防災用品の「食料」「灯り」「情報」について、宮城県に住んでいたライターが考えた

日刊Sumai

防災用リュック
東日本大震災後の2011年10月、夫の転勤で宮城県仙台市に引っ越したことをきっかけに、よりしっかりと防災用品を準備するようになったという整理収納アドバイザーFujinao(フジナオ)さん。
あれもこれもと備えるのではなく、食料、灯り、情報にポイントを絞って防災用品を選び、備えているといいます。詳しく語ってもらいました。
「食料」「灯り」「情報」を柱にして防災用品を揃える
筆者は東日本大震災から約半年後の2011年10月に、夫の転勤で北海道札幌市から宮城県仙台市に引っ越しました(現在は札幌市在住)。
当時の仙台市はまだ震災の爪痕が深く残っていて、時折大きな余震がある状況。近所に知り合いはおらず、子供は0歳と2歳、そして犬が1匹。仕事が忙しく帰りが遅い夫。もしまた余震がきて食料不足になったら、スーパーの行列に並びたくても子供を預ける人もいない。
「これはいざという時のためにしっかりと準備をしておかなくては」と考え、自分なりに防災用品の準備を始めることにしました。
まず、考えたのはどういうカテゴリーに分けて何を準備すべきか、ということ。いろいろと考えた末、大きく分けて「食料」「灯り」「情報」という3つのカテゴリーを柱にして防災用品を揃えることにしました。
食料は食べ慣れたものをローリングストックで
災害時用の食料
まずは生きていくのに欠かせない食料について。災害時用の食料としてパッと思い浮かぶのはアルファ化米や缶詰に入ったパンなどの非常食。でも、そういった普段食べ慣れていない食べ物は子どもが拒否する可能性が高く、心配です。
そのため、筆者宅ではメインで備える食料は普段から食べているものを少し多めに買っておき、食べたらまた買い足すローリングストック法をとっています。
例えば菓子パンをひとつ余分に買って冷凍庫にストックしておいたり、パックのご飯やレトルト品、お菓子を少しだけ多くストックしています。災害後は野菜や果物が手に入りにくくなることもあるので、野菜ジュースや豆乳なども消費しながらストックしています。
ペットボトル入りの水は時期を少しずらしながら購入しています。購入時期をずらすことで一度に期限が切れてしまうことがなく、期限が近づいた物から消費して少しずつ入れ替えられます。
普段から食べ慣れたものを効率よくストックすることで、子ども達が食べてくれるかどうか、という心配をせずに備蓄できるようになりました。
また、食べ物を温める手段があるとメニューの幅が広がるので、カセットコンロとカセットボンベもしっかりと備えています。ちなみにカセットボンベの使用期限目安は約7年。筆者宅では普段から鍋やたこ焼きなどで積極的にカセットボンベも消費して回転させるようにしています。
夜間の行動に欠かせない灯りは目的別に3タイプ
ヘッドライト
以前、台風の被害で一晩だけ停電になってしまったことがありました。そのときに感じたのは灯りの大切さです。
歯を磨くにもトイレに行くにも灯りがないと行動ができません。しかも灯りが複数ないと、たとえば誰か1人がトイレに行ってしまうと、その間他の家族は暗闇の中で過ごすことになってしまいます。
以前は懐中電灯1つあれば大丈夫だろうと思っていたのですが、いざ停電してみると懐中電灯は照らす範囲が小さいのでとても不便です。また、懐中電灯を片手で持っての作業は何をするにもやりにくい。
そうした経験をしたこともあり、筆者宅では広範囲を明るく照らしてくれる「LEDランタン」と「ヘッドライト」そして小さな「手持ちランタン」の3つを用意してあります。
LEDランタンと手持ちランタン
非常用の灯り、というとロウソクを思い浮かべる方も多いと思いますが、火災が心配ですよね。筆者宅では手持ちの懐中電灯、ランタン共に単3乾電池を使用している物に統一し、電池のストックを単3に集中できるように工夫しています。
情報確保のためにラジオとモバイルバッテリーを
手巻きラジオ
災害時に大切なのが「しっかりとした情報源」。筆者宅では手巻きラジオと単3乾電池で使用できるラジオを購入して備えています。
3種類のモバイルバッテリー
スマホを充電するためのモバイルバッテリーも欠かせません。こちらは充電式バッテリー、乾電池式充電器、シガーソケットから充電できるもの、と3つの種類を用意しています。
また、カーナビでテレビを見られるように、ガソリンはタンク容量が半分を切ったところでこまめに給油するようにしています。災害時、正しい情報を手に入れることは精神面での安定にもつながりますので、しっかりと準備しておきたい部分です。
「食料」「灯り」「情報」の3つをしっかりと確保した後、非常用トイレ、軍手やレジャーシート、小銭などあったら便利なものも徐々に揃えていきました。何から揃えれば良いか分からない、という方の参考になれば幸いです。
●教えてくれた人/Fujinaoさん
整理収納アドバイザー。転勤族の経験から「少ないモノで豊かに暮らす」アイディアと暮らし方を提唱している。個人宅の片付け実績は300件超。モノの呪縛から解き放たれる魔法のような言葉を載せたインスタが人気を集めている。著書に『片づけの力 私たちは、もっと美しくなれる、部屋も、心も、人生も。』がある

当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ