の一部に専用の改札機を設置。乗客は、カードまたはスマホを改札にかざして決済を行う「都度利用型乗車」と、事前に南海電鉄のデジタルチケット販売サイトで購入して、バーコードを専用リーダーにかざす「事前購入型乗車」の2種の方法で利用できる。

タッチ決済を導入すれば、交通系ICカードなどを購入・チャージすることなく、そのまま自分のクレジットカードで改札を通ることができる。外国人旅行客にとっては、乗車券を購入したり、ICカードのデポジットを換金する必要がなくなる。

南海電気鉄道 鉄道営業本部 統括部長の桑菜良幸氏は、「混雑緩和と利便性向上を同時に実現できる可能性があり、ウィズコロナ時代に求められるサービス。トレンドを掴んだイメージの刷新で、お客様も私たちもワクワクする体験になる」と期待を寄せている。

Visaのタッチ決済導入は、南海電鉄のほかにも、全国12道府県のバスや鉄道で10プロジェクトが現在すすめられている。

ビザ・ワールドワイド・ジャパン コンシューマーソリューションズ部長でプロダクト担当者の寺尾林人氏は「海外ではタッチ決済が当たり前のようにある。日本でも整えることができる大事な取り組みであり、消費者やパートナーの期待に答えられるよう頑張りたい」と語った。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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