サイゼリヤで2000円の“フルコース”。デートでも使えるディナーとは

日刊SPA!

低価格で気軽にイタリア料理が食べられるファミリーレストラン「サイゼリヤ」。メニューの掛け合わせで、豊富なアレンジができるのをご存じだろうか。今回はサイゼリヤを愛する飲食店プロデューサー・イナダシュンスケ氏がデートでも使える小粋なディナーを提案。約2000円でフルコースを楽しめる!

◆アンティパスト(前菜)

普段はサイドディッシュとして召し上がる人も多い「チキンとブロッコリーのサラダ」。今回はこちらを前菜として抜擢し、白ワインとともに楽しみましょう。ドレッシングはあっさりとして、よりアレンジが効くベジドレッシングへの変更がオススメです。

ここで、100円で追加できるカシスとブルーベリーの甘酸っぱいフルーツソースをチキンの部分にたっぷりかけます。さらにミル挽きブラックペッパーをガリリ。ベリーとコショウのフレーバーは相性がよく、甘酸っぱさを辛さがピリッと引き締めてくれます。

カットトマトとブロッコリーにはオリーブオイルをひとたらし、ブロッコリーにはグランモラビア(粉チーズ)もたっぷり。チキン、トマト、ブロッコリー、味わいの方向性が絶妙に異なる3種の前菜が完成です。

◆プリモ・ピアット(1皿目)

サイゼリヤでプリモ・ピアットを選択するとなるとパスタに心を惹かれますが、ここは意を決してぜひスープにしてみてください。特に「レンズ豆とスペルト小麦のミネストローネ」の季節に当たったら大ラッキー。私はこのスープこそがサイゼリヤの最高傑作なのではないかと思っています。

このスープ、豆と麦と野菜がくたくたに煮込まれた、一見実に冴えない見た目です。嵐の中ようやくたどり着いた山奥の宿で「スープくらいしかないけどいいかい?」と出てきそうな料理。もちろん僕もそんな実体験はないのですが、とにかく地味だけど滋味深い、奥行きのある味わい。これが抜群にワインに合うわけです。

相性で言えば白なのですが、嵐の宿気分を味わうには赤ワインがしっくりくるかもしれません。

◆セコンド・ピアット(2皿目)

「ラムときのこのきこり風」は私が同業者目線で見てもたいへん興味深い料理です。パーツに分解するとアロスティチーニにも使われる「ラム肉」、パスタにも使われる「きのこミックス」、ハンバーグなどに添えられる「ガルムソース」「野菜ペースト」「ローストポテト」ということになります。

しかしそこで決して「なんだ単に有り物の組み合わせか」とはならず、ラム肉という個性の強い食材を各パーツが異なる方向からもり立てている不思議と完成度の高い料理です。ガルムソースや野菜ペーストの功績か、どこか懐かしの洋食的な味わいもありますが、ここに別売りのペコリーノ・ロマーノをプラスすれば一気にイタリア寄りに。

さらに最近登場したホットソースを加えれば無国籍感覚のオリジナルのおいしさに。白ワインでも赤ワインでもビールでも、気分に合わせてどうぞ!

◆ドルチェ(デザート)

最後はコースを締めくくるデザートです。サイゼリヤではデザートも毎回悩むところですが、私は最終的に「イタリアンプリン」に行きついてしまいます。なぜならサイゼリヤのプリンは世界一おいしいプリンだからです。

ここで登場するのが調味料コーナーのシチリア産海塩。プリンの上からガリリと挽いてふりかければ、絶品「塩キャラメルプリン」の誕生です。イタリアンプリンならではのコクと深みのある甘さやねっとり濃厚な食感と相まってチーズを思わせる重厚さが生まれ、やはりこれもワインに最適です。

できればここで甘口のデザートワイン「ラコンブリッコラ」と合わせてみましょう。マーマレードやリンゴジャムを思わせる複雑なフレーバーがプリンと邂逅すれば、ワンランク上の大人のデザートに。ぜひお試しください!

【料理人・飲食店プロデューサー・イナダシュンスケ氏】

和食、ビストロ、インド料理など幅広いジャンルの飲食店を経営する円相フードサービス専務取締役。著書に『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』(扶桑社刊)など

<文/イナダシュンスケ>

※ムック『サイゼリヤで神アレンジ! 激ウマかけ算ごはん』より

―[サイゼリヤで[味変]メニュー12選]―

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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