10年後の日本のクルマ需要。「空飛ぶクルマ」も登場!?

日刊SPA!

生活様式や価値観が目まぐるしく変わる現代。テクノロジーの進化によって、それはますます加速度を増している。10年後、日本の未来はどう変わっているのだろうか? モビリティジャーナリストの森口将之氏は、都会から地方への人口移転が今後進むなかで、10年後はクルマの存在意義が問われると考える。

◆都会の自家用車需要は減少。地方は公共交通が自動化へ

「最近は、関東近郊のリゾートや’27年に開通予定のリニア中央新幹線の新駅周辺へ移り住む人が増えています。交通網の発達した都会では自家用車の需要は頭打ちかもしれませんが、近郊リゾート地はクルマ社会。都心からの移住を契機にクルマの購入を検討する人もいるでしょう。

地方の空いた道を車で走るのはそれだけで爽快なもの。クルマでの移動からキャンプや釣りなどの趣味が広がり、新しい交友が広がっていく、そんな豊かな生活が理想となると思います」(森口氏)

◆クルマが地方移住を支える

また、自己所有に限らず、10年後は、日常の足としてクルマが地方移住をさまざまな形で支える時代になるだろうと森口氏は言う。

「人口10万人以上の街なら、カーシェアリングが進出しているところもありますし、小さな街であっても、自動運転のバスに町内を循環させるなどの動きがあります。今でも茨城県の境町では半自動運転の小型シャトルバスの運行を実施中ですし、石川県輪島市では自動運転のゴルフカートを公道で運行しています。

決まったルートを走るなら、人もクルマも少ない地方のほうが自動運転化の障壁は少ない。法整備との兼ね合いもありますが、運転手なし・遠隔オペレーターのみで完全自動運転のクルマの運行が当たり前となるでしょう」

◆「空飛ぶクルマ」が登場する!?

しかも、今後10年で、「空飛ぶクルマ」が登場する。その最初の活躍の舞台として、地方はクローズアップされるはずだ。

「現在日本で開発中の空飛ぶクルマは、’23年に実用化が予定されています。都会で使うと交通集中により空で渋滞が起きたり、事故の不安が生じたりする。人口の少ない地方での運用にはそれも含めメリットは大。離島と本土の往復や、三陸海岸のように平地が少ない山地での移動は便利になります」

土地に縛られずに仕事のできる時代だからこそ、クルマとの付き合い方も多様になっていく。

【モビリティジャーナリスト・森口将之氏】

国内外の交通事情に精通し、リサーチコンサルティングを手がける。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『これから始まる自動運転 社会はどうなる!?』

<取材・文/松嶋千春(清談社)>

―[[10年]生き残り戦略]―

【松嶋千春】

様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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