【ネタバレあり】旧シリーズはどんな最後を迎えた!?「新世紀エヴァンゲリオン」全シリーズを網羅

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※画像はエヴァンゲリオン公式インスタグラムのキャプチャ

 

2012年11月、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開から早くも8年以上が経った2021年3月8日。ついにその続編にして、新劇場版シリーズのラストを飾る『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されます。

公式サイトにアクセスすると、大きく表示される「さらば、全てのエヴァンゲリオン」。1990年代に放送されたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』から続く「エヴァンゲリオン」シリーズの集大成を思わせるフレーズには、期待せざるを得ません。

ここでふと思うのが、TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』はどんなエンディングを迎えたのかということ。新劇場版シリーズ、TVアニメを含む旧シリーズのすべてを観てきたという人もいれば、新劇場版しか観ていない、TVアニメシリーズしか観ていない…という人もいるかもしれません。

そこで今回は、エヴァンゲリオンの旧シリーズがどんな最後を迎えたのか、今一度振り返っていきます。

※以降はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。

 

 

旧エヴァンゲリオンシリーズの“ラスト”はどれか?

『エヴァンゲリオン』の新シリーズは、劇場版をおさえておけば網羅できますが、TVアニメシリーズから始まった旧シリーズは、TVアニメから劇場版へと展開された作品なので、意外としっかり調べておかないと、うっかりどれかを観そびれてしまうなんてこともあります。

そこで、改めて『エヴァンゲリオン』旧シリーズをリストアップしてみました。

1995年 新世紀エヴァンゲリオン 全26話 放送
1997年 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 公開
1997年 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 公開
1998年 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを君に 公開

TVアニメシリーズ全26話に加えて3つの劇場版を挙げましたが、ストーリーは重複するものもあったり、そもそもDVDとしてリリースされて以降はパッケージ化されていない作品もあったりと、事情を知らないと少し紛らわしい状態となっています。

劇場版はかなりざっくりいうと、「TVアニメシリーズの総集編映画」と「TVアニメシリーズ25話と26話の別バージョン」の2種類

映像配信サービスでは現在、前者が『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2』。後者が『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』として配信されています。

今から旧シリーズを観ていくのであれば、TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2』、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の順で観ていくのがいいでしょう。

 

 

ちょっとレア?いまや鑑賞困難な『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』

現在配信されていない『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』は、当時続けて製作されていた劇場版の完成が遅れていたために、臨時で製作された作品。のちに何度もリメイクされて『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2』となる以前のバージョンや、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の前半部分のみが収録されている、今となってはある意味“中途半端”な作品なので配信されないのも納得できるのですが、今作でしか観ることができないカットなども存在するので、熱狂的なファンは過去にリリースされたDVDなどを入手して、比較してみるのも面白いでしょう。

 

 

TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの最終回はどんなストーリー?

その衝撃的な内容が話題となり、TVアニメ『銀魂』などでも忠実にパロディが描かれるなどしたため、ファン以外にもよく知られているのがTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の最終回。厳密には第25話『終わる世界』とそれに続く『世界の中心でアイを叫んだけもの』の2編がTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の最後を飾るエピソードとなっています。

最終回『世界の中心でアイを叫んだけもの』の冒頭は以下の言葉で始まります。

時に西暦2016年。人々の失われたモノ。すなわち、心の補完は続いていた。だが、その全てを記すには、あまりにも時間が足りない。よって今は、碇シンジという名の少年。彼の心の補完について語ることにする。

この言葉通り、25話・そして最終回26話は、人類補完計画が進むなか主人公・碇シンジをはじめとした登場キャラクターの内面が描かれます。キャラクターたちが自問自答したり、過去の出来事を思い返したりすることで、自分という人間を認識していく物語となっています。

以下にあらすじを簡潔に紹介しますが、台本がそのまま映ったり、ラフなタッチで描かれたシーンがあったりと、24話以前とは演出が異なる、当時としても前衛的なアニメーションとなっています。

 

最終回『世界の中心でアイを叫んだけもの』ネタバレあらすじ

心が欠けていることの恐怖から逃れるために、互いに足りない部分を埋め合うーーひとつになる。それが人類補完計画だった。人類がひとつになろうとしていくなか、自分に価値を見い出すことができないシンジは、なぜ生きているのか、逃げるのはいやだ、僕のことなんてどうでもいい……と葛藤していた。そしてシンジは「自分には何もなく、エヴァに乗ることで自分が自分でいられる」と言う。

次第にシンジは自分が何者なのか、“僕”とは何なのかを考え出す。自分の存在に疑問を抱きはじめたシンジは、虚無の空間へ落ちてしまう。

しかしそんなシンジも、世界や自分の意思こそが自分を形作ることに気づきはじめる。他人との違いを認識することで、自分を見い出すことができるのだと。
気づくとシンジは、幼なじみのアスカに起こされる。生存している母や父。担任の先生を務めるミサト。転校生としてやってくるレイ。今までとは全く違った世界を想像しながら、いろいろな自分が存在し得ることに気づくのだった。

そうして自分のことを好きになれるかもしれないと感じたシンジは自信を得る。僕は、僕だ。僕はここにいてもいいんだ。そう気づいたシンジの周りには、いつの間にか自分を祝福してくれる親しい人たちの姿があった。
「おめでとう」。そう祝福されながらシンジは笑顔で「ありがとう」と答えるのだったーー。

 

 

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』はどんな話?

TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の最後を飾る25話・26話が抽象的な内容となっていたため、シリーズは終了したものの多くの謎を残す作品となってしまいました。25話でわずかに映る、倒れこむ赤木やミサトに一体何が起こっていたのか。人類補完計画によって何が起こったのかーー。
その答えを解き明かすのが、後に劇場公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』です。この劇場版では、キャラクターの内面が描かれるアニメシリーズ第25話『終わる世界』、第26話『世界の中心でアイを叫んだけもの』の2つのエピソードの外では何が起こっていたのかが描かれました。そのため、『Air』『まごころを、君に』の話数は、TVアニメシリーズの最終パートと重複する第25話と26話にナンバリングされています。

 

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』のネタバレあらすじ

全ての使徒を殲滅したのも束の間、ゼーレは人の手によってサードインパクトを発動させ、人類補完計画を遂行しようとしていた。ネルフはゼーレと決裂し、次々と兵士や兵器を送り込みネルフの本部を進撃していくのだった。

意識を取り戻したアスカは、EVA弐号機に乗り応戦するものの、ゼーレによって送り込まれたEVA量産機たちに敗北し、機体ごと捕食されてしまうのだった。

そんななか、カヲルを手にかけてしまったことで、シンジは戦意を失っていた。危うくゼーレが送り込んだ戦闘員によって殺されかけていたところをミサトに救われ、難を逃れる。追っ手によって負傷したミサトは、最後の力を振り絞りシンジを初号機へと送り込むのだった。
それでも初号機に乗れないと弱気なシンジだったが、初号機自身が搭乗を促すように手を伸ばし、ついにシンジは初号機に乗りこむ。しかし、地上に出たシンジが目にするのは、変わり果てたEVA弐号機の姿……シンジはついに発狂してしまうのだった。

シンジの叫びに共鳴するかのごとく、月に突き刺さっていたロンギヌスの槍が初号機のところに飛んでくる。ゼーレはそれに乗じ、初号機を依り代としてサードインパクトを引き起こそうとする。宙に浮かぶ初号機を中心に、空にはセフィロトの樹が浮かび上がるーー。

一方ゲンドウはレイと共に、ターミナルドグマのリリスのところへ来ていた。ゲンドウは手に移植された第1使徒であるアダムをレイの身体に埋め込むことで融合し、碇ユイとの再会を果たそうとするが、レイはそれを拒絶しリリスへと取り込まれていく。
レイの姿となったリリスは、シンジの元へやってきてついにEVA初号機は覚醒。神に等しい存在となるのだった。

ついにサードインパクトが発動。人々は最後に自分がもっとも親しく思う相手に溶け合い、ひとつになっていく。人類全員がひとつになり、多くの他人の言葉がシンジにかけられる。そんななか、アスカの拒絶、カヲルとの再会、そして母・ユイとの別れを経て、シンジは再び人間へと戻るのだった。

崩壊した世界に二人きりのアスカとシンジ。シンジはアスカの首を締める。その状況にアスカは「気持ち悪い」と呟くのだったーー。

 

 

果たして新劇場版はどうなってしまうのか。

TVアニメも劇場版も、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかもわからない難解な結末を迎えています。解釈であったり、どういう意味なのかといったところは考察しがいがありますが、人類補完計画によってひとつになろうとした人類は、その依り代であるシンジが自分を生きたいと思うことで、元の姿に還ることができた……という弱気なシンジが自信を得る物語と考えると、綺麗な終わり方ともいえるでしょう

一方で、新劇場版シリーズは全く別の展開を迎えているので、同じような内容にするわけにはいきません。すでにサードインパクトも発動してしまい、TVアニメシリーズにはなかった新組織ヴィレなどが登場した新劇場版シリーズは、果たしてどんな最後を迎えるのでしょうか。全く同じ結末を迎えることはないにしろ、もしかすると旧シリーズにも通じる最後を迎える可能性もあるでしょう。

興味がある人はぜひ、旧シリーズを網羅して『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に臨みましょう。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、2021年3月8日(月)公開。
公式サイト:evangelion.co.jp/final.html

WRITER

  • ネジムラ89
  •        

  • 缶バッジ販売専門店「カンバーバッチ」のオーナー兼アニメ映画ライター。アニメ映画情報マガジン「読むと アニメ映画 知識が結構増えるラブレター」をnoteにて配信中。その他いろんなとこでアニメ映画話を執筆中。古今東西関係なくアニメ映画を中心とした有益な情報を多くの人に提供できるようにやっていきます。

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