丘山晴己×小野塚勇人「おのちゃん、はるちゃん」と呼び合う仲、結束して“正解”の舞台を<『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』インタビュー>

 

俳優の丘山晴己さんと小野塚勇人さんが、新作ミュージカル『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』にて初共演を果たします。
『INTERVIEW』は韓国発の人気ミュージカルで、今回初の日本人キャストでの上演となります。

10年前の殺人事件の真犯人を探すふたりの男の“インタビュー”が軸となる物語において、丘山さんはベストセラー推理小説『人形の死』の作家であるユジン・キムを、小野塚さんは作家志望の青年マット・シニアを演じます。

めるもでは、丘山さん&小野塚さんにインタビューを実施。初共演ながら、すでに息の合った様子のふたりに、舞台に懸ける思いや最近のハマりごとまで、たっぷり語っていただきました!

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――先日顔合わせをされたそうですが、以前からおふたりの面識はあったんですか?

ふたり:ないです!

 

――丘山さんは『八王子ゾンビーズ』で、山下健二郎さんや小澤雄太さんと、がっつり組んでいましたよね?

丘山晴己:そうです! LDHの方でいうと、(『錆色のアーマ』で)佐藤大樹くんとも一緒にやりました。僕、LDHの方々が大好きなんですよ。みんな素晴らしくやさしいし、とっつきやすいし、気の合う人たちも多くって。(小野塚さんも)すごく話しやすいですし。

小野塚勇人:僕こそ、丘山さんは明るい方なので、すごく接しやすいし話しやすいです。僕が初めて会ったのは……取材のときだったんですかね? 「はるちゃんて呼んで!」みたいに言っていただいたので、かしこまることなくお話させてもらえました。仲良くなるのに時間がかかるところを、簡単に超えてくださる方で。

 

――小野塚さんは普段「はるちゃん」と呼んでいるんですか?

小野塚勇人:はるちゃんて、呼んでいますよ(笑)。はるちゃん・おのちゃん・ののちゃん(山口乃々華さん)というチームなので。

 

――今回の舞台は、三人だけのお芝居というのも特徴ですよね。三人にスポットがしっかり当たることやチームワークについて、どのように感じていますか?

丘山晴己:おっしゃる通り三人だけなので、どれだけ個々が自分というキャラクターを持って演じるかということと、個々ではなくチームとして、どれだけひとつになって挑めるかが、すごく大事だと思っています。『INTERVIEW』では、おのちゃんとののちゃんが、物語の中心で主人公的な感じで、僕がお客さんと一緒に解いていくという役割なんです。そういう意味でも、それぞれが超重要な役割を背負っています。

 

――丘山さんは、演じるユジン・キムのことを“観客目線の人物”と、まずは捉えていらっしゃる。

丘山晴己:そうです。この作品、ネタバレに関わることが多いので話すのが難しいんですけど(笑)。あとは、常に2つマインドを入れておかないといけないと思っています。お客さん目線と、自分目線を常に明確に持ったうえで演じないと、成立しなくなってしまうのかなと。お客さんから今どう見えるかを把握したうえで、自分でどう見えているか、というが、できるかできないかというのも楽しみです。……やらなきゃいけないんですけど(笑)。この2つを持って演じて、ストーリーをお客さんに伝え、ミステリーを解いていく役割を果たそうと思います。

 

――小野塚さんは、いかがですか?

小野塚勇人:丘山さんのユジン・キムは、俯瞰と主観の2つがあるというお話がありましたけど、僕は逆で、まったくお客さんのことを考えないでいこうかな、と今思っています。というのも、今回はマットの話で回っていくので、俯瞰で見てバランスを取るより、マットの気持ちを持って、しっかり掘り下げたほうがいいのかなと考えました。なので、お客さん目線は、全部はるちゃんにお任せして、僕はワガママにいこうかなと思っています。

三人で芝居をすることに関しては、三人の芝居だけでお金をいただくということなので、本当にすごいことだなと思っています。2時間弱、見せつけるということですし。僕自身やったことがないので、不安もありつつ、楽しみでもあります。

 

丘山晴己:本当に、おのちゃんは大変だもんね! マットがすべて話の中心なので、ザ・主人公だから。もちろんジョアン(山口さん)もいなければ成立しないし、本当に三人それぞれが重要だなと思う。

小野塚勇人:三人しかいないし、役割がはっきりしている三人なので、なおさらみんなで支え合っていかないといけないな、というのはありますね。僕が演じるのが多重人格者なので、台本を読んでいても、気持ちがまったくわからないんです。だから、今ずっと解離性同一性障害についても調べていますし、本を読んでいます。間違いなく、過去にやった作品の中で一番難しいです。

丘山晴己:そうだよね。(演じたものが)全部正解になっちゃう、不正解はないから。自分がチョイスするものが「それは……」というのはなくて、全部あり得ちゃう。そういう柔軟性を持ちつつ、深みがある作品なので、自由さがすごく大変だよね。この作品は何をしても大丈夫、それで成立するなら、というすごさを持っているので。

小野塚勇人:小野塚勇人:はい。自由すぎてわからなくなる、という。だからMATSU(松本利夫)さんたちのチームとも、まったく違う芝居になると思っています。三者三様に大変なので、慰め合っていきたいですね(笑)。

丘山晴己:結束していこうね! そういう風にまったく違う作品にできたら、一番の正解じゃないかな、と思いますね。

 

――ミュージカルの経験が豊富な丘山さんから、ミュージカル初挑戦の小野塚さんにアドバイスなど、何かありますか?

丘山晴己:いや、アドバイスできるようなものでもないです。自分もいつも試行錯誤しながらやっているので。とにかく全部が入って、何も考えず役だけに生きたら、歌も同じになってきたら、すごく気持ちいいんですよ。勝手に歌っているんだ、という感覚が、僕は昔あったので。

小野塚勇人:おお~!

丘山晴己:歌っているというより、台詞を言っている感覚で歌っちゃっているようになれたときは、やっぱり正解なのかなって。

小野塚勇人:ゾーンに入る、みたいな感じですか?

丘山晴己:そうそう、そのゾーンに入れるように、僕自身も毎回やっているんですよね。

 

――本公演をやり終えたら、自分の中で、ひとつ大きなものとして残る予感はしていますか? 立ち稽古に入る前の質問で恐縮ですが。

丘山晴己:僕は、本当にそれですね。このお仕事を受けると決めたときも、自分の中で終わった後、どんなビジョンが見えるかなと想像したときに、すごくいいもの・ポジティブなものしか見えなかったんです。だからこそ、絶対チャレンジしたい仕事だなと思いました。絶対良いものにしようと思っています。

小野塚勇人:僕自身、初ミュージカルなので、自分の可能性を拡げるため、という目的もあります。コロナ禍の最初の頃は、なかなか仕事が出来なかったり、いろいろなストレスがありました。このまま役者をやり続けていくのもいいけれど、何か新しいことに挑戦したいと思った矢先、このミュージカルのお話をいただいたんです。だから、自分の可能性を試してみよう、挑戦したいと思ったんですね。自分が納得いくまで、やり切れるところまでやり切れたら、すごく自信もつくと思いますし。役者人生の中で、一本「やったぞ」という作品になると思います。そこからくる可能性や、その後に見えているものが考えられないくらい難しい作品なので、達成感は相当あると思います。すごく今ワクワクしています。

 

――期待が募ります。これから始まるお稽古と本番を乗り切るために、自分へのご褒美アイテムや必須アイテムは、何かありますか?

丘山晴己:アイテム、僕、いっぱいありますよ! ブドウ糖でしょ、ちくわでしょ。ストレスがたまってくると、食べたくなるんですよ。

小野塚勇人:へ~! ちくわ!?

丘山晴己:ちくわ、大好きで常備しています。あとアボカドも大事! 小さいアイテムだと、ツボ押しマッサージとかも、いっぱい持っています。アロマオイルも好きで。

小野塚勇人:稽古場にアロマのにおい、させたいですね!

丘山晴己:ははっ、いいね!

小野塚勇人:僕は普段の舞台のときは水を飲んで、特別喉のケアをしないんですけど、今回は声が命だと思うので、水筒にカモミールティーを入れて飲みたいと思っています。喉にいいらしいんですよ。

丘山晴己:あ! いいですね!

 

小野塚勇人:あと、この間テレビを観ていたら、声優さんがあるシロップがいいと言っていたので、速攻Amazonで買いました(笑)。すぐ完売になっていて、ギリギリ買えたのでテンション上がりましたよ。

あと、ののちゃんがヨガできるみたいなので、稽古前にヨガを教えてもらおうかなって。心と体をほぐしてから臨む。

丘山晴己:ウォームアップでヨガ、いいねえ~。

 

――いろいろとお話いただき、ありがとうございました。本日の取材内容は、「めるも」という趣味女子メディアで掲載されます。おふたりの最近の趣味というと、何ですか?

小野塚勇人:僕は今、格闘技にハマっています。

丘山晴己:やるほう!? 観るほうじゃなくて? すごい!

小野塚勇人:観るほうも好きですけど、やるほうで。キックボクシングをやっていて、それだけだったらいいんですけど、柔術にも手を出しはじめちゃって。自分が今、俳優なのか何なのか、という瞬間もあります(笑)。

丘山晴己:やばいじゃん(笑)!

 

――カラダ、大きくなっちゃうんじゃないですか?

小野塚勇人:そうなんですよ。マネージャーさんから「大きくしないで」と言われているので、大きくしないで強くなろうと、しています(笑)。なかなか難しい。

丘山晴己:そうだよね、強くなろうとしたら大きくなっちゃうもんね。

 

――なぜ、そこまでハマられたんです?

小野塚勇人:もともと強くなろうという目的ではなくて、体が動くうちにアクションがやりたいなと思って最初は始めたんです。もともと仮面ライダーをやっていたりもしていたんですけど、実はあまりアクションをやる機会がなくて。あとは、痩せるためにキックボクシングを始めたら、だんだんハマっていきました。去年の自粛明けから始めて、今で半年くらいかな? 柔術とかは、まだ1~2ヵ月くらいなんですけどね。

丘山晴己:スパーリングとか、ずっとやってるの?

小野塚勇人:やってますね。当てないように軽く、ですけど。

 

――(笑)。丘山さんも、実は格闘技がお好きだとか?

丘山晴己:そうなんですよ! 意外と好きなんですよ。あまり好きそうに見えないと言われるんだけど。高校時代もヘッドギアをつけて、レスリングやっていたんですよ。けど、始めたきっかけは、女の子たちが「ワーー♡」と言ってくれるから(笑)。動機なんて、そんなものかなって思うんですけどね。入っていくときに「HARUKI~~♡!!」みたいな。それを味わいたくて頑張った、青春の始まりですねぇ……。

小野塚勇人:海外にいらしたときですよね?

丘山晴己:そうそう! 自分のTシャツとかも作ってくれるからね。学校全体で盛り上がってくれて、勝ったらその日はヒーローなんですよ。すごく楽しかったです!

小野塚勇人:日本と海外だと、また全然違いますよね! ……あれ、今趣味の話をしていましたよね? 途中から格闘技インタビューになっていたから(笑)。

ふたり:(笑)。

 

――失礼しました! 丘山さんの最近のハマっていることも、ぜひお聞かせください。

丘山晴己:僕は今お花さんに、すごくハマっています。週2回くらいで必ずお花を買って、家の中に飾っています。フラワーアレンジメントもしているんです。やりはじめると、すごく楽しくて。やっぱりお花って生きているんですよ。話しかけてくると言いますけど、本当にそうで。「誰かいるのかな?」と思うくらい、お花さんが気になる。朝ごはんを食べながら、自分が生けたお花を見ていると「めちゃくちゃかわいいね」って、すごく言っちゃう。

 

――とてもわかる気がします。我流でやられているんですか? きっかけは何かありましたか?

丘山晴己:そうです、我流。うちの父もお花好きだけど、僕は特に好きじゃなかったんですよ。けど、めちゃくちゃハマっちゃいましたね。最初は、インテリアで観葉植物を買ったのがきっかけでした。いろいろ買っていたら、「お花もいいのかな?」と思うようになって。花瓶も持っていなかったので、スターバックスのタンブラーにはじめは飾っていたんです。飾るうちに、どんどんこだわりが出てきて、花瓶も買うようになって。今は花瓶がいっぱい増えています。

 

――生けるお花の種類も変わっていきましたか?

丘山晴己:最初はボリューミーにバラ、胡蝶蘭とかをやっていたんですけど、だんだんシンプルになっていきました。このあいだ買ったのは、桜の木の枝。20本くらいを花瓶に生けるだけでも、ちゃんと咲いてくれるんです。葉桜も楽しめてすごく素敵なんですよ。ただ、こうやって進んでいくと、たどり着くのは生け花なんですよね。そうなるともう変態ですから。枝1本さして「うん、できた」って。

ふたり:(笑)。

丘山晴己:そのレベルに達すると、すごいだろうなって。僕もいつかそこにいくだろうなと思ってます(笑)。

(取材・文:赤山恭子、写真:iwa)

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ミュージカル 『 INTERVIEW ~お願い、誰か僕を助けて~』は、2021年3月24日(水) ~ 4月4日(日)東京・品川プリンスホテルクラブeXにて上演。

キャスト:松本利夫、丘山晴己、糸川耀士郎、小野塚勇人、伊波杏樹、山口乃々華
原作:チュ・ジョンファ
公式サイト:kmusical-interview-japan.com
(C)『ミュージカルINTERVIEW』製作委員会

WRITER

  • 赤山恭子
  •        

  • エンタメ雑誌編集部に勤務後、ハリウッド映画の版権を買い付け日本国内で販売するディストリビューターを経て、フリーの映画/エンタメライターに。現在は、監督・俳優のインタビューを中心に、現場取材、映画紹介コーナーほかも担当。相手の心に寄り添い、時に突っ込みながら深めてゆくインタビューが持ち味。

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