松本人志の引退プランに変化? 「第二の石橋貴明」になるのか

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 ダウンタウンの松本人志が、「週刊朝日」2021年3月5日号(朝日新聞出版)で、自らのことをメジャーなテレビタレントではなく「サブカルチャーの人」と定義したうえで、いつか来る引退の日を見据えたような発言をしている。

<そんな人がなぜずっとテレビでやってこれたんか、不思議なんです。それに対する後ろめたさみたいなものがあって>
<そういうところに戻りたいという気持ちもあるんですよね>
<やりたいことしかやらない(場所)>

今年58歳になる松本人志。芸能人なので定年はないが、会社員の場合はそろそろ定年後の「第二の人生」について考え始める年齢だろう。

松本はこれまでも自身の「引退」への考えを語ったことがあり、古くは約30年前にまでさかのぼることができる。

松本が30代に入ったばかりの頃に出版したエッセイ集『遺書』(朝日新聞出版/1994年)ではこのように綴っていた。

<ぼくのピークといわれれば、わからないですけどね、まあいって四十じゃないですか。そのあと、俳優だとか司会だとか、とにかく形態を変えてまで芸能界に残りたくないですからね。最初の姿勢のままでいきたい>
<お笑いがいかんようになったんやったら、やめたらいい。取り繕って、つぎはぎだらけで残るほど、そない芸能界ってええかなって、ぼくなんかは思いますね>

ご存知の通り、その後、40歳を越えた松本が芸能界を去ることはなかった。それどころか、芸能界・テレビでの影響力をますます強め、大物芸人の椅子にどっしり鎮座している。

2014年放送『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本は、上記のエッセイ執筆当時からの心境変化を<想定で、40(歳)ぐらいでやることなくなるやろっていう。ところが30(歳)から先が思ったほど上手くいかなかった>と話している。

自らの求める芸人としての理想に殉じて活動をストップすることができるほど、人生は思うようにまわらなかったということだろうか。

とはいえ、一般企業での定年を前に再び自身の今後の活動について目を向けるようになってきたのかもしれない。前掲「週刊朝日」以外にも、最近の松本は「引退」をほのめかす発言が目立つ。

2020年には、<コンビなので自分の好き勝手に辞められない。ひとりだったらもしかしたらもう辞めているかもしれない>と発言。また、さまぁ~ずとの飲み会の席で<俺ももうやめるで>と話したとも明かしていた(いずれも『ワイドナショー』より)。

2021年になってからもそうした発言は続く。1月には、『とくダネ!』(フジテレビ系)終了のニュースを扱うなかで、こんな言葉も残している。

<お笑いはね、ダメになった時ぐらいがまたおもろかったりもする、非常に難しい仕事なんでね。まあ、さすがに65(歳)ではやめようと思ってるけどね。最低でもね。それまで仕事あるかどうかもわからんけど>(『ワイドナショー』より)

とはいえ、65歳は隠居するにはまだまだ若すぎる年齢である。その後、松本はどうするのだろうか? 前掲「週刊朝日」のインタビューでは、こんなヒントを残している。

<(編注:映画を)本当に低予算で撮りたいなと思う気持ちは、ちょっとあります。だけど、それも映画じゃなくて、スマホで撮れるんちゃうかなって思いますね>
<いろんな(発信の)やり方があるからなー。過渡期ですよね。あと2年くらいしたら、いろんなことがはっきりしてくるんじゃないですかね>

ダウンタウンと同世代で、「ライバル」として比較され続けてきたとんねるずの石橋貴明は、2018年に『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了して以降一時的に低迷したが、2020年に立ち上げた公式YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」が大当たり。いまや何度目かの黄金期を迎えつつある。

松本が最近しきりに語る「引退」に関しても、それは「芸人引退」というよりも「テレビタレント」からの引退であって、その後は、舞台なり動画配信なり、より届けたいターゲットを絞った表現を追求するということなのかもしれない。

その時は、松本が本来もっていた、お笑いコア層にウケる「サブカルチャー」的な側面が前面に押し出され、1990年代のような尖った姿を取り戻すのかもしれない。

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