『JUNK HEAD』地下世界の“ウラ側”に迫る 堀貴秀監督、情熱と狂気の制作現場

 孤高のクリエイター・堀貴秀がたった1人で作り始め7年間かけて完成させたSFストップモーションアニメ『JUNK HEAD ジャンク・ヘッド』より、堀監督が本作の土台とも言える地下世界セットの制作秘話を語る映像と場面写真が解禁された。

総ショット数約14万コマ、フィギュアはすべて手作りという狂気の愛と熱量で完成した本作は、北米最大のジャンル映画祭ともいわれるファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞。『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞に輝いたギレルモ・デル・トロは、同じ高みを目指す才能として堀監督を激賞した。

人類は遺伝子操作により長寿を得たが、代償として生殖能力を失った。さらに環境汚染、ウイルス感染により、世界は滅亡への道を歩んでいた。新たな命を生み出すカギは、地下で独自に進化した人工生命体マリガンに隠されていた。今、未来を救うために“主人公”が地底の迷宮へと潜入する。

「映画の作り方は独学」「たった1人でスタート」「制作期間7年間」「本職は内装業」。そんな驚きのワードをひっさげてアニメーション界に現れた堀監督は、内装業の仕事で作業場を持っており、本作はそこで製作したという。解禁された映像では、堀監督が自ら作業場の内部を案内。セットだけでなく、映画で使用した人形や工作機械なども紹介しながら製作秘話を明かしている。

中でも、最も手間が掛かったのはセットつくり。配管の開閉や圧力調整をするためにバルブを操作する施設、通称「バルブ村」は、予算を抑えるため通路の多い地下設定にした『JUNK HEAD』の世界観の中でも特別なセット。「それだけだと殺風景にみえるので見栄えするよう豪華なセットにし、ストーリー的にもバルブ村が基軸となるようにした」と監督は語る。ひとつひとつ手作業で細かく作られ、本作の基軸となった「バルブ村」のセットは長編部分の制作期間2年4ヵ月のうち、6ヵ月ほどかけて制作したという。

解禁された写真は特定のシーンのものだけではなく、いろいろな場面の背景用として制作されたセット素材なども含まれる。細部までのこだわりが伝わってくるほど作り込まれたセット素材は人の背丈をゆうに超えるものもあり、堀監督の作品へかける並々ならぬ熱量を感じられるものとなっている。

映画『JUNK HEAD ジャンク・ヘッド』は、3月26日より全国順次公開。

当記事はクランクイン!の提供記事です。

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