NiziUはなぜコアな音楽好きにも刺さったのか 9人を支える世界屈指のトップクリエイターたち

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 昨年、ソニーミュージックとJYPエンターテイメントが日韓合同プロジェクトとして開催したオーディション『Nizi Project』(Hulu)より誕生したガールズグループ・NiziUの快進撃は、2021年に入ってからも止まることを知らない。

結成からわずか半年で紅白歌合戦出場を決め、デビュー早々にコカ・コーラ、SoftBank、LAWSONなど様々なタイアップを叶えているNiziUは、K-POPファンやオーディション番組フォロワー以外、これまでアイドルに関心を持たなかったという人々からも大きな支持を獲得している。

NiziUが今や“国民的”とも言えるほど幅広い層から人気を集めている背景にはさまざまな要素がある。

コロナ禍の巣籠もり期間中に『Nizi Project』の様子が『スッキリ!』(日本テレビ系)などの地上波で放映されたことでお茶の間に認知されたことや、それぞれ異なる輝きを放つ魅力いっぱいのメンバーが揃っていることはもちろんながら、年代や性別、文化的バックグラウンドを問わず多くの人々の心を捉える高い作品クオリティーが起因していることも忘れてはならないだろう。

昨今ではNiziUのブレイクにより、プロデュースを務めるJ.Y. Parkの存在がここ日本でも広く知られ、その手腕に注目が集まっている。しかし彼の他にも、NiziUの作品には数々のトップクリエイターたちが携わり、その高いクオリティーを実現させているあたりも着目すべきポイントだ。

例えば、彼女たちのプレデビューシングル「Make you happy」で印象的な“縄跳びダンス”はTikTok国内楽曲ランキングにおいてTOP3に名を連ねるなど大きな反響を呼んだが(参照)、この振り付けを手がけたのはイギリスのコレオグラファーKiel Tutin。

彼は、TWICE、BLACKPINK、ITZYなどのK-POPガールズグループや、ジェニファー・ロペス、台湾歌手ジョリン・ツァイ(安室奈美恵とのコラボでも知られる)などの振付を担当しており、BLACKPINKリサとのコラボで話題となったこともある。

人気アイドルグループや世界的なスーパースターと手を組んできた彼による「Make you happy」の振り付けは、バイラルダンス化に繋がるシンプルなキャッチーさがある。しかしそれだけではない。同時に、容易にはマネできない複雑なフォーメーションによる華やかなダンスで見る者に新鮮なインパクトを残す。

それぞれ記録的なYouTube再生回数を記録している「Make you happy」と「Step and a step」のMVを制作したのは、これまでTWICE「TT」など数々の名作MVを手がけてきた、K-POPファンの間ではよく知られる韓国の映像プロダクションNaiveだ。

パフォーマンスを魅力的に映すだけでなく、楽曲の持ち味やそのアーティストならではのバックグラウンドにフィーチャーした作品づくりで定評のあるNaiveだけに、「Make you happy」MVではプロデューサー・J.Y. Parkを登場させるコミカルなシーンを盛り込み『Nizi Project』ファンを大いに楽しませた。

この他に、NiziU作品にはコアな音楽ファンの耳を捉える要素も盛り込まれている。

「Poppin’ Shakin’」の楽曲クレジットにはJ.Y. Park以外にも、TWICE「KNOCK KNOCK」を生んだWOO Min Lee“collapsedone”、少女時代やRed Velvetへ楽曲提供しているOllipopといったK-POPのヒットメーカーたちの名が並ぶ。

一方「Joyful」は、GENERATIONS from EXILE TRIBEやKis-My-Ft2、西野カナらJ-POPアーティストの作品参加で知られるKENTZが手がけた。こうしたK-POPとJ-POPを横断した人選により、幅広いリスナーの心を掴むサウンドが生まれている。

また、NiziU楽曲において特に注目されたのが、音源のマスタリングやミキシングにおける質の高さだ。

ロックバンド・TRICERATOPSのベーシスト、林幸治氏が自身のTwitterで「NiziUのMake you happyって誰がマスタリングしてるんだろ?」「カッコよくないですか?NiziU。」と呟くなど、プロミュージシャンからも関心が寄せられている。

https://twitter.com/koji_hayasi/status/1333429687410802690?s=19

それもそのはず。「Make you happy」「Step and a step」「Poppin' Shakin'」のマスタリングを担当したのは、リアーナのアルバム『Loud』やレディ・ガガのアルバム『Born This Way』などを手がけ、グラミー賞ノミネート経験もある大物エンジニアのChris Gehringerなのだ。

加えて、「Make you happy」のミックスを手がけたのは、ビヨンセ「Crazy In Love」を筆頭にR&BやHIPHOPの名曲をサウンドメイクしてきたTony Maseratiである。このように、各国の音楽シーンを代表するスタッフが携わることで、子どもから耳の肥えた音楽ファンまで幅広い層を虜にするNiziUの作品が結実しているのだろう。

4月には、2021年初めてのリリースとなる2ndシングル「Take a picture/Poppin' Shakin'」が予定されているNiziU。アーティストとしての進化を遂げていく彼女たちが、今後、どんな製作陣とタッグを組み、どんな作品を世に届けるか期待が高まる。

(菅原史稀)

当記事はwezzyの提供記事です。

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