
27日に第8話を迎える、池脇千鶴主演のオトナの土ドラ『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ系)。今回、同作で大田原真知役を演じている
中尾ミエのインタビューが到着した。
画像をもっと見る■強烈なキャラで話題に
同作は、40歳の新(池脇)ら、年を重ねた女性たちがそれぞれの幸せを模索しながら生きる姿を描き、視聴者の共感を呼んでいる。
先週の第7話では、謎の男・白浜(竹財輝之助)がバー「OLD JACK&ROSE」を訪れたことをきっかけに物語が急展開。かつてバーで「チーママ」の源氏名で働き、今は直木賞作家となっている真知(中尾)が、ジルバママ(池脇=2役)の悲しい過去を明かした。
中尾演じる真知は、派手な立ち回りと快活なトーク、着物とヒールのコーディネートなど、強烈なキャラクターが視聴者の注目を集め、登場するたびに話題となっている。そこで、中尾に自身の役柄に対する印象や、強くしなやかに生きる秘訣を聞いた。
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―――『その女、ジルバ』の印象は?
中尾:原作も全部読ませていただき、大変面白かったですし、とても奥が深い作品だと思いました。まさに私が経験してきた時代背景とシンクロしているので共感できます。
私の若い頃にはダンスホールというものがあちこちにあって、(社交ダンスの一種である)ジルバが大流行していました。
ダンパ(ダンスパーティー)でジルバを踊るのが一番楽しかったですね。だから撮影現場に入ってバーのセットを見たとき、自分の青春時代に引き戻されたように感じました。
■仕切るのが好きで目立ちたがり

―――共演者の皆さんとすぐに打ち解けていた様子でしたね。
中尾:長い間この世界にいらっしゃる方ばかりなので、皆さんとはこれまでにも別の現場でお会いしたことがありました。
同世代という意識もありますし、この世代が一堂に集まる現場は最近では珍しくて。草笛(光子)さんなど、今回のキャストの皆さんとご一緒することができてとても楽しかったです。
■自分自身とオーバーラップ

―――今回の役をどのようにとらえていますか?
中尾:真知は場を仕切るのが好きで目立ちたがり屋という、なんとなく自分自身とオーバーラップするところを感じています。そういう意味では派手に振る舞えばいいのかなと。とても私らしい役だと思いますね。
■高齢でも美しく

―――ドラマでは新が「もう40歳」から「まだ40歳」という意識に変わっていきます。
中尾:そういう気持ちは本当に素敵よね。人によってとらえ方はさまざまだと思いますが、40歳は「人生80年」と言われる中では節目の年齢。皆さん自分の年齢についていろと考えると思います。
そんな時期に新はバー「OLD JACK&ROSE」に出合って、高齢でも美しく生きている人に巡り合えた。とてもいい経験だと思います。
バー「OLD JACK&ROSE」は新にとって思いもよらない世界だったのでしょうね。実際にこういう店があればいいなと私は思います。ご覧になっている皆さんもそう思っていらっしゃらないかしら?
■人生は短いけれど長い
―――40歳の頃のご自身を、少し振り返っていただけますか?
中尾:歌手活動のほかにバラエティ番組でトークなどの仕事をしていた時代で、ヒット曲はなかったけれど、それはそれで楽しかったですね。
人生はいろんなことがありますし、短いけれど長いです。長く生きていればいろいろと経験できるので、私はそれを楽しみたいと思っています。
―――今年はどのような経験をされたいと思いますか?
中尾:昨年が(新型コロナウイルスの影響で)異常な一年だったので、皆さんも同じ気持ちだと思いますが、この「束縛」から抜け出せたらもうそれだけで幸せ。マスクを外してみんなで笑い合えればね(笑)!
やっぱり人間って、つらいことや制約があったりすると、それから解き放たれたときにより一層嬉しさを感じるものだと思います。だから、コロナ禍でのこの初めての経験をいかして明日につなげなくてはよね。
■元気の源は

―――中尾さんの元気の源は何でしょうか?
中尾:私の場合は「とにかく楽しく生きないともったいない」と思って何事にも臨んでいます。
「自分はあと何年元気でいられるのか?」と考えるタイミングが増えましたし、その気持ちは年々強くなっていくばかり。元気なうちにできる限り多くの楽しいことをやりたいので、やれることは何でも経験してみようと思っています。
そういう意味では年を重ねるにつれてどん欲になっていますね。だから落ち込んだりする時間がもったいないのよ! だって時間は取り戻せないじゃないの、一日一日が貴重ですからね(笑)。
―――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
中尾:自分の気の持ちようで、年を重ねるのが楽しくなるんだと思って見ていただけると嬉しいです。こういうお店が本当にあればいいんですけれどね。ぜひ最後まで楽しんでください。
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