【インタビュー】「ラン・フォー・ユア・ワイフ」新垣里沙 事務所から独立しフリーに「いろいろなことにチャレンジしていきたい」

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 世界で愛され続ける海外戯曲を上演するユニット「SHY BOY プロデュース」の第3弾公演「ラン・フォー・ユア・ワイフ」が4月7日から上演される。本作は、主人公のタクシードライバーのジョンが、2人の女性との「重婚ライフ」を守ろうとして窮地に追い込まれていく、シチュエーションコメディー。主人公のジョンを、関西ジャニーズJr.の今江大地、ジョンの住むアパートの住人・スタンリーを、同じく関西ジャニーズJr.の河下楽が演じる。今回は、ジョンに翻弄(ほんろう)される妻の一人、メアリーを演じる新垣里沙に、本作の見どころや、2020年8月に事務所から独立した心境を聞いた。

-本作は、イギリスの“笑劇王”と呼ばれるレイ・クーニーの人気戯曲ですが、最初に台本を読んだときに、どこに魅力を感じましたか。

主人公のジョンが隠しごとを積み重ねていく様子がすごく面白いと感じました。どこか人間味があふれるストーリーだと思います。

-メアリーという役柄をどのように演じたいですか。

先日、演出の野坂(実)さんとお話ししたときに、「メアリーは、最初は従順でおとなしい感じの女性だけど、最後にバンッと爆発する。そのギャップを見せられたらいいね」というお言葉を頂いたので、そこは意識して演じたいと思います。緒月(遠麻)さんが演じる、もう1人の妻・バーバラは、チャキチャキしたタイプの女性なので、彼女との違いもうまく見せられたらと思います。

-新垣さんとメアリーには共通点はありますか。彼女に共感できるところは?

あまり共感できるところはないかもしれません。メアリーは従順そうに見えますが、言いたいことは言いますし、何でも顔に出てしまう分かりやすい女の人だと思います。私はどちらかというとバーバラに近いチャキチャキ系のタイプなので、メアリーとはかけ離れていると思います。ただ、演じる上では、自分とかけ離れているからこそ演じやすいところもあるので、しっかりとメアリーのキャラクターをつかんで演じたいと思っています。

-主演の今江さんとは初共演になりますが、彼の印象は?

(取材当時)まだ一言もお話ができていないのですが、すごく真面目な方だと感じました。読み合わせをしたときには、ジョンという役柄の愛嬌(あいきょう)や憎めないところをしっかりと感じられたので、すごくハマり役だと思います。

-ところで、新垣さんはモーニング娘。卒業後は、特に舞台の仕事に力を入れている印象があります。舞台に出演することの面白さはどこに感じていますか。

アイドルのお仕事は、「新垣里沙」という人間をどれだけ好きになってもらえるかにかかっていると思いますが、お芝居は自分ではない誰かになって何かを伝えます。私が役を通して発した言葉に共感していただけたり、感動していただけたりするということに面白さを感じました。そう思えたきっかけは、卒業前に出演した舞台「真田十勇士~ボクらが守りたかったもの~」で、その舞台を経験したことで、卒業後は役者としてやっていきたいと心に決めることができました。

-芝居ということであれば、映像の仕事もあると思いますが、舞台にこだわるのはやはり「真田十勇士」があったからですか。

映像にあまりご縁がなかったということもありますが、昔から「ライブ」が好きだったので、そういう意味でも舞台が好きなんだと思います。毎回、吐きそうになるぐらい緊張しますが、お客さんがわざわざチケットを買って足を運んでくれて、2時間、私たちに集中して見てくださるというのは、ほかでは味わえない喜びがあります。その2時間だけは、日々のストレスや嫌なことを忘れられる時間をお届けできるのはすごくすてきなことだと思います。

-これまでの女優人生で、ターニングポイントとなった作品は?

「殺人鬼フジコの衝動」です。小説を原作としたストレートプレーなのですが、タイトル通り、殺人鬼の役を演じさせていただきました。それまでは、アイドルだったということもあって、元気で明るいキャラクターやヒロインなどのキラキラした役柄をいただくことが多かったのですが、「殺人鬼フジコの衝動」では、ある殺人鬼の、小学生から35歳までの半生を2時間で演じました。精神的にも肉体的にも大変でしたが、初めて自分にはない部分を表現した役だったと思います。それからは個性的な役や変わり者の役も頂けるようになって、そういった意味でもターニングポイントとなったと思います。

-2020年8月には、それまでの所属事務所から独立し、フリーとして活動をスタートしました。独立はどのような思いから決めたことだったのですか。

実は、独立することは1、2年前から考えてはいたんです。12歳の頃から家族のように支えてもらい、お世話になりっ放しだった事務所なのですが、そこを飛び出して一人でやってみたいという気持ちがあったんです。だから、事務所に不満があったとかでは全くありません。ただ、特に演劇を始めてからは、人と人とのつながりの大切さを改めて感じていたので、マネジャーを通してお仕事を決めていくということではなく、出会いを大切にして自分でもやれるようにしたいと思っていました。それで、独立を考えていたのですが、ありがたいことに、舞台のお仕事が年間8本ほどあったので、タイミングが難しくて…そんなときに新型コロナで舞台の公演中止が続いたことで、改めて考える時間が増えて、事務所の方にも背中を押していただいて、今なんじゃないかと気持ちが固まりました。

-独立後はYouTubeチャンネルの開設など、より幅広く活動をされています。今後は、どのような活動を行いたいですか。

もちろん、役者という軸はぶれたくないと思っていますが、人とのつながりを通して、これまで経験していないお仕事を頂く機会が増えたので、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。表現をするという意味では、今までと変わらないと思いますが、表現の仕方は変わっていくのかなと思っています。

-改めて、作品への意気込みを。

私自身も久しぶりのコメディー、そして会話劇なのですごく楽しみにしています。ただただ必死に、自分の正義を貫き通そうとしている愛すべき人物ばかりが登場します。そんなキャラクターたちが必死になる姿に笑っていただける作品になると思います。ぜひ楽しみにしていてください。

(取材・文/嶋田真己)

SHY BOYプロデュース公演第3弾「ラン・フォー・ユア・ワイフ」は4月7日~14日、都内・オルタナティブシアターほか、名古屋、大阪で上演。
公式サイト https://shyboy.jp/runfor/

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